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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』249号
2003年5月26日

新市議会がスタート


 選挙の結果、市議会の会派構成が少し変わりました。(敬称略)    【◎代表、●副代表】

新政議員団 10名 ◎松村、○鈴木、内田、新井、岡崎、川瀬、木村、福垣、荒井、星野
公明党 4名 ◎角田、戸ヶ崎、岡崎、柿沼
共産党 3名 ◎木村、稲木、砂川
市政会 3名 ◎須藤、岸、原 市政会が、旧新政会の原氏を吸収
みらい 3名 ◎後上、鈴木、井上 新しい会派
大地 2名 石川、◎猪股

 選挙前は新政会に入っていた岡崎が新政議員団に移り、残された原が市政会に加盟。無会派だった後上が新人の鈴木、井上と新会派を結成。


議長・副議長は投票で選出

【議長選挙】 新政議員団の新井氏が当選

議長選挙
新井勝行 新政議員団 12票 新政10+大地2
角田礼子 公明党
木村奉憲 共産党
後上民子 みらい
白票(無効) 市政会

【副議長選挙】 大地の石川氏が当選
副議長選挙
石川忠義 大地 12票 新政10+大地2
戸ヶ崎博 公明党
稲木豊作 共産党
白票(無効) 市政会3+みらい3

 大地(石川・猪股)は、これまで新政議員団と一定の協力関係をもちながら、議会改革や委員会の公開、街路樹管理条例や審議会等の公開条例などの議員による条例作りも進めてきました。そこで今回の議長選挙にあたっても、今後の議会活性化へ向けた共同の取り組みを進めたいと考え、新政議員団の新井氏に投票しました。


議会運営委員会委員長など

 私は4年前に続いて、議会運営委員会の委員長に選出されました。常任委員会は健康福祉委員会、また、久喜宮代衛生組合議会議員、市議会の広報委員会委員(議会だよりやホームページを担当)、行政関係では、人権行政推進協議会委員などに選任されました。


久喜市議会委員会の構成
◎委員長  ●副委員長
大地 新政議員団 公明党 市政会 共産党 みらい
総務委員会 ◎内田 川瀬 福垣 ●戸ヶ崎 須藤 砂川 鈴木
市民経済委員会 石川 ◎岡崎 荒井 新井 ●岡崎
健康福祉委員会 猪股 ◎鈴木 松村 角田 ●木村 井上
建設文教委員会 星野 木村 柿沼 ●稲木 ◎後上
議会運営委員会 ◎猪股 ●福垣 松村 内田 鈴木 角田 戸ヶ崎 砂川 後上

G従来の文教福祉委員会から、福祉部門を独立させて健康福祉委員会とし、教育部門は建設委員会といっしょに建設文教委員会としました。理由は、審議内容や時間のアンバランスを是正するためです。



一部事務組合議会議員
大地 新政議員団 公明党 市政会 共産党 みらい
久喜宮代衛生組合議会議員 猪股 内田 星野 福垣 松村 岡崎 角田 木村 鈴木
久喜地区消防組合議会議員 石川 荒井 ○岡崎 川瀬 柿沼 ○岸 稲木 後上
広域利根斎場組合議会議員 木村 戸ヶ崎 須藤(副議長候補) 井上

農業委員の推薦も投票で決着

 農業委員は全部で22名。その内15名は地域の農業者からの選挙、2名は農協関係者からの選任。残りの5名は市議会が推薦することになっています。久喜ではこれまで全員を議員の中から推薦してきましたが、他市町では議員以外からの推薦が多くなっています(蓮田は5名全員が議員以外)。
 久喜市議会でも推薦の方法を変えようと提案しましたが、代表者会議では各会派の思惑が絡んで決着がつかず。−大地、新政、共産、みらいは『3名を議員の中で互選、2名は議員以外、できれば女性農業者から推薦する』という案。一方、公明と市政は『従来通り、5名全員を議員から選ぶべき』『ウチの会派からこれまで農業委員を出してきた。本人が続けたいので議員枠を減らすのは困る』と、露骨な役職欲しさの理由でした。
 12日の議会運営委員会では「3名は議員の中から、2名は議員以外で、女性農業者を推薦する」という案を賛成多数で決定。議員枠の3名は、本会議で投票の結果、

鈴木(新政議員団)10票
砂川(共産党)8票…共産3+みらい3+大地2
柿沼(公明党)7票…公明4+市政会3

の3名に決定。
 議員以外の2名は女性農業者の中から、農政課などの意見も聞きながら早急に人選を進めることになりました。

【付記】
 農業委員会委員の報酬は、月額28000円(会長は36000円)。これは議員報酬とは別にもらえる。
 それと別に、1回の会議に出席すれば2000円の費用弁償が支給される。
 議員が、議会から市の審議会委員に選任されて兼務する場合、基本的には重複報酬支給をしないことに決まった(2000年12月に議員提案で条例改正)。
 しかし、農業委員などいくつかの機関については「例外」として兼務報酬を支給し続けている。
 そろそろこうした兼務報酬の全廃に踏みきるべきだろう。
(兼務報酬がなくなっても、議員が農業委員になりたがるかどうかにも、興味がある)。

