市議会の動き | 市議会に提案された全議案と採決結果、各会派の賛否 |
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議員はみずからの責任を果たすべき 議会本会議での発言は主に次の3つがあります。 (1)一般質問=市政の課題や政策の実現、地域や市民の声を反映させます。 (2)議案に対する質疑=市長や議員が提案する条例や予算案に対して、問題点をただしたり、修正や改善を求めていきます。 (3)討論=議案の採決にあたって、賛成・反対の理由を述べ、みずからの態度を表明します。 一般質問は市政について何を聞いてもよいので、それぞれの関心事や得意な分野について質問します。 議案は市長から1年間に100件以上が提出され審議しています。 議会の第1の役割は市長に対するチェック機能ですから、議案質疑は大切な仕事ですが、議員の間では軽視されがちです。 本会議で1年間に1回も議案質疑をしない議員も多く、半数以上が3年間で10回以下でした。 討論となるとさらに少なくなってしまいます。 議会は、予算や条例案に対する議案審議や討論をもっと活発化していかなければなりません。 そのためには執行部に対してきちんと発言し、政策を対置できる議員を増やさなければなりません。 新久喜市の議員選挙でどのような議員を選ぶか、市民の眼が問われています。
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最後の『議会だより』は発行せず!?
『声と眼』393号 2010/2/18
2月8日から3月5日まで、合併前の久喜市議会最後の定例議会が開かれています。
この定例議会後に発行する『議会だより・最終号』の編集について協議するため、1月25日に市議会広報委員会が開かれましたが、最後の『議会だより』は発行しないことに決められてしまいました。
広報委員会では新政議員団の岡崎氏が「発行しない」と主張した以外は、他の会派の委員は最後まできちんと出すべきだという意見でしたが、委員長の戸ケ崎氏が「全員一致にならないので発行しない」という結論を出しました。
多数のスジ論が1人の反対に屈した形で、2月1日発行の『議会だより』編集後記には、戸ヶ崎委員長自身が「あと1回発行を予定しています」と書いていたのですが、この約束は果たせないこととなりました。
市民の税金を使って議会を開くのですからその審議内容や経過を報告するのは議員の責任です。
合併直前で議員も事務局も忙しいからといって『議会だより』を発行しない理由にはなりません。
久喜市議会は全国でも最も早く昭和20年代から『議会だより』を発行してきましたが、今回その60年の継続を断ち切ってしまうことになります。
★本当は『議会だより』とは別に、議員1人1人が自分の責任で議会報告をすべきですが、残念ながら議員の中にはこれまで議会報告を出したことのない人もいるんですね。★
「八ッ場ダムの建設推進を求める意見書」を可決、何のため?
『声と眼』391号 2010/1/13
12月18日の市議会本会議で、「八ツ場ダムの建設推進を求める意見書」が可決されました。
これは、旧勢力が鳩山政権にダメージを与えるために各地の議会に出しているものです。
また旧来の「鉄とコンクリート」による自然破壊、国土をコンクリートで固める防災対策、土建型の公共事業による地域振興を続けたい人々が、いまだに地方議会の中では多数を占めていることを表しています。
意見書は八ッ場ダムを利水と治水の両面から必要としていて、利水では埼玉県は「八ッ場ダムの完成を前提として設定された暫定水利権」で水道水を確保していて、渇水の時には取水制限の恐れがあると言っています。
しかし過去に取水制限されたことはなく、安定水利権と同じ扱いになっています。
「暫定」の意味はないので、国交省に安定水利権として認めるよう求めていくべきです。
高度成長期には水需要は増え続けると予想されていましたが、1990年代から節水対策や漏水防止対策の効果で首都圏の水需要は減り続けています。
東京都では1日最大給水量は500万dにまで減っているのに対し、保有水源は700万dもあって、大幅な水余り状態です。
埼玉県でも水需要は横ばいから減少に向かっていて、すでに給水量を上回る水源が確保されています。
したがって今や八ッ場ダムによる利水は必要なくなっています。
意見書は治水について、昭和22年のカスリーン台風と同じような台風が来たら、当時よりも流域の人口が増えているので、水害防止のためにも八ッ場ダムが必要だとしています。
上田知事が『加須や大利根では堤防すれすれに水が来ている』『たびたび堤防からの漏水も起きている』と言ったり、6都県知事声明では『利根川の至る所で堤防が決壊する恐れがある』とまで言っています。
これまで50年以上にわたる利根川の堤防強化やかさ上げ、河床掘削などの河川改修や治水対策はまったく効果がなかったとでも言うのでしょうか。
実際にはこれまでの最高水位でも堤防の4m下でしたし、堤防の下から漏れてくる漏水には堤防の強化が必要であって上流のダムでは防げません。
意見書も上田知事も八ッ場ダムを造り続けたいために危機感を煽っているだけと言わざるをえません。
もしもどこで降るかわからない豪雨を想定して、ダムですべての流量調節を行うとしたら、利根川流域にさらに10基以上のダム群が必要になってきます。
それこそ非現実的な話です。
八ッ場ダムは利水にも治水にも役に立たない
