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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』628号
2022年 3月21日


628号ファイル

 『声と眼』
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【2月市議会】 ロシアによるウクライナ侵略に抗議する決議

 ロシアによるウクライナ攻撃は明白な侵略戦争であり、子どもや市民への攻撃は絶対に許されません。
 定例市議会最終日の3月2日、全会派の共同で『ロシアによるウクライナ軍事侵略をやめ、撤退を求める決議』を緊急提案しました。
提出者は、杉野(共産党)、宮﨑(新政くき)、上條(政策の会)、岡崎(公明党)、猪股(市民の政治を進める会)の連名です。
 採決では全会一致で可決されました。

ロシアによるウクライナ軍事侵略をやめ、撤退を求める決議

ロシアは2月24日、一方的に、ウクライナ各地にロシア軍を侵入させ、各地の軍事施設、キエフなどへの攻撃を始めた。
同時にその被害は、民間施設や民間人にまで及んでいる。
これはウクライナの主権と領土を侵し、国連憲章、国際法を踏みにじる侵略行為であり、アジアを含む国際社会の秩序の根幹を揺るがしかねない深刻な事態である。
断じて認めることはできない。

よって、今回のロシアによるウクライナへの侵攻に対し強く抗議するとともに、軍の即時撤収、国際法の順守を強く求める。

日本政府においては、在留日本人の安全確保に全力を尽くすとともに、国際社会と連携して制裁措置を含む厳格な対応をとるよう求める。
以上、決議する。

久喜市議会


久喜市議会 2021年度 各議員の質問・討論の回数等の調査

  議員の最も重要な仕事は議会での発言です。
(1)一般質問は各議員の問題意識に基づいて市政の課題についての質問や政策提言を行います。
(2)議案質疑は予算や条例案の問題点を指摘したり改善を求めて、見解をただします。
(3)討論は、議案に対する評価や賛成・反対の理由を述べて自身の態度を表明します。

 一般質問は何でも質問できるので活発ですが、議案質疑や討論が少ないのが久喜市議会の弱点です。
議案質疑をほとんどしない議員もいます。
議会は市長に対するチェック機関ですから、もっと議案の審議にも力を入れるべきではないでしょうか。

もちろん発言しさえすればいいというものでもありません。
一般質問に立っても、『○○はどうなっていますか』と“聞くだけ”で終わってしまったり、逆に自分の主張を述べるだけで、持論を展開してとうとうと演説したり、評論家みたいな発言や、市長に忖度(そんたく)するような発言もあったりします。
議会ではもっと政策的な議論や提案を行うべきではないでしょうか。

 議会開催月は、6月・9月・11月・2月の各定例市議会
久喜市議会 各議員の発言回数等調査
2021年度の本会議(6・9・11・2月定例市議会)
  2018
~2021年度
4年間合計
一般質問
(質問項目数)
  議案質疑
(質問した議案数) 

赤数字は議員提出の
議案に対する質疑
  議案の討論
(討論した議案数) 

赤数字は議員提出議案
や請願に対する討論
 


 









定例
議会
6
9
11
2
6
9
11
2
6
9
11
2

猪股 6 6 6 7 5 4 6 4 3 2 4 2 96 69 36
川辺 5 4 3 2 3 3 4 4 2 1 2 69 59 26
田中 2 1 1 1 38 13 5



川内 3 3 4 3 1 1 1 46 1 6
平沢 4 3 3 3 1 1 1 1 1 50 11 4
成田 4 3 4 3 2 1 55 9 5
園部 3 2 2 2 1 2 1 1 2 1 47 20 9
並木 1 4 2 1 1 2 17 7 6
宮崎 1 2 2 22 0 17
井上 4 5 4 4 2 2 77 10 4
鈴木 3 1 1 2 1 1 2 1 1 26 8 20



貴志 6 5 5 6 1 2 1 88 22 2
新井 3 4 4 4 52 0 0
上條 0 0 1
盛永 2 3 3 3 1 65 3 0
春山 38 14 3
柿沼 2 0 4


大橋 4 5 4 4 1 1 1 2 1 66 14 3
長谷川 3 3 3 6 1 1 1 1 3 45 14 5
斉藤 5 4 5 3 1 1 70 11 4
丹野 4 4 2 4 1 65 10 4
岡崎 2 2 3 5 1 1 1 1 42 15 4


渡辺 8 5 5 5 4 5 5 8 1 2 1 3 81 71 40
平間 4 4 4 4 1 1 1 2 2 3 1 2 64 25 27
石田 4 7 5 7 3 1 1 2 1 5 1 3 87 35 40
杉野 3 4 4 4 2 3 4 2 1 2 3 2 59 44 31
 無 田村 7 4 5 5 1 3 1 3 78 21 3

