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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』573号
2019年 6月 24日
『声と眼』
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【6月市議会】 新市基本計画の期間を10年延長

 2010年の合併時に10年間の「新市基本計画」が策定され、今年が最終年度になります。
この間、国では2011年の東日本大震災の被災自治体が復興事業に進めるために、合併推進債の発行期間を10年間延長できるとする特例法が制定されました。

 久喜市は大震災で、南栗橋地区で液状化被害が発生したため“被災地”と認定されています。
そこで市は6月市議会に、この特例法の規定を使って、新市基本計画の期間を10年間延長する議案を提案しました。
それによって、これまで着工できていなかった事業にも合併推進債を活用することができるようになると説明しています。
(1)都市計画道路の工事(栗橋~東鷲宮間、東鷲宮~久喜間)が遅れているので整備を進める、
(2)さらに、今年度に着工予定の学校給食センター建設にも合併推進債を使う方針です。

 しかしもともとこれらの道路は震災からの復興のために必要な事業と位置づけられていたわけではなく、ましてや大震災の影響で事業が遅れたわけでもありません。
したがって震災復興を理由として新市基本計画を延長して合併推進債の対象とするのはスジが違います。
また給食センターの着工が遅れたのは、前市長の計画に対して梅田市長が『一度立ち止まって考える』という公約にしたがって見直しを行った(結局は前市長の計画を踏襲する結果に終わった)ためでした。
震災からの復興を促進するために合併推進債の期間延長を認めるという特例に便乗して、震災復興とは関係ない事業の財源を確保しようというのは、法の趣旨を逸脱しているという批判は免れません。


【6月市議会】 増税と引き替えのプレミアム商品券

 6月市議会に、市の一般会計補正予算が提案されました。
政府は10月からの消費税増税に合わせて低所得世帯や子育て家庭を対象としてプレミアム付き商品券を発行する計画です。
経費は増税による税収の一部から、全国で約1800億円をあてることになっています。

 久喜市の補正予算には、プレミアム商品券発行経費2億6364万円が計上されました。
プレミアム分1億3950万円と商品券印刷や対象者への通知、販売手続きの経費など全額が国の補助金です。
対象者は住民税非課税の方と2016年4月2日以降に生まれた子どものいる方で、市内で合計2万7900人と見込んでいます。
購入限度額は2万円(額面2万5000円)で、額面総額は6億9750万円にのぼります。
今後、対象の子どものいる家庭には9月以降に引換券が、低所得者世帯には7月ごろに申請書が送られてきます。

 商品券を使用できる期間は10月から来年3月までですが、対象者に完全に周知させることができるかどうかが課題です。
プレミアム付き商品券発行の目的は、消費税増税が低所得者や子育て世代の生活に与える痛みを緩和することと、地域経済の消費の落ち込みを下支えするためと説明されています。
しかし子育て家庭の支援と言いながら恩恵は一部に限定され、低所得者の中でも生活保護世帯などは対象外で、不公平感は否めません。
やっぱり増税と引き替えの税金バラマキ以外の何ものでもありません。

久喜のプレミアム商品券は1万人だけ?

 これとは別に久喜市では“合併10周年記念事業”として、全市民を対象にしたプレミアム付き商品券が発行されます。
今年度当初予算にプレミアム分1億2500万円と発行経費2000万円が計上されていて、全額が市民の税金から支出されます。
国の商品券と同時に発行されますが、こちらの購入限度額は1人5万円(額面6万2500円)と高く設定されています。

 1世帯で何人でも申し込むことができて抽選制ですが、みんなが限度額まで申し込んだ場合には、1万人しか購入できません。
運良く当選した一部の市民だけがプレミアム分を儲けることができるわけで、税金の使い途としては甚だしく不公平です。

★久喜の商品券が全市民を対象にするのであれば、世帯単位にして購入限度額を1万円以下にすれば、約6万世帯の久喜市で希望する全世帯が恩恵を受けられるようにできるのですが。★

