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Event Report

学び舎卒業式 with You

2013.03.30 @ 東京都杉並区・劇団若草

事務所の周辺や内部は

 都心を少し離れた西荻窪は、駅から少し南側に離れるともう住宅地が広がる、そんな落ち着いた雰囲気のところ。建築されてから数十年、この地で役者の卵たちを育ててきた劇団若草が、4月から中野に移転するということで、西荻窪での最後の二日間をスペシャルな日にするべく、まずは30日にまーちゃんのファンクラブイベント緊急版という形で、今回のイベントが行われた。劇団若草の存在は、付近の住民の中にも根付いていたようで、開場待ちで付近の道路に並んでいる間、近所の人と「今日は若草で何かあるの?」というような会話をしているのが耳に入ってきたりもしていた。
 やがて開場され、受付のところでメモリアルグッズを買ってから中に入ると、入り口のロビーとでも言うような空間に、まーちゃんがここで歩んできた歴史を示す数々の写真や小冊子が展示されている。入団の申し込みに使った履歴書や、いろんな折に撮影した写真、あるいはインタビュー記事の載っているパンフレットなどなど。かと思えば、別の机には「10 LOVE」の写真選定に使ったリーフや、最初の写真集「リズム」、アーティストブック「soave」などが置いてあり、イベントが開催される部屋に入るまでに、そうした色々に目をとられてなかなか動けなかったりもした。
 今回のイベントの会場となる部屋は、普段は授業に使っているところを舞台仕様にしているもの。翌31日に、劇団の公演があるため、そのセットをそのまま使い、その後に劇団旗と横断幕を張った状態で、イベントが行われるようだった。

いろんな話を

 入り口周辺に固まっていた人たちも会場に入り、関係者の準備も整ったところで、いつものストロベリーキャンドルのスタッフが出てきて、イベントの開催を宣言する。普段だったら、もう少しお気楽な調子でのトークになるところ、今回は卒業式ということで、ややかしこまった雰囲気で話していた。
 そういうイベントだからかどうか、今回はみんなでまーちゃんを呼び込むわけではなく、司会進行の紹介に合わせて、静か〜な雰囲気で入ってくる…んだけど、まーちゃんを見た瞬間、会場がどよめいている。そりゃ、和装のまーちゃんを見ればそうなるのも無理はないかな。
 まずは、挨拶も兼ねたまーちゃんのフリートーク。このイベントが突然開かれる運びになった経緯なんかを話している。この建物も、建築後時間がかなり経っているだとか、階段がどうで、この部屋がどうで…などといった感じで、どこか懐かしそうに、あるいは穏やかに楽しそうに話をしていた。
 そして、今回、この場所での思い出を話すなら、この人と一緒じゃないと、ということで、劇団若草の第53期で同期の川名氏を呼び込む。彼はきっちりと決めたスーツ姿。…なんだけど、胸のところについた大きな名札が目立つこと(笑)。まーちゃんが言うには、劇団若草は授業の時は必ずこれをつけないといけないそうで、長い髪に隠れて見えてなかったけど、実際まーちゃんの胸のところにも同じような名札があった。
 ということで始まる、同期生同士のクロストーク。授業の時の思い出やそこに臨む時の気持ち、あるいは同じ劇団の人たちに抱く意識、そんな話をしている中で、時には男女の精神性の違いといった方に話が発展していったりもしていた。かと思えば、会場に来ている飯塚・川名双方の家族に話を聞いてみたりもしている。そんな感じで和やかな中に色々とこれまでなかなか聞けなかったことも出てくるトークを、会場はどこか感慨深そうに聞いていた。