市長選・市議選で 何が問われているか

市長選で、 私は 井上氏を支持します

 4月の市長選挙に、元議長の井上忠昭市議が立候補する決意を固めました。
私は梅田市政をストップさせるために、井上氏を支持することにしました。

何が問われているか

 梅田市長は昨年『公共施設個別施設計画』を策定して公共施設の大幅な縮小統廃合を推進しました。
しかし市役所本庁舎の移転新築、障害者施設や集会所の譲渡などに市民の反対の声が湧き上がり、結局は撤回に追い込まれました。
市長は『市民の間にこれ以上の混乱を起こさないため』と言い訳していますが、選挙に不利だから引っ込めただけの話です。

 (1)市役所現庁舎を使い続けると方針転換したものの、狭いので新たな施設が必要とも言っています。
それをどこに建てるのかが問題です。
(2)障害者施設の民間譲渡も撤回しましたが、老朽化したら集約化等を進めると言います。
集約化という名目で施設がつぶされていったら、障害者の居場所が奪われてしまいます。
(3)集会所等の地元譲渡も撤回しましたが、老朽化したらそのまま廃止されてしまう怖れがあります。

 4年前には、学校給食センターを『一度立ち止まって検討する』と言ったのに、選挙が終わったら元のまま進め、4億8000万円の国補助金も失って、市に損害を与えました。
理科大跡地活用計画も二転三転して、校舎改修などにつぎ込んだ5億円もの税金をムダ金にしてしまいました。
梅田市長にはこれらの反省がまったくありません。
今度も、市長選挙後にまた方針を変えてくるのではないでしょうか。

『個別施設計画』の全面撤回を

 『個別施設計画』には公立保育園や幼稚園の廃止や民間譲渡も明記されています。
市長は『一律に譲渡はしない』と言っていますが、計画自体は撤回もされないでそのままになっています。
公民館を廃止してコミュニティセンター(貸し館施設)にするという計画もそのままです。
所管の教育委員会では議論もされたこともないのに進めるつもりでしょうか。

 『個別施設計画』の全部をいったん白紙に戻して、市民が必要としている公共施設をどのように長期的に維持管理していくか、市民参加で検討していくべきです。
ここで市長を交代させなければ、またまた元の計画が復活してくるかも知れません。

小中学校の雨漏り改修は最優先課題

 市内の小中学校10校で雨漏りが続いていて修繕の要求が出ています。
少なくとも5校で早急に大規模改修が必要ですが、市は『学校統廃合計画を作ってから』として先送りにしています。
本町小では21か所もの雨漏りがありながら、一部の緊急修繕だけですまされ、子どもたちは天井板の抜けた教室で過ごしています。
市長が最優先に予算を付けるべきですが、こんなことも決断できないのでしょうか。


選挙費用の公費負担、できるだけ安く

 市議選の費用の一部は税金で負担することになっています。
それぞれの最高限度額は、候補者カーのレンタル代11万600円、ガソリン代5万2920円、運転手8万7500円、ポスター印刷代55万3600円、選挙運動用ビラ3万40円、合計で83万4660円が上限です。
(市長選挙はビラの枚数が多いので92万4780円)。

 今回の選挙で、私はレンタカー5万6700円、ポスター印刷代27万円で契約しました。
できるだけ税金からの支出は少なくするべきで、各候補者の選挙費用にも注目です。

 4年前の市議選では公費負担を70万円以上も請求した議員が7人(並木、宮崎、成田、上条、春山、鈴木)もいました。
公費負担が少なかったのは田村、杉野、田中、盛永、猪股の順で、私は33万7960円でした。

【2018年の市議選で、各候補者の公費負担額一覧へのリンク】

4月、市議会議員選挙です
いのまた和雄の事務所と第一声のご案内

久喜市議会議員選挙 4月10日/告示 17日/投票
いのまた和雄の第一声(予定)
●4月10日(日)午後1時半~ ●自宅前

■事務所は自宅に置く予定です。
久喜市青毛1-4-10 TEL 0480-23-2471


★市議選には現職27名の内、田中 平沢 並木 宮崎 井上 鈴木 長谷川が立候補しない見込み。
新人は久喜地区4、菖蒲3、栗橋3、鷲宮地区の元職1が候補者説明会に参加し、31名が立候補か。(地区別は流動的)★









久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』627号
2022年 3月 7日


627号ファイル

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【2月市議会】 本町小などの大規模改修で申し入れ

 市議会で、市内の小中学校から124か所もの修繕要望が出され、10校では校舎の雨漏りが続いているのに放置されていたことがわかりました。
2月試技会の最終日、本会議終了後に、教育環境委員会で、市長と教育長に緊急申し入れを行いました。

 特に本町小では21か所もの雨漏り箇所があって、教室や廊下、階段にはバケツが並び、子どもたちは天井板も抜けている教室で授業を受けています。
今年度に数か所だけ応急の修繕をしているものの、抜本的な改修の見通しは立っていません。
議会からも再三にわたって大規模改修を要求していますが、市長は学校統廃合問題にからめて改修を先送りし、新年度予算でも調査や工事費用の計上が見送られてしまいました。
最優先で大規模改修に取りかかるべきです。