意見書は、「国策として57年の長きにわたって、関係住民及び地方自治体の負担の上に進められてきた事業」であるから、「国の責任で完遂されるべき」としていますが、八ッ場ダムが“利水”には必要なく、“治水”にも役に立たないとしたら、いったい何のために造り続けるのでしょうか。
八ッ場ダム建設事業の事業費総額は4600億円で、すでに7割の3200億円が支出されました。
しかし国道や県道などの関連工事もまだ完成区間は一部であり、住民の移転もすんでいない、未買収地も残っていて、ダム本体はまったく手つかずです。
今後、貯水池周辺の地滑り危険箇所の対策工事などで1000億円以上の増額が必要になると言われます。
八ッ場ダム推進派は「中止した方がかえって金がかかる」と主張していますが、こうした工事費増額の可能性は想定していないようです。
ただし、ダム建設を中止しても、住民の生活の再建、地域再生を支援する事業は当然続けなければなりません。
いずれダムに沈むからと言われてなおざりにされてきた地域のインフラ整備や、ダム建設中止後の生活再建・地域の再生のために必要な施策は、むしろ積極的に支援していくべきです。
“中止した方が得か、継続した方が得か”というような比較は意味がありません。
★「八ッ場ダム推進の意見書」に賛成の議員は新政議員団と公明党の他、大地の石川
春山、市政の鈴木 松村、改進の岸。反対は共産党と大地の猪股
矢野 川辺、市政の鈴木、改進の井上。★
市議会の委員会構成、一部事務組合の議員も改選
2009/6/1
久喜市議会では、常任委員会委員や一部事務組合議員は2年ごとに全員がいったん辞表を出して改選しています。
特に今回は議会の機関としての委員会の大幅な改編がありました。
これまでは行政分野別に4委員会が設置されていましたが、今度は3委員会となり、予算委員会、決算委員会が新たに常任委員会として位置づけられました。
6月1日の本会議で、新たな委員会構成が決まり、各委員会の委員長、副委員長選挙が行われました。
大地 (5人) |
新政議員団 (7人) |
公明党 (3人) |
市政 (3人) |
共産党 (2人) |
改進 (2人) |
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議会運営委員会(8人) | ◎猪股、春山 | ●園部、岡崎、新井 | 岡崎 | 鈴木 | 木村 | 岸 |
総務文教委員会(8人) | ◎春山、猪股 | 園部、新井 | ●岡崎 | 松村 | 木村 | 岸 |
市民経済建設委員会(7人) | ●矢野、石川 | ◎荒井、清水 | 戸ヶ崎 | 鈴木 | 井上 | |
健康福祉委員会(7人) | ●川辺 | ◎宮崎、岡崎、内田 | 角田 | 鈴木 | 渡辺 | |
予算委員会(10人) | 春山、石川 | ◎岡崎、宮崎、荒井 | ●岡崎 | 鈴木、松村 | 木村 | 井上 |
決算委員会(10人) | ◎猪股、矢野、川辺 | ●清水、園部 | 戸ヶ崎、角田 | 鈴木 | 渡辺 | 岸 |
圏央道対策特別委員会(8人) | 川辺、猪股 | ●清水、宮崎 | 岡崎 | 松村 | 木村 | ◎井上 |
大地 (5人) |
新政議員団 (7人) |
公明党 (3人) |
市政 (3人) |
共産党 (2人) |
改進 (2人) |
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久喜宮代衛生組合議会議員(7人) | 猪股、矢野 | 清水、園部 | 角田 | 鈴木 | 木村 | |
久喜地区消防組合議会議員(6人) | 石川 | 新井、岡崎 | 岡崎 | 鈴木 | 井上 | |
広域利根斎場組合議会議員(4人) | 春山 | 荒井 | 戸ヶ崎 | 松村 |
大地 | 新政議員団 | 公明党 | 市政 | 共産党 | 改進 | |
農業委員会委員(2人) | 春山 | 清水 | ||||
民生委員推薦会委員(2人) | 園部 | 岸 | ||||
都市計画審議会委員(3人) | 川辺 | 宮崎 | 岡崎 | |||
青少年問題協議会委員(1人) | 矢野 | |||||
社会福祉協議会理事(1人) | 鈴木 | |||||
社会福祉協議会評議員(1人) | 渡辺 | |||||
シルバー人材センター理事(1人) | 岡崎 | |||||
青少年育成久喜市民会議理事(1人) | 戸ヶ崎 |
無会派3人が新会派を結成して、議会主導権争いに参入か
2008/11/28
11月25日に、無会派の3人が新会派を結成。
これまで「無会派」として活動してきた松村、鈴木松蔵、鈴木精一の3人が会派「市政」の発足を届け出たため、27日の本会議終了後に代表者会議と議会運営委員会が開かれました。
協議の結果、12月1日の本会議で鈴木松蔵議意の議席を変更し、議会運営委員会については定数変更が必要なため、5日に委員会条例の改正を可決した上で、市政からの議運委員を選任することになりました。
議会運営委員会は現在8名で、新政議員団3人、大地2人、公明党、共産党、改進から各1名ずつ選任されていますが、定数を9人に増やして、「市政」から1名を追加することになります。
それにしても、1年以上も無会派3人で活動してきたのに、今頃になってなぜ新会派を結成してきたのか、その政治的思惑がどこにあるのかについてはよくわかりません。
久喜市議会は一貫して少数意見を尊重し、活性化特別委員会や議会基本条例検討委員会などにもすべて無会派の議員からも選任してきていましたから、 今回、会派を結成したのは、議会の中で、代表者会議や議運での発言権を確保して、議会運営に影響力を発揮したいという狙いがあるものと思われます。
