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握手会

Event Report

「Pure」発売記念イベント

2003.07.05 at 東京都千代田区・ヤマギワソフト館8階イベントスペース

プロローグ:果報は寝て待て(だけどチャンスはすばやく掴もう)

 今回のレポートは6月21日から始まる。シングルの発売日より4日早く、ヤマギワソフト(ソフト館、アニメ館)で整理券の配布が行われた日だ。その日、ソフト館に時間ぎりぎりに着くと、すでに人が列を作っていた。スタッフが人数を確認すると、私の前に50人以上。何人かはスタッフの勧めに従ってアニメ館のほうに動いていった。とはいえ、このままいったら、整理券番号は3桁なんだけど…。それでもそのまま並んで4階まで移動し、整理券をもらってみると、番号はなぜか49番。動かなかったのが功を奏して、なかなかのいい位置を確保することができたようだった。
 さて、その帰り道。新宿で総武線を降りて、京王線の乗り場を探しながら歩いていると、前から携帯で話をしながら歩いてくる女性がひとり。思わず思考を止めてしまった。その女性は、私が歩きながら呆然としているうちに、さっさと改札を抜けてしまった。
 「今の…まーちゃん? 話しかければよかったよなぁ…」
 なんて思ってみても、後の祭りだった。

さて、今度は本当の始まりだ

 こういうときにはけっこういつものことにはなっているのだが、今回もやはりプロモーションビデオの上映から幕を開ける。「Pure♥」のそれは、今回レコーディングで訪れた英国での撮影。曲のイメージどおりに取った映像に加え、メイキング的な部分も含んでいるものだった。後でまーちゃんが語ったところによると、暮れぐらいにはこちらの手元に届くような形になるようだった。
 さて、PVが終わると、いよいよまーちゃん登場。黒い地に白の水玉、ノースリーブのドレスっぽい上着に、黒のデニムといういでたち。ホント、毎回よく似合うのを着てくるな、と思う。

シングル・アルバム・PV秘話

 時候の挨拶なんかを済ませると、いよいよ今回のメインである「Pure♥」などの話に入る。今回、ちょっと盛りだくさんだったので、分けて書きますと…。

トーレ・ヨハンソン氏とのやり取り

 彼と会ったときに、自分がどんなスウィディッシュポップを聞いていたか、ということを原田知世氏、カーディガンズ、カジヒデキ氏といった名前を出して話していたとか。また、そのスタジオは機材のところとマイクのところ(日本じゃブースになってますね)をカーテンで仕切っただけというもの。それでも、まーちゃんは「シンプル・イズ・ベスト」ってこういうことかって思いながら歌っていたそうです。

「Pure♥」制作秘話

 トーレ・ヨハンソン氏からは、この曲を作るにあたって、デモが17曲送られてきていた。そして、実はまーちゃんが最初に選んだのはこの曲ではなかったのだそうだ。ところが、周囲に聞いたところ「これでやってみればまーちゃんの新しい面が出る」と言うアドバイスがあり、「Pure♥」という曲ができる第1歩が踏み出された経緯があったとか。
 最近、詞を乗せるのに苦労しているのはいつものことだが、今回はサビのところでの苦労があったらしい。「Pure♥なPure♥な」とは出てくるものの、その後が続かない。ずっと悩んだ挙句に、ふっと出てきたのが「My heart」という言葉。
 ところが、苦労してできた詞をスタッフに見せても、「どーかなぁ?」と言われるのもいつものこと。今回も「自分のことピュアって言ってるようなものじゃない?」という声が上がった。しかし、そうした声を歌ってみて静めてしまうのもやはりいつものことだった、とか。

「STAGE」について

 本当は、この曲は前年のアルバム「虹の咲く場所」に入れたかったらしい。それが、今回「ヴィオラートのアトリエ」の世界観とマッチしているから、ということでここに来たのは周知のとおりです。とにかく、自分の今の気持ちに合っているから、ここに入ってきてよかった、と思っているそうです。

「SMILE×SMILE」について

 今回、5曲をトーレ・ヨハンソン氏にプロデュースしてもらっていますが、さすがにどんなふうに上がってくるか不安に思うところもあったようです。結果、すごくいいのが上がってきたと喜んでました(「星空にお祈り」よりもっとシンプルなバラードがあるとか…)。

