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セットリスト
アクセル
LOL
Twinkle Wink
  *  *  *  *
離れていても
ふゆがきて
風のKiss
ワスレナグサ
  *  *  *  *
小さな私から
君へ。。。
  *  *  *  *
caress
おやすみ
  *  *  *  *
ゆびきり
僕らの夢
forever
メープルの空
  *  *  *  *
ストロベリーキャンドル
優しい約束
 〜TO MY FRIEND〜
  *  *  *  *
LOVE
  *  *  *  *
飛ばせ!!
聴かせてよ君の声

Event Report

Strawberry Winter For You... 2010

2010.01.03 @神奈川県横浜市・ランドマークホール
2010.01.24 @東京都渋谷区・Shibuya O-East

元気さと暖かさと

 どこか行進曲を思わせるような、けっこう元気めのBGMから、ライブが始まっていく。その流れに乗って、まずメンバーが入場し、全員が定位置についてスタンバイOKとなったところで、ピンクを基調とした花のドレスに身を包んだまーちゃんが舞台の中央に立つ
 キーボードからピアノのサウンドが流れると、会場の熱が最初から上がっていく。しばらくぶりになる「アクセル」で、最初のお互いのコミュニケーション。やっぱり、この曲は最初のシングルということもあって、盛り上がってくる。そうして、最初の曲から会場のテンションを上げたところで、まーちゃんが短く挨拶のあと、今度は新曲の「LOL」。新しい曲ではあるけれど、まーちゃんも乗っかりやすく作ってくれているから、そんなに戸惑ったところもなく、みんなで楽しんでいけている雰囲気だった。そのテンションのまま今度は「Twinkle Wink」へ。客席とまーちゃんとで、身振りや時には歌声を交換して、一体感を作って、ライブの最初の部分を走り抜けた。
 ここで最初のMC。年明けのライブでもあるし、10回目のバースデイライブも含んでいるツアーでもあるから、そうした話もしていたり、それとはまた違った、結構日常っぽい話もしているうちに、いつの間にか時間が過ぎて、スタッフに展開を急かされるのが多いのもお約束といえばそう(笑)。そして、「今日はこのライブを楽しんでいってください」といった挨拶をして、再び曲をスタートさせた。
 「離れていても」の伸びやかな空気で会場をつつんだ後、ベースがエレキベースからダブルベースに、ギターもアコースティックっぽくなって、まーちゃんとしては多分初の4ビートのゆったりとしたジャズっぽいナンバー、「ふゆがきて」につながっていく。こうした曲に会場が慣れていないのか、案外静かだったりしてね。そのゆったりと、どこかおしゃれな曲の余韻の中から、次の「風のKiss」へ。久しぶりに聴きつつ、ほっとするような空気が会場にあった。1曲終わって、一度音を完全に切り、バンドの編成を元に戻すと、まーちゃんのボーカルに導かれて「ワスレナグサ」に入っていく。切なくて暖かい、追憶の曲の雰囲気がゆっくりと会場に広がっていった。ここでまーちゃんは一度舞台裏へ。その間、バンドは「ワスレナグサ」の変奏を奏でつつ、メンバー紹介も兼ねて、それぞれの場面も見せて、会場を温かみのある音で包んでくれていた。

ゆっくりと、じっくりと

 やがて、スカートの後の部分が長い白のドレスを着たまーちゃんが戻ってくると、変奏が終わって、再びまーちゃんのボーカルの時間が始まる。キーボードが今度はホルンの音で、全体を導いていったのは「小さな私から」。相変わらず、こうした曲をじっくりと歌ってくる時には、まーちゃんが大きく見える。その存在感をさらに増して、「君へ。。。」を歌う。今、伝えたいことを歌いかけてくるまーちゃんの雰囲気にどこか圧倒されているように、じっと会場が息を詰めて聴き入っていた。そして、曲が静かに終わりを告げると、ここで2度目のMC。「風のKiss」や「君へ。。。」、その他にも「アクセル」など、ここまで歌ってきた曲の話をいろいろとしている間に、まーちゃんの後方では、次以降の曲の準備が行われていた。
 舞台上の準備が整うと、まーちゃんがセッティングされたピアノの前に座って(ドレスだからけっこう大変)、はめていた長手袋を外して、次の曲へ。まず最初に「caress」をじっくりと歌っていく。まーちゃんのピアノも含めたバンドの音に乗っかる、クリアな高音が聴いてて気持ちがいい。そして、もう1曲、「おやすみ」を語りかけてくるように歌う。その一方で、時に手が覚束ないように見えるところもないじゃなくって、その辺はちょっとほほえましいところだったりもするんだけど。それでも、2曲をそっと寄り添うような感じで、ピアノも弾きつつ歌い上げていった。まーちゃんがバンドに加わるシーンはここまで。久しぶりにライブで弾いてみての感想をちょっと話してから、2度目の着替えに下がっていった。