すでに改進の岸議員のホームページでは「市政」結成について、新政議員団や大地に対する対抗勢力としていっしょに行動していく方向性が明らかにされています。
もっとも、これまでの3グループ8名だったのが“3会派8名”になっただけですから、議会内勢力としては変わらないのですが、これまで活性化の協議などの場でも無会派の3名は常に公明党や改進と同一行動を取ってきており、今回の議運委員の追加についても公明党が後押し発言をしていましたから、今後も今まで以上に3会派で同一歩調を取っていくぞということでしょうか。
議会が本来の執行部に対するチェック機能や政策立案機能を発揮する活動よりも、会派間の対立抗争や数を確保しての主導権争いに走るとしたら、議会の本来の責任を果たすことはできません。
「『協同労働の協同組合法(仮称)』の速やかな制定を求める意見書」
全会派の共同提案で、可決
2008/10/1
久喜市議会では、議員提出議案の中で、条例改正案などは他の市長提出議案と同様に、議会初日に本会議の上程されますが、政府に対する意見書案等は、開会して1週間ほど後に上程されることになっています。
これは、議員間でのお互いの意見や主張をすりあわせ調整して、できれば意見をまとめて合意して、可決させたいという配慮に時間をかけるからです。
9月議会では、12日の議案質疑の日に、議員提出議案の意見書5件が本会議に上程、提案されました。
その内1件は「協同労働の協同組合法(仮称)の速やかな制定を求める意見書」です。
最近、市民運動や生協運動をしている人々の間で、雇用する側、される側という関係でなく、同じ仲間として「協同」して働きながら自己実現をめざす、新しい労働のあり方をめざす動きが広がっています。
9月議会前の代表者会議で、大地から、「協同労働の協同組合法(仮称)の速やかな制定を求める意見書」を出したいので、みなさんのご協力をと呼びかけたところ、改進の岸議員からも同趣旨の意見書を考えているという話がありました。
そこで、各会派が同じような意見書をバラバラに出すよりも、いっしょに出そうということになり、“全会派の共同提案”で出すことに話がまとまり、意見書の文案は、大地の川辺議員が作成したものを提案することになりました。
共同提案の場合、全会派の代表が署名して、本会議の説明は会派の持ち回りで担当する決まりなので、今回は順番で岸議員が行いました。
最終日の29日の本会議で、全会一致で可決されました。
提出者(各会派の連名) 岸輝美(改進) 新井勝行(新政議員団) 矢野裕美(大地) 角田礼子(公明党) 木村奉憲(共産党) 「協同労働の協同組合法(仮称)」の速やかな制定を求める意見書 日本社会における労働環境の大きな変化の波は、働くことに困難を抱える人々を増大させ、社会間穎となっています。また、2000年以降の急速な構造改革により、経済や雇用、産業や地方など、様々な分野に格差を生じさせました。働く機会が得られないことで「ワーキングプア」「ネットカフェ難民」「偽装請負」など、新たな貧困と労働の商品化が広がっています.また、障害を抱える々や社会とのつながりがつくれない若者など、働きたくても働けない人々の増大は、日本全体を覆う共通した地域課題です。 一方、NPOや協同組合、ボランティア団体など様々な非営利団体は、地域の課穎を地域住民自ら解決することをめざし事業展開しています。このひとつである「協同労働の協同組合」は、「働くこと」を通じて、「人と人のつながりを取り戻し、コミュニティの再生をめざす」活動を続けており、上記の社会問題解決の手段の一つとして、大変注目を集めております。 しかし、現在この「協同労働の協同組合」には法的根拠がないため、社会的理解が不十分であり、団体として入札・契約ができない、社会俣障の負担が働く個人にかかるなどの問題があります。 既に欧米では、労働者協同組合(ワーカーズコープ、ワーカーズコレクティブ)についての法制度が整備されています。日本でも「協同労働の協同組合」の法制度を求める取り組みが広がり、10000を超える団体がこの法制度化に賛同し、また、国会でも超党派の議員連盟が立ち上がるなど法制化の検討が始まりました。 雇用・労働の問題と地域活性化の問題は不離一体です。だれもが「希望と誇りを持って働く」、仕事を通じて「安心と豊かさを実感できるコミュニティをつくる」、「人とのつながりや社会とのつながりを感じる」、こうした働き方を目指す協同労働の協同組合は、市民事業による市民主体のまちづくりを創造するものであり、働くこと・生きることに困難を抱える人々自身が、社会連帯の中で仕事をおこし、社会に参加する道を開くものです。 国においても、社会の実情を踏まえ、課題解決の有力な制度として、「協同労働の協同組合法」の速やかなる制定を求めるものです。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 久 喜 市 議 会 衆議院議長 あて参議院議長 内閣総理大臣 厚生労働大臣 総務大臣 経済産業大臣 |
クールアースデーの意見書を“撤回”
『声と眼』360号 2008/7/24
6月定例会に、公明党が「『クールアースデー』の創設等を求める意見書」を提案していましたが、この議案は26日の最終日の採決直前に撤回されました。
これは公明党が運動して、6月9日に福田首相が記者会見で「7月7日をクールアースデーとする」と発表しました。
すでに政府が実施を決めているのに、同じ内容の意見書を出すのはパフォーマンスであり、政党の運動に地方議会を利用するものだという疑問が出ていました。
