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Strawberry Land 2003
2003.01.03 at 東京都渋谷区・SHIBUYA-AX(昼、夜) 2003.01.07 at 神奈川県横浜市・ランドマークホール
入場門前
期間限定テーマパーク「飯塚雅弓のStrawberry Land」の前には、悪天候をものともせずに多くの人々が詰め掛けていた。半年前に虹を渡ってたどりついたあの場所の先に、まーちゃんがどんなテーマパークを作ったのか、心待ちにしていた人が、それだけ多かったのだろう。もちろん、まーちゃんにとって大切なものとなったこの日を一緒に祝う、そのためもあるだろうけれど。
降りしきる雪を、ライブを待ち望む熱気で溶かしながらしばらく待っていると、やがて入場門が開いた。
テーマパーク全景
聴かせてよ君の声
| まーちゃんのクリアな声でオープニング。和服ベースの衣装を着たまーちゃんが入ってきて、バンドが加わると一気に盛り上がる。
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ロマンチックだね 恋の色
| この辺は手馴れたものだからねぇ。一気に会場の温度も上がってくってもんでしょう。
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MC
| 当然、会場ごとに何を喋るかは違ってくるわけだけど、ここじゃあ当然挨拶ってことにはなるんだよね。
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もしも…… いたいのとんでけ
| この辺は初めてだったり久しぶりだったり。まーちゃんの曲としては、かなり独特なものがある曲が並ぶんだけど、衣装のせいかどうか、なんかおしとやかに感じてたりするんだよね。「ぷりぷり感」が出なくっても、またこうしたおしとやかさもいいと思う。
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一緒に歌おうよ
| Strawberry Smile以来ってこともあって、最初は少し会場が戸惑ってたけど、慣れてくるにつれて声が出るようになってたりしてね。その辺がやってて面白かったかな。
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MC
| この辺なんか、本当に会場ごとに違ってくるんだよな。まあ、「love letter」が自分にとっても、多くの人にとっても大事な曲って話は共通してたけど。
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love letter
| 今回はCDバージョン。この曲をライブで聞くたびに、「まーちゃん、上手くなってる」って思うんだけど、今回もやっぱりそうでした。
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お・し・え・て
| 大体、1回のツアーに1曲は、「まーちゃん、ありがとう」っていう気持ちになる曲が入ってるんだけど、今回はこの曲。聞いていて、いろんなことを思い出してました。
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お色直し
| この間、バンドメンバーは「あなたの生まれた日」の変奏でステージの空気を盛り上げ続ける。
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おやすみ
| まーちゃんが奏でるトイピアノの音から、ライブ再開。純白のドレスを着たまーちゃんがこういう曲を歌うと、本当に安らいでくる。
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MC
| この間出たシングルの話をしてみたり、クリスマスの話をしてたり。
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はつこい
| まーちゃんが言うとおり、なかなかクリスマスの曲を歌える機会ってのはないんだけど、こうやって聞いてみると、やっぱりいいものだと思う。珍しいことに、男声コーラスが入っているのが新鮮だったかな。厚みが出るんだよね。
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MC
| 今までやってきたことを軽く踏まえながら、今回のメドレーの紹介をしてみたりしてました。
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Strawberry Land 2003 Winter Version
(ひまわり/For you/Shooting Star/A Place in the Sun〜日のあたる場所〜/remember/Eternity〜ひとひらのlove song〜/あなたが生まれた日)
| 今回のメドレーのテーマは「きゅんとするような歌」。まーちゃんの音楽の、ひとつの大きな色をまとめてきたな、っていう気がする。穏やかな熱さっていうか、大きな熱を持った穏やかさっていうか、そんなのが押し寄せてくるのがよく分かる。
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MC
| ライブになると曲がどうなるかとか、さっきのメドレーのこととか、この辺も会場ごとに違ってくるんだよね。
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It's a beautiful day 〜永遠に続く日々〜 ストロベリーキャンドル DESTINY
| このあたりは、もうラストに向けた流れってやつで、一気に盛り上がったまま突っ走るっていうモード。だからドレスのスカートも短くなってるし(笑)。「ストロベリーキャンドル」の間にメンバー紹介があったり、「DESTINY」は久々の分、なんか力がまた入るようになってたりしたような気がしたり。
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アンコール
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とびたつ季節 がんばって!
