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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』256号
2003年9月29日

西口ビル検討委員会の審議進む

 9月12日、市議会の西口再開発ビル活用特別委員会の第3回委員会で商工会やビル管理会社の出席を求めて、現状や今後の考え方を聞きました。商工会の検討では、商業ビルとしての再生は困難で、ビルそのものの建て替え・マンション化構想も出ているそうです。また今のところ、ダイエー側がビル管理費の支払いは続けていて、今すぐに売却というわけはないが、今後はどうなるか…、という話も出ました。なお、ビル売却額は10億とか5億とかの金額も具体的に出ているようです。−委員会は今年中に“提言”をまとめる予定です。


合併後も居座りたい議員たち

 9月11日の市議会代表者会議で、《現在の議員任期を合併後も延長するか》の3回目の話し合いを行いました。これまで市政会と共産党が態度を保留していましたが、やっと全会派の検討結果がでそろいました。各代表者の意見は次の通りです。

大地(2名)・猪股 『地方自治法の原則通り、合併時に現在の議員が全員失職して、新しく市議会議員選挙を行うべきである』
新政議員団(10名)・松村 『合併特例を使って、議員任期を2年間延長すべき』
公明党(4名)・角田 『現在の議員が合併の責任をとるために、合併後も2年間任期を延長する』
みらい(3名)・後上 『久喜と鷲宮のそれぞれの報酬額を据え置いて、任期を延長する。報酬審議会で定数や報酬を審議してもらってはどうか』
市政会(3名)・須藤 『会派の中で意見が分かれて一致できなかった。むずかしい問題だ』
共産党(3名)・木村 『自治法の原則通り。特例を使わない。合併時に解散し選挙を行うべき』

 新しい市の方針は、人口に応じて新しく選挙された議員が決めていくのがあたりまえ。“合併前の議員が合併後の責任をとる”などというのは、現職議員が居座るための口実で、新政議員団や公明党の任期延長論は、現職議員の露骨なエゴ以外の何ものでもありません。久喜と鷲宮が合併して10万の人口で45人もの議員数、2年間で2億円もの報酬が余分に支払われるのは許せません。
 一方、みらいは、任期を延長する代わりに、久喜の議員月額報酬36万、鷲宮の23万6000円をそのまま据え置きにするという意見。合併後は一つの市の議員になるのに、報酬に差を付けるというのでは、久喜の議員にとってだけムシのよすぎる提案です。【報酬審議会で定数も審議してもらうというのは、条例に対する理解不足。別に審議機関を作ろうというのならわかりますが…】 会派の中で意見が分かれて、苦肉の策の提案らしいのですが、本気で考えた案とも思えません。

 結局、久喜の議員25名の考え方の内訳は、
▼任期延長しない原則派…大地2名、共産党3名、市政会1〜2名? 
▼任期延長する派…新政議員団10名、公明党4名、みらい3名、市政会2〜1名?ということになりました。
 代表者会議では“多数決”をとらず、賛否がほぼ2対1に分かれている現実をふまえて、正副議長が鷲宮町議会代表と話し合っていきます。

【鷲宮町議会では、久喜とは逆に、現職議員21名の内、無所属のほとんど(11名)と共産党4名が『任期延長はしない』という意見だそうです。】

 さらに最近、幸手市もいっしょに合併(?)という可能性も出ていますが、全部で任期を延長したら、人口16万人の新市で70人もの議員になってしまいます。税金のムダ使いもさることながら、いったいどこで議会を開こうというのやら…。