なお7月7日は全国で7万か所以上でライトアップや広告の夜間照明などが消されたと言われています。しかし1年で1日だけのライトダウンでなく、毎晩毎晩のライトアップやコンビニの24時間営業などの生活スタイルから見直していく必要があるのではないでしょうか。
臨時議会で監査委員選任を可決
『声と眼』360号 2008/7/17
内田氏が議長に就任して監査委員を辞任したため、7月16日に臨時議会が開かれました。
市長から、監査委員に新井氏を選任する議案が提案され、賛成12(新政・大地・共産、本人は退席)、反対8(公明・改進・無会派)で可決されました。
新監査委員の人選については、4日に開かれた代表者会議で協議されましたが、内田氏の後任なので、同じ新政議員団から選任することで合意していました。
新井議長が辞職、新議長に内田氏を選出
『声と眼』359号 2008/6/26
市議会最終日の26日、新井議長が「辞表」を提出しました。
新井議長は2003年から1期4年間議長を務め、昨年の改選後再び議長に選出されていました。
昨年は、久喜市議会議長が埼玉4区市議会議長会の会長を務めて(1年ごとの順番制)おり、その任期が終わったので、市議会の議長も交代するのではないかと言われていました。
議長選挙は投票の結果、新議長に内田正氏(新政議員団)が選出されました。
内田 正 | 12票 | 新政議員団+大地 |
鈴木松蔵 | 8票 | 公明党+改進+無会派3名(鈴木・松村・鈴木) |
白票 | 2票 | 共産党 |
なお、石川副議長は継続です。
民法772条に関わる意見書、6月議会に続いて2度目の可決
2007/12/27
11月定例市議会に、公明党が「民法772条の嫡出推定に関する運用の見直しを求める意見書」を提出し、全会一致で可決されました。
内容自体は至極当然の内容ですから、反対する会派も議員もいるわけはないのですが、しかしこの意見書の出し方としては、ちょっと非常識なやり方と言わざるをえないしろものなのです。
というのは、今年の6月議会に、大地・猪股が「民法772条の早期改正を求める意見書」を提出し、これが全会一致で可決されているのです。
私が提案した意見書は、(1)民法772条の「離婚後300以内に生まれたこの嫡出推定」規程自体の改正と、(2)当面の救済策として、離婚後に生まれた子供の現在の(本当の)父親の出生届の受理を認めるようにという内容でした。
公明党が今回出した意見書は、前段の民法改正問題はまったく触れずに、後段の“離婚後に生まれた子の嫡出推定の運用方法だけを変えて出生届を認め救済対象を拡大してほしい”というもの。
つまり、6月に可決した意見書の一部だけを抜き出したものになっているのです。
すでに6月議会で、問題解決のための全体を包括する意見書が可決され、政府に送っているのに、半年後にその一部だけを求める意見書をわざわざ可決して政府に送ることに意味があるのでしょうか。
もちろん、政府に対する意見書は、政府の方針が変わらなければ、過去に可決した意見書と同じ内容のものを2度、3度と可決して政府に送るというのは場合によっては必要なこともあります。
しかしわずか半年前に送った意見書の一部だけの項目を送るというのは、政治的にはあまり意味がないと思います。
6月議会に出した意見書の文章は私自身が作成したものでした。
今回の公明党の意見書はどうやら本部から(?)FAXで送られてきた文章を下敷きにしているようです(そのままの文章らしい)。
したがって文章は違いますが、内容的には残念ながら“盗作”あるいは“真似”と言わざるをえません。
他の会派が出して可決された意見書を真似して、あまり期間も置かずに出してくるというのは、久喜市議会ではこれまでに例のないことだと思います。
『声と眼』337号 2007/6/28 民法の改正を求める意見書、全会一致で可決 6月議会で可決した意見書の記事と全文 |
11月定例市議会の一般質問
20名の議員が通告しました
『声と眼』346号 2007/11/26
一般質問は22日の午後3時で締め切られ、20名が通告書を提出しました。以前は通告書の提出順に質問していましたが、9月議会からは順番の決め方を変更。通告書を提出した順番に、自分の好きな質問枠を選択できるようになりました。
今回、21日午後1時の受付開始時に7名の議員が並んだため、くじびきで順番を決定しました。
鈴木(精)議員がトップを引き当てて初日の1番目に質問することになりました。
私は11番目の受付で、2日目の1番目を選択しました。
12 | 3 | 月 | 9時 | 市政に対する一般質問(1日目) (1)鈴木、(2)春山、(3)井上、(4)木村、(5)渡辺、(6)岸、(7)園部 |
4 | 火 | 9時 | 市政に対する一般質問(2日目) (8)猪股、(9)矢野、(10)石川、(11)宮崎、(12)清水、(13)荒井、(14)岡崎 |
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5 | 水 | 9時 | 市政に対する一般質問(3日目) (15)鈴木、(16)川辺、(17)松村、(18)戸ヶ崎、(19)角田、(20)岡崎 |
市議会本会議は午前9時開会です。傍聴はだれでも自由にできます。
傍聴したい人は好きな時間に市役所5階の議会事務局に行けばすぐに傍聴席に入れます。
一部事務組合議会の正副議長改選
2007/7/10
久喜宮代衛生組合、久喜地区消防組合、利根広域斎場組合などを「一部事務組合」といいます。
