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トップEvent Report>Strawberry Story 2001〜ひまわりのように〜at 渋谷公会堂
 
セットリスト
OP(ひまわり)
アイのチカラ
It's a beautiful day
 〜永遠に続く日々〜
-MC-
さんきゅっ
そよ風とカフェオレ
SWEETEST
  *  *  *  *
Medley 2001
 Summer Version

 とぼうよ!
 place to be
 A happy day
 Pastel
 LET'S!!
 がんばって!
  *  *  *  *
あなたがいれば
-MC-
くもりのちはれ
-MC-
MELODY
DESINY
優しい約束
 〜TO MY FRIEND〜
-MC-
A Place in the Sun
 〜陽のあたる場所〜
  *  *  *  *
Encore 1
小さな私から
-MC-
ストロベリーキャンドル
ロマンチックだね
  *  *  *  *
Encore 2
ひまわり
  *  *  *  *
Encore 3
It's a beautiful day
 〜永遠に続く日々〜

Event Report

Strawberry Story 2001〜ひまわりのように〜

2001.8.24 at 東京都渋谷区・渋谷公会堂

ライブの進行

 あらかじめ断っておきます。衣装に関しては、関内ホールの時と同じです

 8月5日に、関内ホールでのツアー最初のライブに参加してから19日。ツアーファイナルとなる渋谷公会堂でのライブの日がやってきた。開場とほとんど同時に、ぽつぽつと落ちてきた雨を避けるためもあるだろうけど、ロビーは早々と人でごった返し、グッズ売り場にいたってはラッシュアワー。そのせいかどうか、会場があったまるのは早かったけど。

 2度目のベルが鳴ると、拍手が沸き起こる。ステージの後方に弦楽四重奏団が現れた。影しか見えない指揮者の指揮に合わせて奏でるのは、「ひまわり」。このいきなりな大技に、雅弓さんやスタッフの「こっちをどう驚かせて(楽しませて)やろうか」という意気込みが見えたように思った。そのおだやかなメロディが終わると、いよいよ雅弓さんがステージに上がる。「アイのチカラ」、「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜は一気に熱くなっていた。
 「今日のライブが始まって欲しくないような、欲しいような」なんていうMCがあった後、新曲の3連発。さすがに、ここまで合計5回のステージを重ねてきただけあって、雅弓さんもすごく楽しそうに歌っていたし、客席も手馴れた盛り上がりを見せていた。もう、関内ホールの時にあった、互いに反応を探っているような雰囲気は、跡形もなくなっていた。今回の「SWEETEST」のバックには、夕陽の海の映像を持ってきたのが、妙に印象に残っていたりして。
 MCに続いてメドレー。前の曲で静かになった空気をいきなり「とぼうよ!」で吹き飛ばすと、あとはもう一直線に突っ走っていく(それにしても、またいつのまにか衣装が変わってるんだもんなぁ。雅弓さん見てるはずなんだけど、なかなか気がつかなかったりするしね)のセッティングの間に、バックバンドのメンバーがそれぞれ腕前を披露。この時も盛り上がりは落ちていないようだった。

 雅弓さんが自分のグラビノーバの前に座ったところで、一度音を切ってから「あなたがいれば」に入る。関内の時から、ほんの3週間弱なのに、やっぱりもっと聞かせられるようになっているのを感じた。次に、がんバンドを呼び入れて、「くもりのちはれ」。実は、今回のライブで、一番胸に響いてきたのはこの曲だった。バンドメンバーがみんな、前に見たときよりもひとつになっているように見えたし、楽しそうにやっているのが見ていてよく分かったから。で、バンドメンバーを紹介したあと、おなじみの「風のKiss」をアコースティックの最後の曲として演奏して、このコーナーをおだやかに締めた。
 たまごっちトーク(関内の時に育ててたのが、一度生まれ変わったんだって)のあと、ラストに向けての流れが始まる。「MELODY」から歌に入ったわけだけど、ここにまだ少し戸惑いが残っているように思ったのは僕だけかな? 自分がどう盛り上げるか戸惑っただけかもしれないけど。それでも、曲の最後にはちゃんと盛り上がってたと思うんだけどね。そして、「DESTINY」から「優しい約束〜TO MY FRIEND〜」で会場を熱くすると、その熱さを惜しむように「APlace in the Sun〜日のあたる場所〜て、メインプログラムが終了した。