★代表者会議で、もしも久喜・鷲宮・幸手が合併する場合でも任期延長して、人の議会にするのか、と聞きましたが、他の会派からは返答なし。★


9月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

葛西用水路脇の散歩道の整備方針

 青毛・栗原地区のはずれを流れる葛西用水の整備は、3面護岸で魚も住めない、渇水期は干上がってヘドロの悪臭。ムダな公共事業の典型ですが、両岸には用水の管理用道路と兼ねて歩行者用道路(すべてアスファルト舗装)ができています。
 今後、栗原地区の市道との境にある幅1m部分に芝生とサツキを植え、幸手県道の喜び橋の脇と弁天橋の脇のわずか2区画にキンモクセイを植えて陶製のイスを5つ置く計画です。高木もなく、木陰は全くなし、一息付ける場所もなし。久喜市ではこの道路を“ふれあい散歩道”と位置づけて地図にも載せていますが、実態はうるおいとはほど遠い−。完成後にはすぐに雑草だらけになってしまうでしょう。
 以前は、栗原地区の住民が菜の花やコスモスの種をまいたり、土地を借りて花や野菜を作ったりしていて、今でも一部には花などが植えられている場所もあります。雑草だらけになってしまうよりは、近隣住民のみなさんに貸し出して自由に使ってもらった方がいいのではないでしょうか。市が中高木やベンチ等を設置して、名実ともにうるおいのある“ふれあい散歩道”にしていくよう求めましたが、当局は『将来の課題』と答えるにとどまりました。−できる範囲で住民の意向を聞いて、住民の力を活用していくべきです。

学校給食に地元産有機野菜の拡大を

@ 学校給食における地場産の米や野菜の使用が広がっています。米は2000年からは久喜市内産米が100%になりました。久喜産の野菜では、昨年はジャガイモ、タマネギ、ニンジン、ブロッコリーなどで減農薬・有機栽培のものを使っていますが、使用量は多いもので16%、ほとんどはまだ5%以下にすぎません。さらに久喜市内だけに限らず、近隣地域の野菜を含めて、“どこでどんな風に作られたかがわかる、できるだけ生産者が見える”野菜の使用を増やすよう求めました。
教育委員会としても、『久喜市内産を中心に、減農薬・有機の野菜の使用を増やすよう生産者や農政課、全農食品、給食審議会などと協議していく』『これまでも宮代産のダイコン、越谷のゴボウ、杉戸のハクサイなど、近隣産の野菜も使っており、今後も拡大に務めていく』と答弁しました。

A 学校給食は「教育活動の一環」と位置づけられ、「正しい食事のマナー」「1食1食が正しい食教材」「望ましい食習慣を養う」などとうたわれていますが、実際には◆ご飯に牛乳、◆ソフトめん、◆市販のセロハン包みのお菓子など、首を傾げざるをえないメニューもあります。特にビニル袋入りのソフトめん−あの食べ方は“マナーぶち壊し・悪い食教材・望ましくない食習慣”の見本のようなもの。ソフトめんはすぐにでも廃止した方がいいのでは? −教育委員会も『ソフトめんは普通の食習慣やマナーからすると特別な食べ方である。県給食会に改善を要望していく』、デザートについては『コストや衛生面の問題もあるが、可能な範囲で手作りしていきたい』と答弁しました。−また、基本的な給食方針を立てる教育委員会の栄養士と、毎日の献立を作っている委託先の給食センターの栄養士の役割分担の見直しも求めました。

★みなさんはソフトめんって知ってますか? あれは日本の学校給食だけの発明で、世界中であんな食べ方をする食材はないそうです。★

市役所のパソコンのウイルス対策

 8月に世界的規模で、Blasterと呼ばれるコンピューターウイルス感染被害が発生し、全国で事前に、一時的に外部との接続を切ったり、住基ネット用のコンピューターサーバーを切断した自治体もありましたが、久喜市ではどのように対策を取ったのか、被害がなかったかを質問しました。
 久喜では、『庁内LANのサーバーにおいてウイルス侵入を遮断し、常に最新のウイルス対策実行ファイルを起動させており、感染被害はなかった』、『住基ネットのサーバーは専用回線であり、事前に接続を切ることはしなかった。他の自治体でウイルス感染があったとしても県のサーバーで遮断するので問題はないと、県から通知があった』という答弁でした。



久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』255号
2003年9月16日

公文書の性別記載欄を削除へ

 性同一性障害者の人権を守るために、公文書から性別記載の削除が進められています。久喜市では361件の行政文書について検討した結果、124件で性別記載欄を削除することになりました。介護保険関係の書類など、“こんな書類にまで性別記入してたの?”とビックリするものもありました。
 印鑑登録申請書は条例改正で、その他は規則や要綱改正で性別欄を削除することになります。
★問題は、選挙の投票所入場券の性別記載−久喜市は「不可=削除できない」という判断ですが、県内でも新座市や草加市はすでに削除しているなど、全国的な流れになっており、久喜市の人権感覚が問われる問題になりそうです。