あちこちの棚から

 ある程度話が進んだところで、事務所の棚を整理していたら出てきたというスライドを皆で見てみることに。今の劇団員の手も借りつつ、昔懐かしいタイプのスライドに映し出されるのは、建物の建築当時の写真や、かつての授業風景などなど。まーちゃんも川名氏も直接は知らない頃だから、皆が「こんな感じなんだ〜」って雰囲気になっている。その途中、子供たちの集合写真で、「真ん中辺りにいるのがアン・ルイスさん?」ってまーちゃんが言った時は、さすがに客席は「え?」って反応だったけど。
 スライドの上映がひとまず終了すると、手伝ってくれた劇団員の人が、翌日の告知をして下がっていく。そして、再びどこかから出てきたものをイベントで使って、雰囲気を感じてもらおうということで、まーちゃんや川名氏が授業で使っていたシナリオを即興で(朗読劇風に)演じてみることに。とは言うものの、人数が3人ほど足りないので、そこは客席から上がってもらうことになった。「1回目は読みあわせで」というのがまーちゃんの心積もりだったらしいけど、客席から参加した人も含めて、想像以上の完成度が1回でできていた。
 ここまでイベントを一緒に盛り上げてくれた川名氏が挨拶をして下がっていくと、イベントはそろそろ終盤。今度は川田瑠夏さんを呼び込んで、そのピアノ伴奏でのアコースティックミニミニライブ。まずは、まーちゃんの歌手としての原点になった「かたおもい」をこの場所や見守ってきてくれた人たちへの感謝を込めつつ歌っていく。そして、2曲目には卒業式ということで、「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」を歌ってくれた。普段のはじける感じじゃなくて、じっくりと噛み締める雰囲気で、この日にふさわしくなっていたように思う。
 2曲終わったところで、まーちゃんからのこの場所やこの日に集まってくれた人たち、そして今までお世話になった人たちへの感謝を込めた手紙が朗読される。最後のほうになると、ちょっと涙ぐんでいる場面もあったりして、やっぱり大切な場所だったんだということが分った。そして、その後に事務所の社長やまーちゃんの家族からの挨拶もある。普段、なかなかこういう感じで話すことはないから、聞いているほうもしっかりと聞いていた。
 そして、この日のイベントのメインの部分がすべて終了し、最後に告知と挨拶。CDのことや、近いうちに行われるというファンクラブイベントのことを話す。場所は変わっても、しっかりとまーちゃんはまーちゃんらしく歩いて行くようだった。そして、「この場所で最後に思い出を作ることができて、ありがとうございます」の挨拶をして、まーちゃんは下がっていく…のだけど、袖に退出していく前に、劇団旗に一礼していたのが印象的だった。

何が出るかな?

 その後少しして、いろんなものを持ってまーちゃんが戻ってくる。棚から出てきたいろんなものを、記念品として皆に抽選で配っちゃおうということらしい。例えば、「アクセル」のジャケット写真にならなかった写真とか、ラジオにプロモーションで行く時に使ったテープやCD、アルバムのライナーの写真を選ぶ時に使ったシート、劇団・事務所60周年で作られた、所属している人たちの名鑑、ポスターの写真の原版、プロモーションビデオのVTR、まーちゃんの記事もある劇団のパンフレット、そういったものが配布されていた。その上、最後まで抽選に当たらなかった人たちには、いろんな折に撮影された写真を1枚ずつ配っていたので、結局のところは空クジなしの大盤振る舞いだった。
 まーちゃんからのプレゼントが一通りすんだところで、今度は劇団社長からのプレゼント。こちらは何故か岩手土産の数々に、メイン(?)はこの部屋で使用されていた照明。しかも、ご家庭で使えるように電源を100Vに対応させるという親切設計(笑)。客席からいろんな声が上がる中、こちらも無事にすべての景品を配布し終わった。
 そして、残るはまーちゃんとの握手会。劇団の正門を出たところでまーちゃんが待機してくれている。そして、グッズを買った人にはポラロイドの2ショット写真のおまけつき。なんか、話してて思ったけど、やっぱりここでこういうことが出来たのが深いレベルで嬉しかったのか、まーちゃんの雰囲気がいつもと少し違って、噛み締めながら話しているようにも思えたんだけど…気のせいじゃないよね? ともあれ、少し話して、「またね。」の約束をして、すべての日程が終了した。

感想

 まぁ、ほぼ事前に予想していたとおりの内容だったとは思うけどね。ただ、これだけ長い時間、まーちゃんの背景や歩いてきたところに触れられる機会っていうのは今までなかったから、興味深い話はたくさんあって、そうしたところを聞いているだけでも十分楽しいイベントだったように思う。まーちゃんのソロトークじゃなくって、川名氏も一緒になって話してくれたことで、双方の視点や感覚の違いってのも感じられたしね。急な話で、大筋を約5分で決めたらしいけど、その割にはほんとに良くできたイベントだったんじゃないかな、と。
 欲を言えば、もう少しバックヤードツアー的なところもあると良かったのかもしれないけどね。実際にはそれほど広い建物じゃないから、ちょっとそれをやるのも大変なような気はする。それに、見られたところだけでもけっこう楽しかったしね。窓から見た事務所の様子とか。
 総括すると、まーちゃんの過ごしてきたところに触れて、その先への決意にも触れて、これまでとこれからがさらに興味深くなるような、そんなイベントだったんじゃないかな。こういう機会はなかなかないから、いいものを開催してくれて、ありがとうございます、と言ったところ。

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