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Thank you strawberry much 2005
2005.7.24 at 東京都渋谷区・SHIBUYA-AX
まずはひとつ盛り上げて
例によって諸注意があってしばらくすると、舞台が暗くなり、ライブのスタート。今回はいきなりにぎやかにバンドが入る。瀬川さんたちに合わせて「Thank you very much」を繰り返していると、まーちゃん入場。早速歌に入ると思いきや…ある意味聞き覚えのあるメロディが。冬のライブのときのまゆたまコールでないかい、これ。それをまーちゃんと一緒に歌ったり、また「Thank you」に戻ったりしてると、自然と会場のテンションは上がるわな。盛り上がってきたところで、一度音を切ってお約束の「How are you today?」から本格スタート。まずは「I'm in the Pink」を元気よく走り抜けた。
オープニングがけっこう長かったから、1曲目が終わったところでいきなりMC(笑)。挨拶のあと、背中丸出しの衣装の話をしたり(水着じゃないんだから、あーた)、この日のコンセプトなんかを話して、ライブは次第に佳境に入っていくのだった、と。
緩やかに、穏やかに
2曲目(笑)からはややじっくりと。「やさしい右手」や「愛しい時間」を気持ちを込めて歌っていく。こうしたシーンだから、みんな座るかな…と思いきや、ほとんど座ってなかったみたい。「愛しい時間」の余韻の中から「Pure♥」がスタート。後でまーちゃんが言うとおり、このちょっと恥ずかしい(苦笑)歌詞をみんな言ってくれるようになってるんだもんなぁ。また会場が少し盛り上がってきたところでMCにはいるのでした、と。
今回のライブは「BESTrawberry」発売記念なので、それぞれの曲について、入れた理由とか思い入れとかをMCで話す。こういうのを聞いていると、やっぱりまーちゃんにはまーちゃんの考えがあって、それぞれの曲を入れてるんだな、とよく分かる。そんなことを感じながらMCを聞いている視線の彼方では、パイプ椅子の用意が進んでいたのだが、準備や話がひと段落ついたところでメンバー一同前に移動。ここからは久しぶりのフルアコースティック。
「そよ風とカフェオレ」をこういう形で聞けるとはさすがに思ってなかったかな、と。アコースティックのときはいつも思うけど、みんなが楽しそうにやってるんだよね。互いに視線を交わして、息を合わせてるのとかを見ると本当にね。……にしても、小島さんが叩いてるのは腰掛け代わりにしてる箱? パーカッションはもともとそういうところからなのかもしれないけど。
今回のメンバー紹介はここで行われる。普段のときはみんなが離れてて、まーちゃんと1対1みたいな感じだけど、今回は座談会みたいな雰囲気になってる。まぁ、雰囲気だけだけど。いろんな人のいろんな話を聞いたり、あるいはマジシャンTakのお手並みを拝見させてもらったりで、けっこう時間がかかってたよーな気が(笑)。だから、次の「またね。」ですんなり歌に入ったときには切り替えの早さに感心したんだけどね。
「またね。」でまーちゃんの手が自然に動いてたのは習い性かな? 客席はと言うと、このときは座ってたからそうそう動いてるわけでもなかったんだけどね。じっくり聴いてもいい曲だから、それはそれでいいかもしれないか。
流れるように
「またね。」まででアコースティックタイムは終了。舞台上を片付けたり、元の位置にメンバーが戻ったりしている一方、まーちゃん自身は衣装換え。まーちゃんが戻ってくるより先に、弦楽四重奏が入ってきてそれぞれの位置を占める。準備ができたところで、まーちゃんご愛用のストリングスから「remember」がスタート。赤いドレスを着たまーちゃんが流れて行くような弦の音に乗せて「ひまわり」や「ゆびきり」を歌っていく。まぁ、ドレスを着て穏やかな曲を歌ってても客席のほうは動くところは動くんだけどね。
弦のメンバーの紹介や歌った3曲についての思いをMCで話した後、「小さな私から」。まーちゃんが「歌えるときと歌えないときがある」って言うだけのことはあって、この曲を歌っているときのまーちゃんは圧倒的な存在感を持って見える。屋内で歌っていても、まーちゃんの意思が確かに伝わってくるからなのかもね。そして、「∞Infinity∞」で一緒に盛り上がった後に、またまーちゃんは衣装を換えに下がっていった。
最後に向けて
まーちゃんを待っている間、客席とバンドで「まーちゃん C'mon」と呼び続ける。客席が慣れてくるまでがなかなか大変だったんだけどね。準備が整うと、「とびたつ季節」、「聴かせてよ君の声」、「恋の色」と02年に発表されて、いまや欠かせない3つの曲を立て続けに歌う。やっぱり、この辺の曲は客席も良く分かってるから、かかってくると一発で会場が加熱するな、と。「聴かせてよ君の声」はいつものとおりに一緒に歌ってもらってたりね。
曲のことやお決まりのMCの後、「BESTrawberry」で最後に残った曲でひとまずの締め。「君といたmemory」でみんなで腕を振っている。……のはいいんだけど、まーちゃん、ノリだけで腕の振り方決めてるんじゃ? しまいにゃ欽ちゃん走りになってるし(笑)。さすがに客席は走れんぞ。
とまあ、一部心の中でツッコミを入れながらの「君といたmemory」が終わると、全員一度楽屋へ下がっていった(弦のメンバーは「恋の色」の時にはすでにいないのは分かってるんだけど…どこで下がったんだろ?)。