市議会各会派の政務調査費報告書


 2003年度第1期分の各会派の報告書の概要です。今回は選挙後、5、6月の2か月分。使い途の報告書と領収書の写しの提出が義務付けられていて、すべての書類は議会事務局で閲覧できます。

【大地】2名(石川・猪股)
1期交付額 8万円
@研究研修費 0円
A調査旅費 5万1420円
B資料作成費 514円
C資料購入費 6万7280円
D広報費 5569円
E広聴費 0円
支出合計 12万4783円
残額  ▲4万4783円
◆調査旅費は会派視察の交通費と宿泊費(1泊5000円のビジネス、食費は自費)。
【山形市・空きビル再生事業、鶴岡市・市民まちづくり創造支援事業】
◆資料購入費は書籍、定期刊行物の購読料など。


【新政議員団】10名(松村・鈴木・内田、他
1期交付額 40万円
@研究研修費 0円
A調査旅費 42万1740円
B資料作成費 514円
C資料購入費 5万0600円
D広報費 0円
E広聴費 0円
支出合計 47万2340円
残額  ▲7万2340円
◆調査旅費は全額、10人分の視察旅費【7月7〜9日、山形市、藤島町、福島市】


【公明党】4名(角田・柿沼・戸ヶ崎・岡崎)
1期交付額 16万円
@研究研修費 0円
A調査旅費 5万4480円
B資料作成費 0円
C資料購入費 5万5850円
D広報費 4万6820円
E広聴費 0円
支出合計 15万7150円
残額  2850円
◆調査旅費は静岡県庁視察交通費。
◆資料購入費は定期刊行物購読料2紙誌。広報費は議会報告印刷代と公明党のホームページ維持経費。
§ホームページのサーバーレンタル料に毎月4200円かかるらしいが、最近3か月以上もまったく更新されていません。公費のムダ使いでは?


【共産党】3名(砂川・木村・稲木)
1期交付額 12万円
@研究研修費 0円
A調査旅費 5万1420円
B資料作成費 514円
C資料購入費 5万3890円
D広報費 5569円
E広聴費 0円
支出合計 5万3890円
残額  6万6110円
◆書籍3冊、新聞、定期刊行物購読料。


【市政会】3名(須藤・岸・原)
1期交付額 12万円
@研究研修費 0円
A調査旅費 0円
B資料作成費 0円
C資料購入費 0円
D広報費 0円
E広聴費 0円
支出合計 0円
残額  12万円


【みらい】3名(後上・鈴木・井上)
1期交付額 12万円
@研究研修費 1万円
A調査旅費 0円
B資料作成費 0円
C資料購入費 4万  845円
D広報費 0円
E広聴費 0円
支出合計 5万  845円
残額  6万9155円
◆研究研修費は地方自治研究学会参加費1名分。
◆資料購入費は書籍10冊


★某会派が1期分の政務調査費の支出ゼロ。昨年度も、年度末に何十万円もの書籍を買った会派があった。ムリして使わずに辞退した方がいい。★


市議会【傍聴者の声】に答える
本会議中にパソコンをやっている理由

 久喜市議会は、傍聴した方に感想文を書いてもらっています。9月議会でこんな「意見」が…。

・本会議が始まり30分もすると、行政側の方で居眠りが始まりました。
・会議中にパソコンを使用している議員が2名程いましたが、本会議中にパソコンは必 要ですか。事前準備なら、他でやれば良い。

