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Strawberry Revolution Tour 2004
2004.7.25 at 東京都渋谷区・SHIBUYA-AX 2004.8.8 at 大阪府吹田市・Boomin Hall 2004.8.14 at 神奈川県横浜市・ランドマークホール 2004.8.16 at 東京都千代田区・赤坂プリンスホテル(Strawberry Revolution Plus)
流れ(通常構成)
今回は、いきなりバンドメンバーの紹介。その後、まーちゃんの「I'm in the Pink」の挨拶でライブスタート。そこから「Strawberry Fantasy」〜「とびたつ季節」と一気に突っ走る。MCの後も、元気を保ったまま「完ペキなスマイル」、「Power to Power」とまだまだ走る。「Power to Power」が一通り終わったところで、まーちゃんは早替えのために一度下がる。その間、会場の空気を冷まさないように、バンドメンバーがそれぞれの腕を披露したり、みんなで「Power to Power」を叫んでたり。
まーちゃんが戻ってきて最初の曲は「∞Infinity∞」。みんなで「∞」をたくさんたくさん描いていた。MCの後に、「愛しい時間」、「カレー日和」、「0%」、「願い」とこの間のアルバムからの曲が並ぶ。その後のMCでは、ここで歌った曲について、色々と面白い話が出てきた。特に、「願い」の話なんかは聞いていて面白かったな(…確かに、まーちゃんはちょっと焦った方がいいかもね、そろそろ)。
で、メドレーの話をした後、そのメドレー。今回は、シングルのタイトル曲を並べて22分の構成。ただ、まーちゃんのはじめのころのシングルはバラードが多いから、時間ほどには疲れない。逆に、いろんな傾向のものが入ってて、メリハリの利いたものになってたのかもね。
最後の2曲は3年前と今の夏の想いを並べて、変わってないものを感じよう、っていう感じ。「ひまわり」と「2004年のdiary」だった。「2004年のdiary」の最後のコーラス部分をみんなで盛り上げてひとまずの終了。当然、すぐにアンコールが沸きあがった。
アンコールに応えての最初の曲は、「またね。」。まーちゃんが言うには、「また(会えた)ね。」ってことだそうで(笑)。ここから、最後の流れでもう本当に走るだけ。「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」と「君といたmemory」を締めに歌った。みんなも精一杯体を動かしてたしね。
そして、最後にバンドメンバーと挨拶をして、舞台から退場…まーちゃんだけ残って、もうちょっと手を振ってたけどね。
出来事:渋谷
なんせ、昼ののっけ、つまり一番最初にずっこけたもんな(笑)。まだ袖に控えてるまーちゃんが、「How are you today?」って言ってるのに、みんなどう反応したらいいか分かんなくって、客席が静まったまま。まーちゃんも困ったんじゃないだろうか(笑)。でも、曲に入れば、困った雰囲気はけっこう消えたかな?
今回のライブは新曲披露の場だから、そうしたところでどう反応したらいいのかを互いに探ってるのはいつものこと。でも、今回はまーちゃんが仕掛けを多くしててくれたから、その辺は楽だったかもしれない。でも、最初に「∞Infinity∞」で分かった人と分かんない人で差が出てるのがおかしかった(私は今回もけっこう後ろから見てます)。もしDVDが出て、そこで客席が映ってたら確認してみるのも面白いかも。
出来事:大阪
ここでも、昼の公演が始まる前に事があったわけで。いつも、楽屋で準備が終わると即ライブに入るらしいけど、この時だけは、10分ほど余裕があったので、まーちゃんはバンドメンバーの楽屋に訪れて雑談に興じていたらしい。一方、客席側はいつものとおり、ぼーっとライブの開始を待っている時間。そこに流れてくるまーちゃんの声。
「なんでライブ前にするの?」
これでライブが始まると思った客席がけっこうざわついてた。結局、その後もしばらくライブが始まらなかったんだけど。まーちゃんが持ち運んでたマイクが、たまたまそのときだけスイッチが入ったってことだったらしい。そのときに話してたのは…Keyの渡辺さんのトイレ話だったりして(苦笑)。
夜の公演では、まーちゃんが早替えで裏に引っ込んだ時に、なぜか通路にラジオ大阪の兼田氏がいた…という話をまーちゃんがしたら、結局兼田氏がステージに上がる羽目になってたりして。ちょっと挨拶をした後、彼はまた後ろから入ってきました。それに気づいた人は、実は真ん中より前にはほとんどいなかったんだけどね。
出来事:横浜
ここは始まりは素直だったなぁ。ここの会場、前回は席を取っ払ってオールスタンディングでやってたんだけど、今回は席指定のスタイルに戻してのライブ。久々だったから、足元が揺れるのがけっこう分かって怖かったりね。まぁ、それも会場の味ではあるけど。で、まーちゃんがいうには、それで大変なのは音響だそうで。機械まで揺れる中で操作しないといけないらしいから。
まーちゃん、ライブ前に新しくできた(笑)友達にメールで「ライブやるよ」って言ったらしいけどね。やっぱり、みんな忙しいらしくって、そうそう来られなかったらしい。そんな中、高橋美佳子さんは来てたんだけどね。まーちゃんもどこにいるか分かんなかったみたい。客席に下りてきたらもしかしたら分かったんじゃないか? …そうなんだよねぇ。今回、まーちゃんこっちに降りてきてくんなかったんだよね。ちょっと残念。
…おーい、まーちゃん、いくらなんでも「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」で歌詞を飛ばさんでくれよ(苦笑)。ずっとやってる曲なんだから。さすがに反省したらしくって、夜の時は歌う前に「今度はちゃんと」って言ってたんだけどね。