猪股市議の一般質問 1
6月14日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


市長交際費削減の効果、さらに見直しを

 2018年度の市長交際費支出は128万9850円(県内8位)で、17年度の159万7600円(同3位)から約30万円節減されました。
節減額は県内最大で、支出方法の見直しも進められました。
総務部長が答弁で、会合等に出席した場合に祝金は支出しない、飲食付きの会合で市長があいさつだけで退席する場合には事前に飲食の準備を辞退する、弔事に際して交際費から香典と生花を出す範囲を狭めた、児童生徒らの表敬訪問に対するお祝い(図書券等)の額の見直しなどで支出を削減してきたと説明しました。

 市長交際費をどのように使うかは、市長の政治姿勢が如実に表れます。
私は、会合やイベントでの飲食のお付き合いは市長が自己負担するのが適当ではないか、公職者の弔事に生花と香典の両方を公費から出すのが適当か(香典の方は市長の私費で負担しては?)、児童生徒の表敬訪問(大会等の参加報告)へのお祝いなどは市長交際費でなく教育委員会の顕彰で負担するべきではないかなどについて検討するよう提言しています。

外国籍の子どもの就学実態把握すべき

 日本国内で働く外国人労働者が増えるに伴い、全国で外国籍の子どもの就学実態が問題になっています。
不就学、所在不明、日本語指導の不足なども指摘されています。私は2月市議会の一般質問で、市内の外国籍の子どもの就学実態を把握するよう求めました。
その後、5月には文科省の依頼で、外国籍の子供の就学実態調査が行われています。

 調査への市の回答によると、久喜市の住民基本台帳に登録されている外国籍の子どもで、小中学生の年齢の子どもの数は162人(小学生相当116人、中学生相当46人)ですが、市内の小中学校に就学している児童生徒数は124人(小学校89人、中学生35人)です。
外国人学校への就学者や、転出・出国などが確認された子どもはいませんから、就学年齢に相当する子どもの内で38人が「就学していない」または「所在が確認できていない」ことになります。

 教育委員会では、小中学校の就学年齢に当たる子どもには「就学案内」を送って、希望者には就学手続きをしていますが、保護者の理解不足などで就学希望を出さなかった人や、学年途中での転入者には特に手続きをしていません。
今後、教育委員会の所掌事務規定に外国籍の子供の就学手続きを明記した上で、就学実態の継続的な調査、就学促進を図るよう求めました。

久喜駅東口広場、点字ブロックの放置自転車

 久喜駅東口広場の一画に、毎日20~30台の放置自転車があります。点字ブロックの上に置かれているものもあります。

--20年前、久喜駅の東口も西口も放置自転車で埋め尽くされていました。
市では「放置自転車防止条例」を制定して駅周辺を放置禁止区域に指定し、市営駐輪場を設置して指導や撤去を続け、ようやくなくすことができました。--

現在、ほとんどの市民は駐輪場に置いていますが、残念ながらごく少数の方だけがこの場所に自転車を置いていってしまいます。
市ではシルバー人材センターに委託して、放置自転車に警告札を付け、週に何回か撤去していますが、いっこうになくなりません。

 (1)買い物の人が商店や金融機関の前などに一時的に置かれた自転車は放置ではありませんから、当然認めるべきですが、商店側に停めてもらうようにすべきです。
(2)長時間の放置自転車には警告札を付けて指導を強めなければなりません。
たとえば2~3時間以上も置きっぱなしにされた自転車は、条例の規定に従って積極的に撤去していく必要があります。
その際、駅に用事のある人など短時間だけ置かれる自転車は認めるべきです。
(3)この場所の放置自転車をなくすために一定期間集中的に取り組む必要があります。
市は、シルバー人材センターの指導員におまかせではなく、担当課長や職員がみずから現場に立ち会って撤去を進めるよう求めました。

★参議院議員選挙と知事選挙で、期日前投票所の増設を求めた。
本庁舎と各支所、モラージュは変わらない。
久喜駅西口クッキープラザは従来の5階から3階に移動して、少し行きやすくなる。★






久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』572号
2019年 6月 10日
『声と眼』
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学校給食センターの建設前倒しへ

 6月議会に提案された一般会計補正予算に、学校給食センター整備事業費4億7945万円が計上されました。
3年間の継続事業で工事費総額は46億6022万円の見込みです。

 梅田市長は市長選挙で巨大学校給食センター計画の「見直し」を掲げたものの、結局は前市長の計画をそっくり復活させました。
当初は2018年度から着工の予定でしたが、完成は1年半遅れとなりました。