これらは久喜市のような比較的中・小規模の自治体が、それぞれ単独で事業を行うよりも財政的に、また行政効率を目的として、「特別地方公共団体」を構成し、共同して事務事業を行うものです。
ごみ処理行政や消防、火葬場などの大規模な施設が必要な事業は、共同で出資し、運営した方が効率的といえます。
これらの一部事務組合は、それ自体が独立した「特別地方公共団体」であり、管理者、会計管理者、事務局、議会を持っています。
久喜市はこの3つの一部事務組合に入っており、久喜市長は久喜宮代衛生組合の管理者、消防組合と斎場組合の副管理者を務めています。
また、久喜市議会議員から議員が、3つの組合議会に「選挙」で就任しています。
6月にそれぞれの組合議会が開かれて、議会の正副議長選挙などが行われました。
久喜宮代衛生組合議会議員 | 副議長に猪股が選任されました。議長は宮代選出議員から選任されています(今回は非改選) |
久喜地区消防組合議会議員 | 投票の結果、議長は栗橋町議会議員、副議長は鷲宮の議員から選任されました |
広域利根斎場組合議会議員 | 副議長に久喜から荒井議員が選任されました |
私は衛生組合議会の副議長に選任されました。6年前にも2年間務めており、今回は2回目です。
衛生組合は、久喜市と宮代町とですべての役職を分け合っています。
久喜市 | 管理者、会計管理者、事務局長 | 副議長、議会運営委員会委員長、議会選出監査委員 |
宮代町 | 副管理者、総務課長、代表監査委員 | 議長、議会運営委員会副委員長 |
役職争い、監査委員選任でごたごた
『声と眼』336号 2007/6/4
5月14日の臨時議会は、正副議長選挙や議会構成を決めた後、市長提出議案4件を可決しました。
市の監査委員は、「識見を有する者」から1人、議員から1人を選任することになっています。−「議員枠」の1人は、議会側が議員から1人を市長に推薦し、市長が「監査委員の選任の議案」を提案して、採決で決めます。しかし実際には会派間の役職争いになって、1人にしぼることができないので、これまで多数会派から選任するのが“慣例”になっていました。
今回も、7日の代表者会議・全員協議会で、「多数会派の新政議員団から推薦する」ことで全会派が合意し、新政議員団の推薦に基づいて市長が内田氏の選任を提案しました。−ところが本会議の採決では、新政議員団と大地の10名が「賛成」しました(本人は退席)が、公明、共産、改進、無会派の10名が「反対」に回り、「賛否同数」となって、新井議長の裁定で「可決」となりました。
「反対」に回った各会派は、「議会選出の監査委員が不在となってもかまわない」という判断をしたわけで、これほど無責任な対応はないといわざるをえません。もしも監査委員が不在で監査体制が不備となれば、それ自体が異常事態で、市の行財政運営に支障も出てくる恐れがあります。
実際に1999年と2001年には、多数会派からの監査委員選任案が否決されてしまい、数か月間、監査委員が不在になってしまいました。この時には、市長が次の議会で改めて同じ人の選任案を出し直し、最初は反対して否決した会派が「賛成」に態度を変更したりしてやっと可決して正常化したこともありました。
久喜市議会では「議長任期は1期2年」という取り決めがあるというのは本当か? ウソです
2007/5/19
公明党の角田議員がまたデタラメを書き散らかしています。
この人は以前にも、ウソやデタラメによって人を貶めるというやり方を続けてきた人ですから、ばからしくて相手にする必要もないし、大して影響力があるわけでもありません。
しかしウソつきを放っておくことはご本人のためになりませんので、必要な指摘をしておきます。
彼女が言っていることは、要するに、新井議長が再選されたのが気に入らない、石川副議長が選任されたのが気に入らない、大地が「新井議長再選」に協力したのが気に入らない、ということです。そして彼女の論理の特徴は、相手を罵倒するためにウソを
つくということです。
角田氏は言います。
(大地が新政議員団についた理由は定かではない。1期2年が久喜市議会の議長の任期の取り決めである。その取り決めを無視してまで3期目になる議員を推す理由がわからない)新井氏は新政議員団をまとめ、大地をまとめた。 大地に所属している猪股議員は、ルールに関しては非常に厳しい意見を持っている議員と思っていたが、そうでもないのが明らかになった。 |
角田氏の論理は、「議長は1期2年で終わりという久喜市議会の取り決めがあるのだから、新井議長は1期でやめるべきだった。2期もやって、さらに3期目もやろうというのはおかしい。それを推す大地と猪股はもっとおかしい」と言うのです。
しかしそもそも大前提が間違っています。
「1期2年が久喜市議会の議長の任期の取り決め」……そんな「取り決め」はどこにもないのです。ありもしない「取り決め」を前提にしているから、あまりにもお粗末な論理になってしまいます。
「「1期2年が久喜市議会の議長の任期の取り決め」というなら、いつ、どこで、だれが取り決めたのか、明らかにしてみるがいい。議会の規則、先例集、申し合わせ事項、議会のありとあらゆる文書のどこをひっくり返しても、そんな「取り決め」は出てきません。
角田氏自信がウソをついている
実は、角田氏自身、実はそんな取り決めが存在しないことを知っているはずです。
その証拠に、