【2月市議会】 スポーツ行政を市長部局に移管 なぜ

  スポーツ振興課を教育委員会から切り離して、市長部局の健康・子ども未来部に移管する条例改正が提案され、市議会で賛成多数で可決されました。

 スポーツ振興行政はこれまで社会教育や生涯学習とともに教育委員会の所管でしたが、なぜ市長部局に移管する必要があるのかの理由は説明されていません。
教育委員会やスポーツ推進審議会でも移管の理由についての議論はされていません。
今後は生涯スポーツ、社会体育、スポーツ少年団、学校開放などの事業が市長部局に移行します。
一方で児童生徒を主体とする学校体育は教育委員会に残るので、連携をどのように進めるかが問題になりそうです。


 2月市議会 全議案と各会派の賛否

★市長選挙は現職の梅田市長に対して、井上議員(元議長)が立候補を決断した。
市役所の移転問題など右往左往を繰り返す梅田市政を転換させる、井上氏の政治姿勢に期待したい。★




猪股市議の一般質問 1
2月14日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


【一般質問】 障害者施設の「集約化」はすべきでない

 市長が強行しようとしていた障害者施設の民間譲渡計画は、当事者らの反対の声で、撤回に追い込むことができました。
しかし市長はなおも『建物が老朽化して更新が必要になれば集約化等を検討する』と言っています。
これは老朽化した施設を廃止して、大きな施設に統合していくという意味です。

 久喜市では40年前からいちょうの木、けやきの木、ゆうあい、くりの木などの比較的小規模の施設を各地区に配置して運営してきました。
それを大規模な施設に統廃合するのは、地域でともに生きるノーマライゼーションに逆行します。
集約化ではなく、各施設を地域ごとに建て替えていくよう求めました。
また障害者が地域で生きるために、今後、施設の増設も検討していかなければなりません。


【一般質問】 パートナーシップ制度の拡充を

 10月から久喜市でも同性カップルの「パートナーシップ宣誓制度」が始まり、2組が登録しました。
他市では「カップルが養育する子どもも家族として認証するファミリーシップ制度」への拡大が進んでいます。
また久喜市の制度は、市外に転出すると無効になってしまいますが、他の自治体に転居しても、お互いに連携して認証を引き継いでいく自治体も増えていて、県内でもいくつかの市町間で協議が始まっています。

 制度を発展させて、同性カップルにとってより使いやすくしていくよう求めましたが、市は他市の動きを見ていくという消極的な姿勢を変えていません。

【一般質問】 がん患者のサポート事業を提案

 日本人の2人に1人はがんに罹患すると言われていますが、仕事や学校に通い続けながら治療を続けることも普通になりつつあります。
がん患者の皆さんの社会参加を支援するために、医療用ウイッグや乳房補正具、補整下着等の購入費の一部補助を行う自治体が増えています。
県内では川口市、行田市、美里町などで補助制度を作っています。
肉体的・経済的にも厳しい闘病生活を送っている患者の皆さんにとってどんなに励ましになるかしれません。

 久喜市でも補助制度を作るよう求めましたが、健康子ども未来部長は『他市の状況を調査する』『アンケートを取る』などと先送りするだけの答弁に終始しました。
すでにガン患者へのサポート事業は、全国の多くの市で実施していて、ガン患者の社会参加を進めるために必要かつ有効であることは周知の事実です。
久喜市では『これから調査して』と言うのでは、がん患者の苦しみや悩みを思いやる気持ちの感じられない、人間的想像力に欠けた姿勢と言わざるを得ません。

★がん患者や難病の方たちに対する行政のサポートについて、市長の見解を求めたが、いずれも『担当の方と相談したい』という消極的な答弁だった。
こんなことも、市長としてその場で判断できないのか。★

【一般質問】 難病患者の福祉サービス充実を

 国の指定難病患者には、県を通じた医療費助成制度の他、多くの自治体で「難病患者見舞金」(久喜市は1年に1万円)を支給しています。
就労や就学しながら治療している方も多いのですが、進行性で外見からわかりにくいので、社会的に孤立しがちと言われています。
また医療費助成の手続きは幸手保健所、障害者サービスは障害者福祉課、介護が必要になれば介護保険課と対応が別々です。

 市から難病患者に対して行政からの積極的な支援が必要です。
(1)難病に関する総合的な窓口として、障害者福祉課があたることを確認し、周知してほしいと求めたところ、さっそく市のホームページに「難病のある方へのサービス等の窓口」というページが開設されました。
(2)難病患者の皆さんは自主的な団体を作って情報交換や交流会を実施していますが、市が主催や共催団体となって積極的にサポートするよう求めました。
(3)病状によって歩行など移動に不自由のある方たちもいます。
障害者を対象とした福祉タクシー券の支給やガソリン代補助、市内循環バスの無料乗車証の対象にするよう求めました。

【一般質問】 街路樹剪定方法の見直しを求める

  市内の各所で街路樹の冬の剪定が行われていますが、ほとんどの枝を落としてしまって丸太棒(まるたんぼう)形にしてしまったり、毎年同じ位置ですべての小枝を切除してコブだらけの街路樹が増えています。
県の「街路樹剪定マニュアル」などに沿って、樹木の生態を活かした剪定を行うよう求めました。