 今後の建設スケジュールは、11月議会に工事請負契約の議案を上程して来年1月から着工、21年6月に工事完了と説明されていました。
しかし最近、オリンピックなどの建設ラッシュの影響で全国の公共事業工事に著しい遅れが発生しています。
特に建物の安全確保に不可欠な高(こう)力(りよく)ボルトの不足が深刻といわれ、工事期間が2年近くもかかることがわかりました。
このままではセンター建設が間に合わない怖れがあるため、工期の見直しが必要になっています。
市では工事請負契約の議案を9月議会初日に議決して9月中に着工すれば、21年7月までに工事を完了できると見込んでいます。
しかしセンターの完成から8月末の給食開始まで1か月の準備期間しかないぎりぎりのスケジュールで、本当に安心安全な給食がスタートできるのかという懸念は否定できません。

あおば保育園改築、民間の応募なし

 市は昨年、あおば保育園を青葉団地内に移転して改築する計画でしたが、これに対して民間保育所・幼稚園の団体から民間を優先してほしいという要望が出されていました。
市長は、市による改築を中止して民間保育所の整備を進める方針に転換し、事業者を公募したものの、期限までに民間からの応募がなく、来年4月の新保育所の開設は頓挫してしまいました。
市は公募条件を見直して再度の公募を行って1年遅れでの開設をめざすことにしましたが、見通しは不透明です。
老朽化したあおば保育園の改築は急務で、現在地からあまり離れては意味がありません。
民間の応募がなければ、公立での改築も再検討すべきです。

【6月市議会】 天皇に「賀詞の奉呈」って意味あるの?

 6月議会初日に議長から「天皇即位の賀詞」が述べられました。
最初は新政から、議会冒頭に全会派の共同提案で「天皇陛下に奉呈する賀詞」を決議したいと提案がありました。

しかし市政にも議会にも関係ないことを、他の議案に優先して特例で議会冒頭に議決するというのはスジが通らないので、私は共同提案には署名しないと断りました。

その後、決議でなく、議長が発議して読み上げることになって、結局、採決も取らずに何となく決定したような形になりました。

実際の議長の口述は次の通りです。

議長 『天皇陛下ご即位の賀詞の奉呈について議題とすることにいたしたいと思います。ご異議ございませんか』
(何人かの議員が『異議なし』と叫ぶ)
議長 『異議なしと認めます。
よってそのように決定いたしました。
天皇陛下ご即位の賀詞の奉呈を議題といたします』
『天皇陛下のご即位に対し、久喜市議会は慶祝の意を表するため、議会の議決をもって賀詞を奉呈することとし、その文案は議長にご一任願いたいと思います。
ご異議ございませんか』。
(何人か『異議なし』)
議長 『ご異議なしと認めます。
よってそのように決定いたしました』
『それでは賀詞を朗読いたします。
天皇陛下におかれては、5月1日にご即位されましたことは、誠に慶賀にたえないところであります。
ここに久喜市議会は、市民とともに謹んでお祝い申し上げます。
令和元年6月3日 久喜市議会
 なおこの賀詞の奉呈につきましては議長にご一任願います』。

 私も“あえて反対するほどのことでもない”と考えて、『異義あり』とは言いませんでしたが、自治体議会がわざわざ開会冒頭に、天皇に対する祝意を議決する必要があったのか、疑問が残ります。

★天皇即位の賀詞なんて他の市議会ではあまり聞いたことがない。
私たち地方議会の議員は天皇とは関係ないのだが、それでも議員さんたちの中には忠誠を示しておきたい方もいるらしい。★


政策審議機関の女性比率は改善なし、委員の固定・高齢化も

 昨年と比べて、公募委員の比率はわずかながら上がったものの、女性委員の比率はほとんど変わりませんでした。
女性が3割未満の審議会が6つも残っていて、行政委員会では、選挙管理委員会、農業委員会、監査委員は女性ゼロです。委員の高齢化も進んでいます。

 市民参加を進めるために委員の兼任は5以下が基準ですが、実際には兼任や再任も多く、上位の人で105の役職を占めるなど人選の固定化も進んでいます。
今後、市が積極的に女性や青年層の登用を主導するべきです。
久喜市の市民参加の質が問われています。

 久喜市の政策審議機関等と、委員構成の調査
(2019年5月現在)