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Twinkle Strawberry 2006
2005.1.3 at 神奈川県横浜市・ランドマークホールYOKOHAMA
ライブスタート
会場が暗くなり、メンバーがそれぞれの位置につくと、まず流れてくるのは「あいのはな」の冒頭のメロディ。広がりのあるストリングス(…録音だと思うけど)の音が期待感を高めて消え、金のラメの上下に白のファーの肩掛けのまーちゃんが入ってくると、長谷川氏のギターからライブのスタート。挨拶がわりの曲は11ヶ月ぶりの「DESTINY」。お互いに分かりきってる曲だから、すぐに会場のテンションが上がってく。
次の「Power to Power」でもそれほど熱は下がらない。前にライブで歌ってからちょっと経ってるけど、まーちゃんの方で合わせやすいのを作ってくれてるからね。曲が終わるまでには皆かなり思い出してたんじゃないか、と。その後一度静かになって「Twinkle Wink」へと続いていく。そろそろ客席の側も慣れてきたようで、いくつか動きができだしてきてた。だから、そんなに戸惑ったような感じも以前よりはなかったし、そんなに会場の熱も下がってないんじゃないかな。
ここで最初のMC。年明け最初なので、「あけましておめでとう」からのスタート。正月にまつわる話をしたり、例によっての(?)ハプニングを話した後、早くもメドレー。今回は「お休みの日に…」という選曲らしい。その割に、最初の方のサウンドはちょっとハード目なんだけどね。ま、「バレンタイン大作戦」だったから。その後はけっこう穏やかに、のんびりと、という曲が並ぶ。…ん? 聞いてて気がついたけど、これってほとんどイズミカワメドレーじゃないか。まーちゃん、気がついてんのか気がついてないのか…。
そんな事を考えながら聞いているうちに、もう一度「バレンタイン大作戦」に戻ってきて、メドレー終了。バンドメンバーを残して、まーちゃんは衣装を換えに下がっていった。
穏やかに暖かく
まーちゃんを待っている間は、バンドメンバーと客席の共同作業で盛り上げる。「Twinkle Strawberry」でコールしてたり、ギター、ベース、ドラム、キーボードが4小節ぐらいで腕を披露してたり。こうした場面はちょっと久しぶりだったかな。やがて、虹色の衣装に着替えたまーちゃんが戻ってきて「Twinkle Wink」の一言で間奏曲は終了。
MCののち、ステージのセッティングを変更。また長谷川氏とイワミ氏のみをバックに残して、アコースティックでまず「君想う空に願う」を歌う。曲調が曲調だから、空気が張り詰めてるように感じてたのは気のせいじゃないと思う。1曲終わり、残りのメンバーがもう一度入場。メンバーや次の曲の紹介をして、同様の形態でもう1曲「あの日のlove letter」。今度は暖かくて穏やかな感じ。やっぱり、チームの雰囲気がいいのも、そういうのを感じられるひとつの理由じゃないかな、と。
これでアコースティックは終了。バンドメンバーを所定の位置に戻してる間、まーちゃんのMC。度々言っているように、今年で10年目に突入するので、それに向けた思いやこれから歌う3つの曲の紹介を話す。話題が話題だからか、客席からはそれほど合いの手も入らずに聞いてるモード。
そして「ずっと好きでした。」、「未来へ」、「あいのはな」を立て続けに歌う。とはいっても、語りかけるような曲が並んでるから、跳び上がるようなノリじゃなくて、自然に体を揺らして聞いてるのが大半。客席の側から何かしようって言っても、まだ今回が最初だからそうそう合いもしないってのもあるけどね。
「あいのはな」が終わるとMC。アルバム「mine」に込めた思いや、このステージの以降の予定を話すと、だんだん終盤への気持ちが高まってくる。そうして期待を持たせておいて、ここでまーちゃんは2度目の衣装換えに下がっていった。
熱く激しく、やがて静かに
下がっていたまーちゃんは、ピンクの衣装を着て戻ってくる時にギターを持参。バンドと一緒にまずは「とびたつ季節」。こうなると客席でも分かってるから、一気に熱が高まってくる。そして、そこから怒涛の如く「チャンス!!」、「恋の色」、「ロマンチックだね」、「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」と流れを切らずに歌っていく。
もう、ほんとに客席のほうもステージ上も体力的にはきついプログラムのはずなんだけど、それでも全部をテンションを保っていってるんだから、やっぱすごいかも。「チャンス!!」もだいぶ慣れてきたのかなんなのか、もうそんなに戸惑ってるふうでもなくなってたし、あるいは例によって「It's〜」の掛け声なんかはまーちゃんの要求に客席が良く答えてたしね。そうしたところが、やっぱりテンションを保ててる理由のひとつなんだろう。