気持ちを交して

 やがて、黄色と青のチェックのドレスという、ちょっとライブで見たことがないような服装に、しばらくぶりのショートカットという姿でまーちゃんが戻ってくる。まーちゃんの着替えの間、間をつないでいたバンドの音を一度切って、ボーカルから入ってくる「ゆびきり」で本編再開。ライブも後半に入っているところで、けっこうゆったりめにも感じつつ、動くようなところもけっこうあって、というナンバーが「僕らの夢」から「forever」へと続いていく。……まぁ、最初の公演の時は、機材トラブルで「僕らの夢」は次のMCの前になっちゃってたわけだけど。ともあれ、みんなで動きながら、気持ちをひとつのところ、曲の世界へと集めたところで、穏やかに「メープルの空」を歌う。夕暮れ時の曲が、会場の空気を一度静かにしていった。
 ここで再びMC。……と言っても、まーちゃんはヘッドセットを取り付けにさっさと袖に下がっているので、メンバーの話で時間を埋める。ライブ中、それほど話を聴けるわけではないから、こうした場面はけっこう基調なのかもしれない。メンバーの衣装の準備の話や、その時のマイブームなんかの話を、時にまーちゃんの無茶な要求に応えながらもしていっていた。
 まーちゃんの手も軽くなったところで、「ストロベリーキャンドル」からまず歌っていく。さすがに、最初の時からずっとやっている曲だからか、会場の気持ちの入り方が一段違ってきている。そして、そこで生まれた気持ちの熱さを内に秘めていくかのように、「優しい約束〜TO MY FRIEND〜」へ。それぞれにいろいろと約束したいことを思いながら聴いて、動いていたんじゃないだろうか、と。そして、短く言葉を挟んで、最後に歌うのは、夏のライブで制作がスタートした「LOVE」。まーちゃんの声をまず聴いて、そして次第次第にみんなの声が重なって、大きな響きを作っていく。一度曲を終えた後に、もう一度みんなで一緒に歌って、ライブのメインステージを締めくくった。

最後にもう一度

 アンコールに応えて、バンドのメンバーとまーちゃんが再び舞台に上がってくる。メンバーはいつもの通りにライブTシャツを着て入ってきてるけど、まーちゃんは白地に赤のピンストライプとロゴの、まぁ、言っちゃえば野球のユニフォームをイメージした姿。もちろん、アンコールの最初の曲はそれに合わせて「飛ばせ!!」を歌う。今回は、ここでプレゼントつき。まーちゃんが感想の間に、サインを入れたゴムボールを客席に飛ばしてくれていた。その後では、バンドのメンバーが思い思いの場所に出てきていたりもするしね。そうやって、いろんな意味で楽しい時間となった曲の後で、一度MC。ライブが始まったときから謎だった今回のライブのロゴのことを話したり、ブログにアップする写真をいつものように撮っていたり。3日の夜のときは、このタイミングで撮ろうとしたら止められてたけどね(笑)。そして、本当に最後の曲になるのは、「聴かせてよ君の声」。体も動くし一緒に歌えるし、ということで、この日の最後に一番高いレベルの盛り上がりを作って、ライブが終了。歌い終わった後に、メンバーも含めて、舞台の一番前でみんなに挨拶をして、楽屋に下がっていった。
 ……まぁ、3日の夜の時には、下がる前にケーキでお祝いしてたり、23日の時は、もう一度まーちゃんだけ出てきて、少し話をしてたりもしたんだけどね。そんなふうな、ちょっとした驚きも、時に締めくくり前にはありました、ということで。

感想

 今回、アルバム「君へ。。。with MAYU★冬SELECTION」が出た直後のライブだから、もちろん、その曲を中心に構成してきているんだけど、改めて思い返すと、意外と普段の冬のライブに近い雰囲気なのかもね…なんて思ったりもする。普段、冬にはアルバムが出てないから、その分幅の広い選曲になって、そこからいろんな思いが生まれたり甦ったりするんだけど、今回は案外そんな感じだった。多分、「冬★SELECTION」の中に、けっこう普段のライブだと聴かないようなところがあって、そこも選ばれてるからなんだと思うけど。だから、ライブに長く行っている人にはけっこう嬉しいところが多いセットリストだろうし、逆に最近聞き出した人には、それぞれが新鮮でまたいいんじゃないかな、と。だからといって、新曲の印象が薄いわけじゃなくって、アルバムやライブのコンセプトにある、「気持ちを暖かくできるように」って言うところで、しっかりとそうした気持ちにさせてくれてるのを、新しい曲からいろいろと感じるしね。
 あと、まーちゃんのライブだと、いい意味でのアットホームなところとか、手作りの感じを受けることが多いんだけど、今回はそこのところもけっこう普段より大きかったのかもしれない。トラブルはないに越したことはないけど、あったらあったで、そこで素早く対応できるのは、ライブのチームが手馴れてるからだろうし、それ以外にも、いろんなところでみんなで作っているという感じを受けるところはあって、そうしたところから、アットホームな感じを受けていたように思う。一方で、そうしたところは、客席からも働きかけることはできるはずなんだけど、今回、局面によってはそこが少し足りなかったかな…なんて少し思ったり。新曲の時には少し仕方のないところもあるけどね。まーちゃんの動きにあわせるだけじゃなくって、もう少し自然発生的な何かがあっていいとも思うけど、どうなんでしょうね。単純な手拍子でもいいんじゃないかな?
 ともあれ、今回はまーちゃんの言っていた通りに、気持ちがどこか暖かくなれるライブだったんじゃないかな、と。普段、まーちゃんのライブだと元気なほうが表に出てきて、エネルギッシュなものになっていて、それはそれでいいんだけど(そして、今回もそんな場面はちゃんとあったけど)、こうした、気持ちを底のほうから暖めてくれるようなナンバーっていうのは、まーちゃんの魅力の大きな一部だと思うから、そこにしっかりと光を当ててきたっていう点で、今回のライブは印象が普段とは違った良さで残るんじゃないかな、と。まーちゃんの場合、こうした場面がもう少し多くてもいいのかもしれない。

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