●「居眠り」は行政側に限りません。議員席でもけっこう居眠りしている人がいます。傍聴者に気付かれないようにしているようです。
●私も会議中にパソコンを使っています。なぜか?「本会議中にパソコンが必要だから」です。
@私は以前から、議会の質疑や答弁をノートにできるかぎり記録するようにしています。(議員の中にはノートも取らず、議案すら持って来ていない人もいますが…)。
 今や、パソコンは筆記用具の一種です。私はまだ主には手書きのノートを使っていますが、他の人の発言を聞きながら、気がついたことを直接、パソコンに打ち込んでもいます。
A市には千数百本の条例、規則、要綱等があります。以前は『久喜市例規集』という書籍(厚さ10p、2冊)でしたが、昨年からこの冊子は廃止されて“デジタル化”され、CD-ROMかインターネットの久喜市のホームページ、つまりパソコンでしか見られないようになってしまいました。
 私はこの条例や法律、会議録のデータを自分のパソコンに入れて、すぐに調べられるようにしています。本会議中に、議案書を見ていて、また他の人の発言を聞きながら、パソコンのデータを呼び出して調べることもあります。今や、パソコンがないと、議案の勉強も十分にはできませんから、私にとって、その場で必要なことを調べるために、ノートの前の方を繰ってみたり、議案資料を見るように、議場でのパソコンも必須の道具になっています。
 他市では、議員全員にパソコンを「貸与」している議会もあります。


9月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

『住基カードが便利』って、ホント?

 8月25日から住民基本台帳ネットワークが本格稼働して、希望者に《住基カード》が発行されることになりました。9月5日までの発行枚数はわずか26件、全部が写真付きで、“身分証明書代わり”にと申請しているようです。【9月に入ってからはほとんど申請はありません。】 他の自治体窓口で、住民票の写しを申請して交付されたのは3件でした。
 『広報くき』8月号に“便利な住基カード”の宣伝が載っています。しかしその実態は…、
■『転入転出手続きの簡素化、引っ越しの場合に窓口に行くのが転入時の1回だけで済む』
■全国どこの市町村の窓口でも、住民票の写しの交付が受けられるなど、いいことずくめのように書かれていますが、実際にはかえって手続きが煩雑になったりすることも多くあります。
 引っ越しの際には、事前に転出地の市役所で『付記転出届』の書式をもらって郵送などで提出しておかないとなりません。△住基カードは転出先で回収され、また金を払って作り直すことになります。△国民健康保険や介護保険、乳幼児医療費など、別の手続きがある人は、今まで通り、転出地の役所でこれらの手続きをしなければなりません。
 他の自治体窓口で交付される住民票の写しには、本籍地や戸籍筆頭者名は記載されないので、運転免許証の申請などには使えません。−住基カードの“メリット”といってもこの程度のこと…。かえって手続きが煩雑になることもあります。
 これらの手続きについても、『広報くき』や市民課の窓口で市民に知らせるべきです。また、《住基カード》を“身分証明書代わり”に持ち歩いて盗まれたりしたらたいへんです。住基カードを交付するときに、窓口でこうした“使用上の注意”も伝えるよう要求しました。−当局も今後はきちんと知らせていくと答えました。

★住基カードに印鑑証明自動交付とかの付加価値を付けろという議員もいるが、カード社会で、1枚で何でもできるというのは危ないんですよね。★



久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』254号
2003年9月1日

9月定例市議会の日程

開会
19 9時 代表者会議
26 9時 議会運営委員会
9時 議案提案、説明
9時 市政に対する一般質問(1日目)
@原、A岸、B須藤、C井上、D鈴木、E稲木
9時 市政に対する一般質問(2日目)
F木村、G猪股、H内田、I岡崎、J戸ヶ崎、K角田
9時 市政に対する一般質問(3日目)
L石川、M砂川、N星野、O岡崎、P後上、Q鈴木
11 9時 議案に対する質疑
16 9時 総務委員会
17 9時 建設文教委員会
18 9時 健康福祉委員会
19 9時 市民経済委員会
30 9時 委員会審議の報告、討論、採決



お手盛りで「議員任期延長」に反対です

 市町村が合併すると同時に旧議会は解散、新たに市長選挙と議員選挙を行うのが当然の原則です。しかし議員の任期が短くなってしまう“救済策の特例”で任期延長することも可能です。久喜・鷲宮の合併に際して、議員任期をどうするかが大問題−。7月に全員協議会を開いて、議長が各議員の意見表明を求めたものの、大地の猪股・石川議員以外に誰も発言せず−。そこで8月21日に、代表者会議を開いて協議を行いました。