MCを挟んで最後の曲は「メープルの空」。またある意味最後にふさわしい選曲だこと(苦笑)。まぁ、まーちゃんのライブでこうした曲を最後に持ってくるって、あまり想像してなかったのは事実だけどね。さっきまでの盛り上がりをゆっくりと静めるように、曲は流れていくのでありました、と。
やがて曲が終わると、まーちゃん以下メンバー一同が客席に手を振りながら楽屋へと下がっていった。
もう一度熱さを
すぐさま沸き起こるアンコール。確かに、まーちゃんのライブの場合はメンバーが戻ってくるまで声が途切れないんだよね。ともあれ、そうしているうちにまずバンドが戻ってきて、おもむろに「Happy Birthday〜」と歌いだす。こういうときの客席の反応がほんと早くてね。ほとんど即座に皆が乗っかってまーちゃんに「おめでとう」って言ってたんじゃなかろうか。そして、その祝福の中をまーちゃんが入場。四方八方からの祝福を体全体で受け止めていた。
歓声が収まると、「皆の声を聞かせて」とまーちゃんが一言。そしてギターのアルペジオとなれば、「聴かせてよ君の声」。最初に皆でひとフレーズ歌ってから、いつもどおりのまーちゃんの歌に入る。やがて曲が終わる時に「Dreamy Tonight」を客席に要求するのはいつものことだけど、最後にはクリスマスの時と同様にもう1回サビを歌ってから曲を締めた。
MCを挟んで、最後の曲になる「君といたmemory」を歌いだす。今回はそんなにまーちゃんのほうもノリでのおふざけはなしで、ごく普通にたくさん盛り上がって、皆で同じ動きをして、その間にメンバーをもう一度紹介して終わるかと思いきや…。リプライズに「恋の色」を持ってきていた。さすがに予想してなかったから、歓声やら何やら上がるけど、皆が最後にもう一度パワーを出してたんじゃなかろうか。まーちゃんも客席にかなり振ってきてたしね。
曲が終わると、まーちゃん以下バンドメンバーがセンターに並んで一礼。それをライブ終了の合図にして下がっていった。
…で、昼の時は終わりだったんだけどね。夜にはもうひとつあったわけで。
メンバーが並んでる時にはもう「メープルの空」がBGMで流れてきてたから、これ以上はないと思ってたら、客席からの求めに応じて、もう一度全員舞台上に上がってきた。最初ドラムとベースが入れ替わってたなんていうおふざけもありながら、もう1曲…「何にする?」ってまーちゃんの質問。客席からは「またね。」なんて声も上がってたけど、結局はもう一度「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」を歌う。これがほんとに最後だから、客席の盛り上がりはかなりすごくてね。まーちゃんの求めに応じての掛け声も最近じゃ一番だったのかもしれない。
そして、曲が終わりになると、今度こそ本当にライブの終了が告げられましたとさ。
感想
まず、なんて言うのかな…特に夜の時は客席の熱気がすごかった。スタンディングっていう形式からくる部分もあるのかもしれないけど、私が一度端から客席全体を見たとき、一体感がとてつもなくあって、思わず圧倒されかかったのはよく覚えてる。盛り上がる曲だと、そっちに夢中になって後での印象がなかなか残らないこともあるんだけどね。だけど、盛り上がる曲の中でそうした印象を得るシーンがあったのは、やっぱ客席が熱くなってたんだな、ってことでしょう。
ライブの構成っていうことで言うと、思ってたよりも激しかったな、という気がする(特に後半)。「mine」を中心としたライブっていうことだったから、その雰囲気に合わせたものになるかな、とも思ってたんだけどね。熱く盛り上がるのはそれはそれでいいんだけど、ただ、最近それに使う曲が固定されてきてるようにも感じるから、その辺はちょっと一考の余地ありかも。まーちゃんはメドレーのあとのMCで「あまり歌ってない歌も歌いたいな」って言ってるんだけど、ま、あんまりワンパターンになってても仕方ないんだしね。ただ、「Power to Power」と「チョコレートコスモス」が入ってきてたのは、多分去年「Be-strawberry」でやってた投票の結果を反映したものだと思う。それはそれで盛り上がるんだから、やっぱりいろいろな意見をできるだけ採り入れてほしいな。
でもま、今回のがまーちゃんのライブの基本形とでもいうような形だから、安心して楽しんでられたのは事実かな、と。だからこそ、客席もああいうふうに盛り上がってたんだろうし、そうした盛り上がりをまーちゃんの側、あるいはライブスタッフのほうも感じてたから、最近ほとんどなかったダブルアンコールまでいったんだしね。とにかく、けっこう騒ぐところも落ち着くところもあって、メリハリをつけて感じることができるいいものだったと思う。
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