| ピンクのドレスに着替えて、ここからはアンコール。夏の時にそれぞれの色ができてきた曲をここでさらに色を強くするような感じだったかな。
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MC
| 最後ってだけあって、今年の抱負をまじめに話してました。
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優しい約束 〜TO MY FRIEND〜
| 今年も頑張るっていうまーちゃんの約束と、やっぱり今年も頑張るっていうこっちの約束と、それを互いに見ていようっていう約束が会場に満たされたんじゃないかな。この曲の時の雰囲気って、一種独特だったと思う。
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パビリオン1 Seating Live House(AX昼)
今にして考えると、夏の最後の場所になったこの場所で、今年の最初のまーちゃんの音楽が始まるってのは、どこか象徴的なように思う。この時は、これからはじまるライブがどんなものになるのかが気になって、それに気づくどころじゃなかったんだけど。
まだ、このときはツアーの最初だったこともあるし、座って見られてたってこともあるしで、全体的に穏やかな雰囲気だったかな。もちのろん、盛り上がる時は盛り上がってるんだけどね。
「がんばって!」まで終わったあと、「変な人がそこに〜」ってな感じでまーちゃんが言うもんだから、「奈緒ちゃん(折笠奈緒美さん)か?」とかって思ってたんだけど、そこにいたのはまーちゃんのお母さんでした。舞台の真ん中に出てきて、「今年も娘をよろしく」と挨拶してました。その娘さんが言うには、手が震えてたみたいですけどね。
ちなみに、私が入場する時、2階席の入口のところで声をかけられたんだけど、あれってまーちゃんの家族の方だったのかなぁ?
休憩所
昼のライブの熱気が屋根を突き破ったのか、雪は雨に変わっていた。なんか、そっちの方が待ちにくいような気がしないじゃないけれど。荷物がぬれないように、コインロッカーに押し込んでいたり、さっき終わったライブのことを話していたり。
そんなこんなで大体1時間ぐらい待っていると、再び入場が始まった。
パビリオン2 Standing Live House(AX夜)
今度は、オールスタンディングでのライブになる。立っている分、体が動きやすいんだと思うけど、手拍子とか、そういったものが増えているように感じる。だから、盛り上がる部分は昼に比べてかなり盛り上がりが増していると思うんだけどね。
2階には、まーちゃんの歌が使われている「ティンカーベル」のCFを電話の向こうで歌ってくれる、まーちゃんの親戚の子供一同が座ってました。
肩透かし食らったような、ちょっとおかしかったような、っていうのは、ライブの全プログラムが終了した後。いつものように「誕生日おめでとうモード」に入ると思っている客席をよそに、会場に流れたのは「以上を持ちまして…」のアナウンス。客席から「Happy Birthday」の歌声が上がったけど、どっかやけっぱちに聞こえるような気も……(苦笑)。
それを聴いたまーちゃんが、どんな表情をしていたのかは…さすがにまるっきり分かりませんでした、と。
休憩所
3日のライブが終わると、まーちゃんは5日、7日に向かって動いていく。一方、相変わらずの雨の中、終電やらなにやらをなくした人もいて…。一晩カラオケに入り浸ってたりしたんだけど…。ま、これは内輪のことだからいいや。
さて、それがたたって私が家で風邪を引いている間、大阪でライブが行われているわけで。さすがに、いなかったときのことはわかんないんだけど、伝え聞くところによると「聴かせてよ君の声」を長谷川さんのギターで皆で歌ってたとか。いーなぁ。
パビリオン3 Concert Hall(ランドマークホール)