 すぐに沸き起こったアンコールに応えた雅弓さんが最初に歌ったのは、「小さな私から」。思わずしんみりするような、それでいてどこか胸を(目頭も)熱くするような感じ。そのあと、その感覚を一気に吹き飛ばすように「ストロベリーキャンドル」〜「ロマンチックだね」の2曲を続けて歌う。さすがに、みんなもう慣れたもので、振りから何から、みんなが乗ってやっていた。
 ここで、また雅弓さん以下バンドメンバーが一度退場。さらに沸き起こった拍手に再度応えるべく、みんながステージに登るのだが、今度は冒頭にハーモニーを奏でた弦のメンバーも登場。「ひまわり」を奏でだした。ステージの背後の反響板には、おもむろに映し出されるひまわりと雅弓さんの映像。そして、客席の左前方には、いつの間に用意したのか、揺れるひまわりの花畑(もっと前からあったかもしれない)。会場がひまわりに包まれた中、「Strawberry Story 2001〜ひまわりのように〜」の最後になるナンバーを歌った。4月頃のアルバム制作から始った、「ひまわり」の物語の最初の章が、最高の形で結実したと思う。曲が終わったあと、「今日は泣かないって決めてた」雅弓さんが、会場のみんなにやっぱり涙ぐみながら挨拶。そこで、指きりでまたすぐに会えるように約束を交わして、このステージは終わりを告げた。
 って思ってたんだけどね。なんか、周りで「まーちゃん」っていう声が聞こえるもんだから、ふと顔を上げると、いつの間に戻ってきてたのか、雅弓さんがステージにいたりして。「みんなで同じ道を歩いていけるように」という言葉のあとに始めた曲は、「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」。ここで会場にいた皆が、きっと最後に残った力をすべて出して雅弓さんにチカラを届けていたんじゃないかな。少なくとも僕はそうだったけど。お互いに、気持ちよくなれてたんじゃないかな。そして、曲が終わると、いつものように「みんな気をつけて帰ってね。今日は本当にありがとうございました」とのひとことが、本当のライブの終わりを告げた。

Impressions(ツアー全体)

 去年まで、ライブは行ったことがなかったので(Zepp Tokyoは泣く泣く断念)、ビデオでしか見てないわけなんですが、それらと比較してみると、今回のツアーの雅弓さんは、歌えているってのが正直なところです。これまで、多少不安定なところがあるのを、会場の熱気でカバーしていたところも見うけられたんですが、今回、僕が行った2回のライブにおいては、そういう不安なところはほとんど感じられず、安心して曲を聞くことができました。アルバム「ひまわり」を聞いたときにも思ったことですが、やっぱり「歌手・飯塚雅弓」も着実に成長しているんだな、と。

 今回で一番印象に残った場面は、上にも書いてありますが、公会堂での「くもりのちはれ」です。7人の息がよくあっているのも分かるし、それぞれがステージの上で本当に楽しんで演奏しているのも分かりました。だから、「小さな小さな魔法」がとても大きくなって、こっちの心を包んできたんだと思います。
 これもやっぱり上に書いてあるんですが、雅弓さん、実際の背丈は正直言ってないほうなんですけどね。でも、「ひまわり」で舞台の一番上に上ったときや、あるいはスポットライトに照らされて「小さな私から」を歌っている時、雅弓さんがとても大きく見えました。スポットライトや、立っている位置の問題じゃなく、その存在感が、あるいは圧倒されるほどに見えていました。
 関内の時は、雅弓さんの姿はよく見えても表情は見えないところにいました。それに対して、公会堂では僕はほぼ中央の前の方と言う位置にいたため、雅弓さんの顔までよく見えていました。やっぱり、雅弓さんの笑顔って、何かがありますね。どちらかと言うと、僕の場合は笑顔が苦手なんですが、ライブが始ってすぐ、どうしようもないぐらいに笑顔になっている自分に気がつきました。雅弓さんの笑顔の力ですかね。

 客席の方のノリを、どう盛り上げて行くかって言うことは、各個人の楽しみ方があることなので、あまりとやかくは言いませんが、2つほど。まず、雅弓さんのライブでは、踊る曲は踊るし、聞くときは聞くっていう、そういうのがきちんとなされているのはいいんですけどね。でも、たとえば、「A Place in the Sun〜日のあたる場所〜」や「DESTINY」みたいに、1曲の中でメリハリが聞いている曲なんかは、曲の中の場面ごとにいろいろやっていいと思うんですよね。手拍子するところとか、腕を振るところとか、あるいは逆に手拍子すらしないところとか…。その辺をもうちょっと客席の方でやれれば、もっと双方楽しめるんじゃないかと。
 もうひとつは、公会堂の最後で、一部に揺れていたひまわり。どうせなら、全員分用意して欲しかったなぁ。いや、誰が用意したか知りませんけどね。どうせ雅弓さんに見せようと思うんなら、徹底的にやらないと(笑)。そういう出費なら惜しむ気はないですから。
 あ、もうひとつ思い出した。雅弓さんが話そうとしている時は、聞いてあげません? 雅弓さんに声援送るものいいんですけどね。

 とまあ、ごくわずかな不満はあるものの、全体として、僕自身、これほどまでにのっていけるとは思っても見なかったところまでのっていくことができました。本当に、自分の中にこういう部分が残っていたことが分かりましたしね。僕個人としては、雅弓さんと一緒に楽しむってことは十分にできたと思います。会場の全体のノリとしても、かなりよかったんではないでしょうか。公会堂で、後ろから伝わってくる雰囲気でそう感じてましたけど。
 とにかく、初のフル体験、十分に楽しませてもらいました。次がいつになるかはともかく、またこういう機会があったら、一緒に楽しみたいですね。

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