8年前の1999年、公明党の柿沼氏が議長になって、2年後の2001年3月議会の最終日に、いったん「辞表」を提出し、その辞表を認めるかどうかが本会議にかかりました。その際に、本人が辞表を出したのですから、議会としては認めるのがあたりまえ、と思いきや、柿沼氏や角田氏の所属する公明党といくつかの会派が談合して、「辞表に反対」して否決したのです。結局、柿沼氏は2年でやめることなく、議長席に居座ったのでした。
2年前にも同じことがありました。その時には新井議長が2年目で「辞表」を出したのですが、やはり公明党と新政議員団が語らって「辞表を否決」し、新井議長は4年間続けることになりました。この時には角田氏が副議長になりたくて新政議員団の協力を得るために、新井氏の議長続投に協力したわけです。ということは、角田氏は「1期2年が議長任期の取り決め」と言うながら、柿沼氏や新井氏が「2年の任期」を超えて議長を続けることに積極的に協力したわけです。
もし角田氏が「1期2年」の取り決めを信じているのなら、当時、柿沼氏や新井氏の“居座り”に協力することはありえなかったはずではありませんか。
ある時には「2年の任期」とやらに関係なく続投に協力し、ある時には「2年が任期だ」と主張して攻撃する、こうした態度をダブルスタンダード(二重基準)と言います。政治家として最も恥ずべき行為です。
30年前の新政議員団内部のたらい回しルールだった
過去においても久喜市議会の議長の任期は「1期2年」と決まっていたわけではありません。ましてや、1期2年で終わり、再選しないなどということは、「取り決め」としても、現実においてもありませんでした。
初代の並木、3代の武井議長は4年務めました。4〜7代の野口、渋谷、今井、松岡議長は1年で交代しました。今井議長はその後、9代議長として復活しさらに2年務めました。8代の鈴木議長も2年務めた後、10代議長としてさらに2年務めました。結局、1年で交代するか、2年でやめるか、4年続けるか、あるいは間を置いて2期務めるか、それは議会内の勢力関係と人材がいるかどうかに関わってくることです。
そもそも「議長が2年で辞表を出す」という慣例は、新政議員団という一会派の内部の暗黙の了解事項であったようです。30数年前に久喜市が誕生した当時、市議会で過半数を超えていた保守系議員が新政議員団を作りました。当時は30名の議員定数の内、新政議員団は20名で、ほぼすべての役職を独占していました。
議長候補者、議長になりたい人、そうそうたる実力者がひしめいていました。*注1*
「議長は1年か2年で交代」というのは、彼らがお互いにケンカしないで、ということは議長争いで新政議員団が分裂したりしないように、順番に議長職を「たらい回し」していくために編み出された、内部の暗黙の了解であったわけです。
実際には、なかなか自主的に「辞表」を出さない人もいたりして、新政議員団の議長候補に決まった時点で日付の書いてない辞表を団長さんに預けておくという慣例もあったようです。
こう見てくると、「議長は2年(以内)で交代」というのは、常に正副議長を独占できていた絶対多数会派であった、30年前の新政議員団内部の申し合わせであったかもしれませんが、他の会派にとってはまったく与り知らぬことであり、ましてや議会のルールとか「取り決め」とかいえる代物ではありません。新政議員団でもない公明党の角田氏が、昔々の新政議員団内部の暗黙の了解事項を、今この時期に、議会の取り決めででもあるかのように振りかざすのはおかしなことです。(角田氏はいつ新政議員団に入ったのでしょうか?)
それにしても、なぜ「議長は2年で交代」というのが議会全体の取り決めであるかのようにいわれるのでしょうか。それは30年前に暗黙の了解を作った当事者たちがいなくなって、だれも当時の事情を知らないのに、「議長は2年」という言葉だけが口伝えに伝承されてくる内に、保守系議員さんたちはいつの間にかそれが「議会の取り決め」であるかのように思いこんでしまったらしいのです。*注2*
地方自治法では「議長の任期は議員の任期」と規定している
なお、議長の任期は地方自治法に明記されています。
「第103条2項 議長及び副議長の任期は、議員の任期による」、つまり原則として任期は4年です。議会が勝手に任期を短くしたり制限することは「地方自治法違反」です。
そして再任を制限する規定もありませんから、能力さえあれば、あるいは議会の多数の信頼さえ得られれば、何期でも何年でも務めていいのです。
ある会派が内部で「2年(以内)で交代」と約束するのは勝手ですが、それを「議会の取り決め」とか「議会のルール」として決めたり、議員全部に適用させることはできません。
*注1* 私はその頃、議員になったばかりでした。 20〜30年前、野口、渋谷、今井、松岡、鈴木ら、新政議員団の実力者たちとは立場や思想、人生経験も大きく違いましたが、本当に政治に通じ、人や組織をまとめる実力を備えた個性あふれる人々でした。私は議会の中であの人たちと闘い、真っ向から渡り合う中で鍛えられたと言っても過言ではありません。特に本会議場でのヤジは大変に厳しい、“敵”としても尊敬すべき人々でした。 *注2* 久喜市議会の絶対多数を誇った新政議員団は1998年にいったん解散し消滅していて、現在の新政議員団は2001年に結成された新しい会派です。昔の新政議員団の内部の約束ごとを引き継いでいるものかどうか、よくわかりません。 そもそも30人の議員定数の内の20人を占めていた昔の新政議員団の人事のやり方を、今の新政議員団にそのままあてはめようというのがムリなのは明白です。なにしろ今の新政議員団は7人で、22人の議会の中で3分の1の勢力なんです。 |
「議長なんてだれでもできる」ってホント?
