財政調整基金は33億円を回復したが 9月1日に定例市議会が始まり、2024年度決算などが提案されました。昨年度の予算審査での最大課題は、小中学校校舎の老朽化対策や公共施設の維持管理・改修でした。市は緊急に公共施設の改修を進めるため、それまで80億円あった基金の内の60億円を取り崩すなどして改修の財源に充ててきました。 ◇財政調整基金は、当初予算でほとんど全額を取り崩しましたが、市の事業の削減などで余剰金を積み戻してきて、25年度末には33億円を確保できる見通しです。 ◇減債基金も8億円もあった全額を取り崩し、その後に一部を積み戻したものの、25年度末の残高は2億円にとどまる見込みです。 市の借金である市債残高は、25年度には420億円、26年度末には500億円をこえる見込みであり、計画的な償還のために減債基金をもっと積み増しておく必要があります。 ◇アセットマネジメント基金、ごみ処理施設整備基金、市民の森・緑の公園整備基金などを含めた市の基金残高は、25年度末の総額で約52億円となる見通しです。 ★財政調整基金は不測の災害などに備えて積み立てておくもので、久喜市の適正規模は33億円程度とされている。 減債基金は市債の償還資金だから、安易に取り崩しては、将来の市債償還計画が成り立ちたなくなるおそれがある。★ |
2024年度一般会計決算が提案された (単位 千円)
歳入歳出差引額 33億1700万円 継続費等を除く実質の差引額 27億4952万円 ──────────────────── 財政調整基金 24年度末残高 37億8676万円 25年度 財政調整基金を取り崩し 20億5936万円 財政調整基金に積立て 13億8167万円 25年度末 財政調整基金残高見込み 33億0846万円 |
審議会等の女性委員比率39.8%にはアップしました 女性委員が3割に満たない審議会は4です。 年齢構成では60代以上が半分を占めています。 ここに記載した以外の行政委員会でも、選挙管理委員会は女性ゼロ、農業委員会で女性は19名中2名だけです。 公募委員が3割未満の審議会は昨年の3つから5つに増え、市民参加が後退していると言わざるを得ません。 この表には出ていませんが、4つ以上の審議会委員を兼任している人が人もいて、人選が固定化していることも否定できません。 市長が積極的に女性や若手の登用を主導して、兼任を減らすとともに、公募や新しい委員を増やしていくべきです。 久喜市の市民参加の質が問われています。 |