大地・猪股 自治法の原則通り、合併時に議会を解散し、議員選挙を行うべきである。
新政議員団・松村 任期の特例を使って2年間延長すべきというのが新政議員団の大方の意見である。特例があるのだから使うべきだ。
公明党・角田 任期の特例で2年間延長すべき。議会が合併の責任をとるために延長すべきだ。
市政会・須藤 まだ会派で相談していないが、任期を2年間延長するというのが大方の方向だ。
みらい・後上 会派でまとめるのはむずかしい。あらためて全員協議会を開いてほしい。
共産党・木村 【議員任期についての意見なし】

****************************************************************************

 なお、鷲宮町議会では全員協議会で話し合った結果、全部で21議員の内、過半数の11名が「任期延長しない。合併時に議員選挙を行う」、3名が「1〜2年間、任期を延長する」などの意見で、町議会としては「任期延長はしない」という結論になったとのこと。8月7日に鷲宮の正副議長が久喜の正副議長を訪問して伝えに来たそうです。
【角田議員らは『鷲宮の議会は失礼だ』と怒っていました。…??】 最終的には両市町議会同士の調整で結論を出すことになります。
 議会事務局の試算では、久喜と鷲宮の45名の議員がそのまま居座って任期を2年延長した場合、原則通りに改選した場合に比べて約2億円もの報酬が余分に支払われることになります。
 鷲宮町議会は今年12月改選で、延長しない場合、1年余の任期となります。その鷲宮の議員がそれでいいと言っているのに、久喜の議員の多くが『任期延長』を主張するとは!? 合併しても議席は手放したくないという議員のエゴがミエミエ…。

★久喜市議会でこれまでに、「原則通り任期延長しない」と態度を明確にしているのは、大地の猪股、石川、市政会の岸氏(ホームページ)の3人です。★


6月市議会・全議案と各会派の賛否

住基ネットが“本格稼働”
市民にとってメリットは?

 8月25日、住基ネットが“本格稼働”し、希望者には住基カードも発行され、住民票の写しが全国どこからでも取れるようになりました。しかし個人情報を守れない最大の危険はそのままです。
 総務省は『専用回線だからだいじょうぶ』と説明していますが、長野県などでは半分くらいの自治体で、住基ネット用のコンピュータがインターネットにつながっていたという事実…。久喜市の住基ネットがつながっている他の自治体から市民の情報が漏れるおそれや、また、民間利用は禁止なのに、多くの銀行が本人確認のために、11桁の個人コードを出させていたという違法行為も…。
 住基カードは、6情報(住所、氏名、年齢、性別、コード番号、履歴)だけを入力するとしています。しかし全国の45自治体では、“独自サービス”として、住民票や印鑑証明の自動交付機利用、公共施設予約や図書館利用サービス機能を付け加えたり、甚だしいのは病院のカルテ番号と結合したり、子どもの成長記録を記憶して町のウェブサイトで見られるという“サービス”を付けた自治体も…。
 国は各自治体に対して、独自サービス=付加価値を増やさせて、ICカードを普及させようとしていますが、そうなれば、健康状態、税情報、図書の貸出記録(つまりは趣味や思想傾向)などなど、私たちのすべての個人情報が、いつでも国に掌握される体制へ進みつつあります。

総務省の住基ネットPRは誇大宣伝

 国のいうメリット
@全国の市町村で住民票の写しが取れる⇒⇒受け取れる住民票の写しには本籍地が記載されず、運転免許証の申請などには使えません。
A転出手続きが簡単になる⇒⇒『窓口に行くのは1回だけ』ですが、事前に転出届を郵送しなければならず、かえって手続きは煩雑に。しかもカードは転出先の窓口で回収されてしまいます。
B『身分証明書代わりになる』⇒⇒久喜でも10数人が住基カードを作りましたが、生年月日、性別、住所が明記され、本人確認情報も記録されていますから、身分証明書代わりにと持って歩いていて、紛失…悪用でもされたらたいへんです。

★8月27日、実態を確認しようと、試しに自分の住基カードを作ってみました。⇒【いのまたの住基カード、現物はこちら】
窓口では注意事項などの説明はいっさいありませんでした。
 『とっても危ない住基カード』…私は手続きの実態と現物を確認したかっただけなので、日にはカードの廃止手続きをとりました。★


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