角田氏はまた、次のようにも書いています。
今年は4区の議長会の会長市が久喜市に当たる事から、大変というのは分かる。しかし、大変なのは準備をしなければならない事務局で、事務局がしっかりしていれば、新議長でも十分に務まる。 |
どうも、彼女らは、議長というのを、単に本会議場で原稿(事務局が作った台本があります)の通りに議事を進めていく、対外的には事務局のいうことにしたがってあいさつ原稿でも読んでいればいいと、そんな風に考えているらしい。
議長が議会の代表として議会のあり方について自らの考えを持って、議会を活性化しようとか、民主的で活発な議論を戦わせて、行政と独立した自立した議会を作っていこうとか、そんな役割は期待もしていないらしいのです。
彼女らが今回投票した、鈴木松蔵議員に対しても、そんな議長職を果たしてもらえればそれだけでいいと考えていたようです。
あまりにも、議長を、鈴木議員をもばかにしているのではないでしょうか。
私たちは、久喜市議会の議長が、だれでも務まるような「肩書きだけの議長」などいてもらっては困ると考えています。
事務局のいうことにしたがって、波風を立てずに、仕事を事務的にこなしていく議長ではなくて、あるべき議会の姿を実現するために、事務局に対してきちんと指示し、事務方をリードしていける議長が必要です。もちろんそれには前提があります。それは、議員や会派の意向を聞き、尊重しながらでなければなりません。
監査委員の選任は「賛否同数」。議長裁定でようやく可決
公明党や無会派議員たちは「監査委員不在でもかまわない」という判断をした?
2007/5/18
市議会議員選挙後の初議会となった5月臨時議会は、正副議長選挙などの議会構成を決めた後、地方税法の改正に連動して、市税条例の改正、都市計画税条例の改正などを可決しました。
注目されたのが監査委員の選任問題です。
市の監査委員は、地方自治法で、市民の中から「知識経験者」枠で1人、議員の中から1人を選任されることになっています。
「議員枠」の1人は、議会側が「議員の中からだれを監査委員にするか」を決めて、市長に推薦し、市長が「監査委員の選任の議案」を提案して、採決で決めるのですが、毎回のようにごたごたします。
議会側での人選といっても、会派同士の争いになれば、全会派・全員が一致する人を決めることはとっても不可能ですから、結局は多数会派から選任するしかありません。
今回も、7日の代表者会議・全員協議会で、「多数会派である新政議員団から推薦する」ことで全会派が合意し、新政議員団が内田氏を推薦して市長が提案するという手続きを踏みました。
ところが、本会議の採決では、新政議員団と大地の10名が「賛成」したものの、公明党、改進、共産党、無会派の10名が「反対」に回り、「賛否同数」となって、議長の新井氏の裁定で「可決」となりました。
「反対」に回った各会派は、「議会選出の監査委員が不在となってもかまわない」という判断をしたわけで、これほど無責任な対応はないといわざるをえません。
実際に、8年前に、「議会選出の監査委員が不在」となったことがありました。 1999年4月の市議選後、5月臨時議会で、当時の最大会派だった「政策集団・大地」から選出することになって、「松村氏」を推薦し、市長が正式に提案しましたが、今回と同様に、公明党や共産党、無会派の議員が反対して、いったん「否決」となりました。 しかし監査委員の不在というのはそれ自体が異常事態であり、市の財政運営の監査体制が不十分となれば、久喜市の行政運営に支障も出てきかねません。 したがって8年前には、6月議会で改めて市長が「松村議員の選任」議案を再提案し、この時には、5月には反対した公明と無会派の岸・須藤氏が、「議会選出監査委員の不在=異常事態を終わらせる」という政治判断で態度を変更して賛成に回って「可決」したのでした。 さらには2001年にも、6月議会で多数会派からの監査委員が否決され、不在状態が続いた末に、9月議会でようやく可決されたということがありました。 |
今回、公明党や改進の岸氏は8年前とまったく同じ間違った政治判断を繰り返してしまったわけです。
また、8年前には「否決」された監査委員候補の当事者だった松村氏が、今回、「反対」を主導し、「監査委員不在でもかまわない」と判断したわけです。
この人たちは、たった8年前のことを忘れてしまったのでしょうか。
本来、監査委員は「議会側から推薦する」ことにはなっていても、人事提案権は市長だけが持っていて、ある会派が「あの人を監査委員にするのは反対」と考えても、他の人を提案するわけにはいかない仕組みになっています。
したがって、「否決」によって監査委員が不在となることは地方自治法の想定していないことです。
新たな議会構成が決まりました
2007/5/14
議長選挙のごたごた、役職欲しさにつけ込んだ権力争い
5月7日、市議会全員協議会が開催され、市議会の新たな会派構成に基づいて、議席、役職配分などが話し合われました。
この時点では新政議員団は8名ということで話し合いが進んでいました。
それに基づいて、14日の臨時議会で、正式に決定することになっていたのですが、14日の朝になって突然、新政議員団から鈴木(松)氏が脱会し、公明党や無会派議員の後押しを受けて議長選挙に出てきました。
鈴木氏は以前から議長になりたいという意志を表明し、新政議員団の中で多数派工作をしてきていましたが、うまくいかなかったため、とうとう公明党などと組むことにしたらしい。
市議選後、新井議長が再選されても1年で議長の辞表を出すよう求めたり、その後は自分を議長に推してくれるよう頼んで回ったりしていたようです。