ジャケットの写真について

 今回、この撮影もイギリスで行っているが、けっこう強引だったらしい。ウィスキー工場の塀に登ったらサイレンが鳴り出した(けど、しっかり写真は撮ったそうですが)とか、イチゴをつまんで1枚だけとった後、元のところに戻したとか、突っ込みたくなる話が満載でした。

…っていうような話でした。

その他、おまけ話

 ここで恒例のまゆたま4コマ。まーちゃん曰く、副音声による解説つき…ってただのナレーションじゃないのか(って心の中で突っ込んでました)? 話は四角いスイカを見ていたらまゆたままで四角くなっちゃったってものでした。
 最後に、じゃんけん大会。景品はイギリスで撮った写真4枚(4つ切り、サイン入り)と同じく英国でとったVHSテープ(3名様)。どーも、私は茶目っ気を起こしたのか、単に面倒だったのか、同じやつ出し続けてどこまでいくか、なんてやってました…が、1回と2回であえなく消えてましたけど。
 ここでついでみたいに言ってたのは、今度の夏のライブのグッズの中の何かを買えば、正月ライブ(…だと思うんだけど)の楽屋招待が抽選で当たるかも…ということでした。

握手会

 例によって、他人のことなんて分かるわけもないので、自分のことだけ書いておきましょう。
 今回話そうと思っていたことは3つ。一応、「3つあるんですけどいいですか?」と、許可を取っておいてから話し出す。また分けて書きますと…。

1.「21日の昼ごろ、新宿の駅にいませんでした?」

 だって、気になってしょうがなかったですから(苦笑)。「何曜日?」とか、「京王線に行ってるところで…」とか言葉を交わした後、「いなかった」との答え。どうも、京王線は使わないようで…。それにしても、ぱっと見すごく似てたんだけどなぁ?

2.「あすか版の『マホTai!』見たことあります?」

 まーちゃんの答えは、「ちょっとだけ」ということ。あのバージョンの七香が、私は特にお気に入り。まーちゃんにはうまく伝えられなかったけど、そこら辺にいそうな、頼れそうな女の子(って、あまり女の子してないんですけどね)なところが好きですね。今度、コミックス持ってって台詞言ってもらおうかなぁ? まーちゃん、「今度見てみるね」って言ってました。

3.「例えば『DESTINY』なんですけど…」

 「うん、バラード」と、途中で答えられてしまいました。これ、去年の10月にした質問の続きです。まーちゃんに「どっからバラードだと思います?」と聞いたときに、一般論でかわされたような気がしたので、ふと思ったこの質問を持ってったんですけどね。この質問、「これをスローに落として、アレンジも変えてやったら、まーちゃんの中ではどうなります?」って続く予定でした(苦笑)。そうしなくとも、すでに「ミディアム・バラード」だということだそうですが、個人的には、シンプルなバックで、スローに落としてやってもはまるんじゃないか(まーちゃん曰く、「うん、そうだね」)、それもライブで聴いてみたいな、と思っているので、それを伝えたところ、「考えとくね」って言葉でした。それにしても、先に答えられちゃったから、話のつなげ方に困ったのなんの(苦笑)。

 話したいことは話したし、それ以上は粘れない(すでに十分長いし)ので、後は握手をして「それじゃまた」の言葉を残して、まーちゃんの前を去りました。相変わらずあったかい手なんですよね。

エピローグ:それにしても…

 今回、話を聞いているうちに、まーちゃんの放つ雰囲気がものすごく強烈になってきて、思わず眼鏡を外すなんてことがあったんですよね。ちょうど、その時はトーレ・ヨハンソン氏と歌が作れてよかった、って話をしていたところだったんですが、まーちゃんをガラス抜きで見ながら、「夢をひとつ叶えた人の存在の強さだな」と思いましたし、そのときのはっとした気持ちはまだよく覚えてます。
 イベント慣れしてきたところで、またまーちゃんのすごさを見せられたかな、ってところです(これだからこの人を追い続けてるのはやめられない…)。

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