夜の最後に、「また冬に会おうね」みたいなことは言ってたけど、はっきりしたことは言ってないんだよね。まだ決定までにしばらくかかるかもね。
出来事:赤坂
開場前に、受付を済ませてロビーを見回してると、けっこうスーツの人もいたし、女の人はドレス着てる人も多かった。やっぱり、いくらまーちゃんやホテルのスタッフが「短パンとTシャツじゃなきゃOK」って言ってても、雰囲気に合わせようとした人が多かったってことかな。
まずは食事の時間。ブッフェで、自由にいろんなものを食べてたんだけど、やっぱ美味かった。お寿司とか、カルパッチョとか、天ぷらとか、ケーキもあったし、海鮮のしゃぶしゃぶとか、ほんと、色々あった。ちょっとずつ皿に取ってたつもりだったんだけど、いつの間にやら満腹してた。さすがに、これじゃ動きにくいから、開演15分前には食べるのを控え始めました。
私のところのテーブルには、色々持ってきて食べようとしたときに飯塚家ご一同様が来たんだけど、今回、家族の方が同じように食事して、ライブ見てっていう感じだったんだよね。だから、食事の時とか、終演後とかに、家族のところに挨拶に行ったって人も多かったみたい。
ライブのほうは、中盤までは今までと同じ構成。ただ、さすがに腹が重い(笑)。あまりジャンプするところまでは行かなかったり、いっそずっと座ってた人もいたしね。そんな中で、いつもと同じようにやってる人もいたりで、さまざまだった。変わってきたのは後半。メドレーを外して、アコースティックを持ってきた(実は、ここからアンコール)。これも、やっぱり会場の雰囲気に合わせてのことだろうね。で、のっけから驚いたんだけど、「ロマンチックだね」って、この形でやるのは初めてじゃないかな? イベントまでは分かんないけど。
その最後に、今年5月になくなられた故岡崎律子さんへの思いを込めて、「星空にお祈り」。Keyの渡辺さんは分かんないけど、Guiの長谷川さんは、それこそ10年以上の付き合いだったから、きっとまーちゃんと同じ気持ちだっただろうしね。聞きながらしんみりしていました。
事前に、多分ここではあるだろうとは思ってたダブルアンコール。さっき、静かになってた反動もあるだろうし、アルコール(出てたんですよ)のせいもあるだろうし、ここが最後だったのもあるんだろうしね。けっこうみんな力入れたように思うけどね。
今回、ライブ中に「みんなの声があれば今年中にも…」って言ってたのは、新譜のリリース。「またどんなテーマにするか考えないといけないんだけどね」って言ってたから、そうそう早くは出ないだろうけど。
全体の感想
今回、「Revolution」って題打っての公演で、まーちゃんもMCで「いろんなところでプチ革命がある」って言ってた。そんな中、どこにそれを見出すかって事は、各個人によることだけど、私としては、選曲面が一番大きいんじゃないかって思う。「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」はあったけど、「ストロベリーキャンドル」とか「DESTINY」、「ロマンチックだね」ってあたりがなかったんだよね(まぁ、後ろ二つはPlusの方のアコースティックでやってたけど)。その一方で、「とびたつ季節」や「君といたmemory」なんていうところを、リリースされてからけっこう続けて使ってて、今後「ストロベリーキャンドル」なんかの位置を占められる曲にしていこうっていう意図だと思う。
また、構成面でも今回は変わってて、普段だと一度はペースをかなり落とすところがあるんだけど、今回、バラードを散発的においたってところもあって、最初から最後まで一気にいったようなライブだったと思う。メドレーの前半部分で、バラードが並ぶところはあったんだけど、その面白さのひとつには、すばやい変化っていうのがある場面だからね。それほどゆったりっていうような気もしなかったんだけど。
新曲に関して言えば、バラードはともかく、今回けっこうフリが多かったんじゃないかな。確かに、会場のみんなが同じ事をやることで生まれる一体感っていうのはあるからね。それに面白いしね。ただ、あまりまーちゃんのフリに頼りっきりになっちゃうと、今度は特に仕掛けがない曲(あるいは仕掛けられない曲)で客席の側からいろんなものを出す力がなくなるんだけど。例えば、「とびたつ季節」のサビ前とかがそう。そこを何とかできれば、もっと盛り上がると思う。
でも、盛り上がりはよかったと思う。やりやすかったのは確かだけど、けっこう積極的にのっていこうって思うような場面を、まーちゃんやバンドのほうで作ってくれてたしね。長谷川さんや阿部さんも、出てこられるときには出てきたり、ステージ上がみんなで盛り上げようとしてたんじゃないかな。だから、こっちも余計にのってくるし。
ただ、いくら面白かったって言っても、会場の都合があるから、いつまでもライブができるわけじゃないんだけどね。その辺を、客席の側でもわきまえる必要はあるし、スタッフサイドでも、できないときはすばやくできないって意思表示をしないといけないんだろう。大阪でまごついた時間があったからね。横浜では修正されてたけど。
全体の総括としては、細かいところでのミスっていうのはけっこう色々あったけど(そんなに細かくないのもあったけど)、面白いライブだったと思う。やっぱり、まーちゃんはじめスタッフの方でも楽しませようとしてるし、客席でもまーちゃんを盛り上げようとしてるから、相乗作用で面白いライブになっていくんだろうね。この辺のいい雰囲気は今後もちゃんと維持されていくといいなっていうのが希望。
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