一方、松村議員などが、新井議長の再選に反対として、公明党議員や鈴木氏を議長に推したり、果ては私のところにまで「猪股議長、戸ヶ崎副議長でどうか」などのおいしい話を持ちかけたりしてきていました。
「反新井」「反新政議員団」で、公明党も無会派もまとまり、大地も巻き込もうという工作だったようです。
私は、「鈴木氏を議長にするのは反対」、「私が公明党と組むことはない。公明党が猪股を書くことはありえないし、私も公明党の名前を書くことはない」とはっきりお断りしておきました。
また、大地のある議員のところには、「新政議員団の分裂が決まった」というウソやデマ情報が鈴木派の議員から流されてきて、大地の切り崩しをはかる動きもありました。
大地は、これまで議会改革や議員による条例作り、議会活性化の取り組みを新政議員団などとの協力関係を保ちながら進めてきたのであって、今回の正副議長選挙にあたっても、議会活性化へ向けた共同の取り組みを進めるという目的で一致して、議長=新井、副議長=石川に投票しました。
議長に新井氏、副議長に石川氏
新井勝行(新政) | 12票 | 新政議員団7票+大地5票 |
鈴木松蔵(無会派) | 8票 | 公明党3票+改進2票(岸・井上)+無会派3票(松村・鈴木松蔵・鈴木精一) |
木村奉献(共産党) | 2票 | 共産党2票 |
石川忠義(大地) | 12票 | 新政議員団7票+大地5票 |
戸ヶ崎博(公明党) | 6票 | 公明党3票+岸、松村、鈴木(■?) |
渡辺昌代(共産党) | 2票 | 共産党2票 |
白票=無効 | 2票 | 井上、鈴木(■?) |
議長選挙と副議長選挙の票数の違い
議長選挙で鈴木松が8票を取りましたが、副議長選挙の戸ヶ崎氏(公明党)は6票にとどまりました。
ということは、公明党以外に3人が「戸ヶ崎」と書いたことになります。
岸氏、松村氏が「戸ヶ崎」と書いたのは、本人たちに確認しました。
井上氏が白票を投じたことも本人に確認しました。
とすると、白票の残り1票はだれだった? 鈴木松蔵氏か鈴木精一氏のどちらが「戸ヶ崎」と書き、1人が白票を投じたことになりますが、どちらであったのかはわかりませんでした。
…鈴木精一氏に直接聞いてみたのですが、「調査するんですか?」と言ってどちらとも言いませんでした。
もちろん投票の秘密は保障されなければなりませんが、議員であれば、議会でどのような行動を取ったのか、みずから市民に明らかにする責任があると考えるのですが、彼は明らかにしたくないらしい。
大地 5名 |
新政議員団 7名 |
公明党 3名 |
共産党 2名 |
改進 2名 |
無会派 3名 |
代 表/猪股和雄 副代表/春山千明 会 計/矢野裕美 石川忠義 川辺美信 |
代 表/内田 正 副代表/岡崎健夫 会 計/清水 隆 事務長/宮崎利造 新井勝行 荒井良和 園部茂雄 |
代 表/角田礼子 副代表/戸ヶ崎博 岡崎克己 |
代表/木村奉献 渡辺昌代 |
代表/岸 輝美 井上忠昭 |
松村茂夫 鈴木精一 鈴木松蔵 |
大地の当初の届出は、代表者=石川議員となっていましたが、石川氏が副議長職に就いたため、代表者が猪股に交代しました。
代表者会議にも猪股が出ることになりました。
代表者会議、議会運営委員会とも、副議長はオブザーバーとして参加することになります。
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委員会は従来は、議員はそれぞれ一つの委員会に所属していましたが、今回から、地方自治法の改正によって、2つの委員会を兼務することができるようになりました。
そこで、久喜市議会では4委員会に7人ずつとし、各会派に人数案分で配分して、6人の議員が重複することになりました。
各委員会の委員および正副委員長は下記のように決まりました。
正副委員長は議会の多数派・少数派とか、会派の人数とかに関わりなく、ほぼ各会派、無会派にもまんべんなく割り当てられています。
改進は2人とも役職を獲得、公明党や無会派もそれぞれ3人の内2人が委員長か副委員長につくなど、少数会派の方が役職獲得率は高くなっていて、久喜市議会はむしろ少数会派に配慮した運営になっているといえます。
なお、共産党が役職を取らないのは、委員長になると発言が制限され、審議に参加しにくくなるためで、“排除”されているわけではありません。
大地 | 新政議員団 | 公明党 | 共産党 | 改進 | 無会派 | |
議会運営委員会(8人) | ●猪股、春山 | ◎岡崎、内田、宮崎 | 岡崎 | 木村 | 岸 | |
総務委員会(7人) | 川辺 | 岡崎、園部 | 岡崎 | 木村 | ◎井上 | ●鈴木(精) |
市民経済委員会(7人) | 石川、矢野 | ◎荒井、宮崎、清水 | ●戸ヶ崎 | 松村 | ||
建設文教委員会(7人) | ◎春山、猪股 | 内田、清水 | 戸ヶ崎 | 木村 | ●岸 | |
健康福祉委員会(7人) | 矢野 | 新井、園部 | ●角田 | 渡辺 | 井上 | ◎鈴木(松) |
大地 | 新政議員団 | 公明党 | 共産党 | 改進 | 無会派 | |
久喜宮代衛生組合議会議員(7人) | 猪股、川辺 | 内田、清水、園部 | 角田 | 木村 | ||
久喜地区消防組合議会議員(6人) | 石川 | 新井、岡崎 | 岡崎 | 渡辺 | 岸 | |
広域利根斎場組合議会議員(4人) | 春山 | 荒井 | 戸ヶ崎 | 井上 |
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