何がいいかって、コンサートホールの場合、一人頭のスペースがある程度確保されているのが嬉しい。それに、このホールの場合、けっこう高さを取って造ってあるから、後ろまで見やすいつくりになってるしね。
印象的だったのは、舞台後方から投げかけた光が左右の壁に大きな影を映していたこと。「love letter」とかメドレーみたいな穏やかな曲でふとそちらを見ると、大きな幻想に包まれるような気がしてね。本当は、「おやすみ」でもそうだったんだけど、聞いているうちに年末からの蓄積が出ちゃって目が閉じちゃった(苦笑)。もう少し続いてたら寝てたかも。
ホールには通路があるわけです。で、まーちゃんも時には降りてきて通路を登ってきてくれたり。そうやって、後ろのほうの人のそばまで来てくれるのは感激するし。あの時やっぱりみんな気合が入ったんじゃないかな。私は通路から一番遠いところだったけど、それでも、ね。
キーボードの渡辺さんの誕生日だったり、衣装から取れたアクセを手ずからプレゼントしたりなんてことがあったステージが「優しい約束〜TO MY FRIEND〜」まで終わったあと、再度のアンコールに応えてツアーTシャツとブルージーンズという姿でまーちゃん再登場(余談だけど、スリムなまーちゃんが引き締まって見える服を着て躍動感を振りまいているのを見て、「女の子のかっこよさってこういうのかな」なんて思ってたりして)。「1曲といわず」歌ってくれたのは、「アクセル」、「DESTINY」、「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」。最後に残ってた分の力をここですっかり放出した後、「家に帰るまでが…」っていう、おなじみの台詞で「Strawberry Land」は閉園となった。
退場門外
今回もいつもどおり、やったことのない曲も入れて新鮮さを失わないようにもしているんだけど、それでも今回は「驚き」よりも「安心感」の方が大きいライブだったんじゃないかな、と思う。まーちゃんが事前にラジオで言っていたとおり、「大きなチャレンジは夏にとっといて」今できることの完成度を高くする方向で作ったことでそうなったんだろう。
まあ、その一方でこれまでは「元気さ」を表に出すことが多かった振り付けで、「しとやかさ」が見えてきてたり、メドレーではああいう選曲で胸を震わせる方向に持っていったり、なんていうか、自分にできることを見つめたら、新しい側面が見えてきたような気もする。あるいは、曲を歌ってていい意味で「遊び」が出てきたりもしてたりしてね。
ところで、ライブ会場で自分が少数派だってことは分かってるんだけど…。何でもかんでもまーちゃんの真似したり、ただ腕振ってたりしてりゃそれで楽しい…とは思ってない。そりゃ、曲によってはみんなと一緒に盛り上がることが楽しいことだってある(「ストロベリーキャンドル」とか「ロマンチックだね」とか)。けどねぇ、それぞれの曲にあわせた振りをもっと考えた方が楽しいと思うところはけっこういろいろあったりしてね(「とびたつ季節」とか)。そういうところをどんどんやるから、少数派になるんだろうなぁ…。でも、マジな話、全部の曲で同じようなやりかたの盛り上がりじゃつまんないと思うんだけどね。その辺はファンダムの課題じゃないかな。
(余談:そんな感じで体動かしてたら、AXの昼のライブが終わったあと、隣にいた中学生ぐらいの子に「やってること面白いですね」って言われた"^_^"。ま、いい意味に解釈させてもらっておきますか)
まーちゃんのほうでも、今回あえてやってないこととか、今後やりたいこととかあるみたいだし、今回のライブで見えたこともあるだろうしね。今年は「自分のやりたいことをしっかり見つめて」がモットーだそうだから、ここからそれをスタートできたらいいんじゃないかな。そして、夏にどうなるか、期待して待ってますか。まずは春ぐらいの新曲ですな。
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