それまでとこれから
アンコールにこたえて最初に歌うのは「ストロベリーキャンドル」。「BESTrawberry」の曲は使いきってるから当然ってや当然なんだけど(苦笑)、そのときは「え?」ってなってる人もいたかもね、私を含め。まぁ、そんなことはお構いなしに盛り上がる曲なんだけど。
まーちゃんがMCで言うには、「BESTrawberry」とは関係のない曲を…ってそうだわな。それ以前のところからも歌ってほしいってところもあるだろうし…なんて聞いてると、「新曲やります」だって。新しい曲ができた経緯を話し、ちょっとした振り付け練習をした後に「Twinkle Wink」(作曲:イズミカワソラ 今回のバージョンの編曲:長谷川智樹…かな?)のスタート。飯塚−イズミカワコンビだけあって、かわいい曲に仕上がってるんだよなぁ。
新曲の興奮冷めやらぬうちに、もう一度弦のメンバーを呼び入れて、「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」がラストナンバー。みんなで最後に目いっぱい騒いでライブの終わりを迎えました、とさ。
出来事・昼(今回は箇条書きで)
・オープニングとか、2度目の衣装換えのときとか、客席の側の反応が鈍かったような気がする。まぁ、最初だからしょうがないって言えばそうなんだけどね。
・「BESTrawberry」聞いてる人って、会場に半分いたよね? よく分かんないけどさ。
・瀬川さんの頭の中(そして、ファンの頭の中)では、冬ライブはすでに決定事項。まだタイにいたとしても戻ってくるとか。予定は1ヶ月ぐらいらしいけど。
・メンバー紹介のとき、まーちゃんが小島さんと話をしている間に長谷川さんと宅見さんがずっとなんか話してたんだけど、何を話してたんでしょうねぇ。気になってたのは私だけじゃないんじゃないかと。
・宅見マジックは、みんながジョーカーを覚えてるはずってやつね。だって、見せたのはジョーカーが4枚だし。…って、あれ? いつの間にまーちゃんが持ってるカードが摩り替わってんの?
・「It's〜」の前に弦を呼び込むのをまーちゃん忘れてたりして。普段、弦はなしでライブやってるせいだろうかねぇ。
出来事・夜(やっぱり箇条書きで)
・「I'm in the Pink」の冒頭、まーちゃん、イントロに入ってから振ってくるもんだから、なかなか返せなかったりしてね。
・メンバー紹介、阿部さんの髪の話から、どんどん変な方向に。10年後はみんなつるつる…って宅見さんもかい(笑)?
・「ひまわり」とか「小さな私から」を歌ってるときのまーちゃんは、プロフィールの身長に30センチぐらいプラスして見えてたかもね。こういうときにまーちゃんのすごさを感じる。
・あ…あら? 「聴かせてよ君の声」の最初のテンポが? ま、まぁ、こういうこともあるか。それでもみんなちゃんと合わせようとするんだよね。
・やっぱり出てくる、前日の地震の話題。まーちゃんはそのとき秋葉原でイベントやってるしね。「アクシデントないかな」(←話のねたがなくなるから)なんていってたら、こういうことになっちゃった?
・最後のMCの発表事項。「9枚目のアルバム、冬に出します」と「そのアルバムを持って、ライブやります」とのこと。みんな期待して待ってますよ〜。前日に言霊信仰が芽生えた(?)まーちゃん、ここでまず宣言しておきました。
・ライブの最後に宅見さんからプレゼント。マジックに使ったトランプにまーちゃんや長谷川さんのサインを入れて客席へ。けっこう飛ぶもんだね。ちなみに、メンバー紹介のときのマジックはレクチャーつき。相手が目的のものを選択したタイミングで話し方を変える。手先じゃなくて頭の器用さを要求される。
感想
まず、結論から。ここ何回かで一番楽しめたライブなんでないかい? 確かに、曲の選択の広さって言うことになるとちょっと普段より幅が狭いかもしれないけど、でも、じっくり聞いて楽しむものから目いっぱい飛び跳ねるものまで各種取り揃えられてたし、演奏形態でもアコースティックあり、バンドスタイルあり、弦を加えてのものもありで、いろんなサウンドが楽しめるようになってた。で、その上に乗ってるまーちゃんも、時には元気に跳ねてたり、あるいは存在感を大きく出して歌ってたり、語りかけるような感じでやってたりね。
何年か前に、ライブについてまーちゃんが「メリハリが大事ですから」って言ってたことがあるんだけど、今回のライブはそうしたところがちゃんと出てて、見ていて飽きる場面がないライブだったんじゃないか、と思う。
まぁ、細かい点を挙げれば、MCがちょっと長くないかとか、できれば歌詞はミスしないでいってほしいとか、あと、客席が一緒に動くときはそうしやすいようにやってくれんかな、とかいくつかあるんだけどね。
だから、私個人の気持ちとしては、まーちゃんのライブの基本形は今回みたいな形だよな、って思う(まぁ、メドレーは入ってなかったんだけどね)し、この形をあまり崩さないでずっとやってくれたらいいな、って思う。実際、こうしていろいろと見られたときはけっこう満足して帰ってるしね。やっぱり、ライブの中には静かになるシーンってのも必要だよな。
繰り返しになるけど、しっかりといろんな場面を楽しんでこられるライブだった、というのが感想。
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