久喜小学校体育館改築を決定

 久喜小の屋内運動場の改築工事が決まりました。床面積1階1063u(延べ1215u)、入口のスロープなどバリアフリー設計、屋根上には太陽光発電装置も設置されます。工事業者は蓮田の斉藤工業、建築工事費3億4965万円、電気工事費なども含めた総工費は3億9491万円。来年2月に完成予定。

臨時議会・全議案と各会派の賛否

大地 新政議員団 公明党 共産党 市政会 みらい
可決 久喜市税条例の改正 ×
可決 都市計画税条例の改正 ×
可決 久喜小体育館の改築工事契約
可決 監査委員の選任(木村茂二氏) ×
可決 固定資産評価委員(針ヶ谷雅氏)
議員提出議案・条例改正
可決 市議会委員会条例の改正


久喜市鷲宮町合併協議会が発足

 4月28日、鷲宮町役場で第1回合併協議会が開かれました。メンバーは19名。会長に田中久喜市長、副会長に本多鷲宮町長、両助役、両議会議長と議員2名ずつ、県職員、商工会長、区長会長、JA会長の他、公募委員が両市町1名ずつ選任されました。女性は2名(10.5%)だけです。会議はすべて公開で、資料や会議録などを情報公開していくことも決定。03年度の合併協議会に関わる予算は4000万円(両市町で1/2ずつ負担)となっています。第1回協議会の傍聴者は5名でした。
 今後は、第2回/5月28日(久喜市)、第3回/6月30日(鷲宮町)と、基本的に毎月1回、月末の午後に開催する予定です(会場は両市町交代)。
久喜市議会からは、新井議長、松村(推進協議会会長)、柿沼(副会長)が委員になっています。


2003年 6月臨時議会の日程
開会
9時 議案提案、説明
9時 市政に対する一般質問(1日目)
@原、A荒井、B星野、C岸、D稲木、E鈴木(精)、F内田
10 9時 市政に対する一般質問(2日目)
G猪股、H岡崎、I戸ヶ崎、J角田、K柿沼、L砂川
11 9時 市政に対する一般質問(3日目)
M後上、N木村、O井上、P鈴木、Q石川、R福垣
13 9時 議案に対する質疑
17 9時 総務委員会
18 9時 建設文教委員会
19 9時 健康福祉委員会
20 9時 市民経済委員会
27 9時 委員会審議の報告、討論、採決




久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』248号
2003年5月12日

街頭演説は市内213か所の新記録
連呼はいっさいしませんでした

 これまでのさまざまな市民運動や住民運動を通じて知り合った人々が支え、応援してくれました。
 また今回、私は、これまで常識とされてきた選挙スタイルを基本的に改めました。こうしたやり方を支持してくれた市民も多かったようです。
@宣伝カーでの連呼をいっさいやめました。車の走行中はアンプのスイッチを切って、まったく音を出さないようにしました。
 したがって、他の候補者カーとすれ違った際に、『いのまた候補のご健闘をお祈りします』と呼びかけられても、返事を返せずに(悪かったかな)とは思いました。…こういう場合には通常、「ありがとうございます。○○候補、お互いにがんばりましょう」と返すのが儀礼になっているんです。
Aスピーカーでの宣伝活動は街頭演説だけ。1日30か所、7日間で213か所で演説しました。
それに、宣伝カーでの宣伝=街頭演説も、市民の日常生活の支障にならないようにできるだけ短くしようと、朝9時から午後6時過ぎまでで終わらせました。
B久喜市はアイドリングストップ条例を制定しています。そこで演説のために停車したら車のエンジンもストップ。当然、低速走行もしませんでした。環境問題の取り組みは、身近な所で、できることから実践することが大事だと思って…。

 私がそうして、街角に車を停めて街頭演説をしているとき、他の候補者が連呼しているのによくでくわします。
 そんな時、ほとんどの候補者は、演説のじゃまにならないように配慮してくれて、連呼を止めてしばらく行き過ぎてから再開してくれたのですが、最終日(26日)のH議員は違いました。
 車を走らせながら、H氏本人がマイクを握っていて、カーブを曲がって私の宣伝カーに気がついたのか気付かなかったのか、しゃべり続けていました。それで思わず、私が「連呼はやめにしませんか」と話しかけると、彼は何と!! 『人の批判ばっかりしている議員がいるけれどもお、…』と、ひときわ大声を張り上げたのでした。

 H氏は、自転車で(選挙中に車をいっさい使わずに)宣伝活動をしていた別の候補者に対しても、『パフォーマンスをしている候補者もいる』と、わざわざスピーカーを使ってがなったそうです。
 H氏にはパフォーマンスに見えたのでしょうが、自転車で7日間走り続けることがどんなにたいへんなことか、H氏は知らないのでしょう。事実、他の50代後半のK議員が、「若さ」を強調しようとして、途中の何日間か自転車を使ってやったのですが、『尻が痛くってどうしようもなかった』と後で話していました。

お金をかけない選挙の工夫

 車のレンタカー代、ガソリン代、運転手の日当、ポスター印刷代は、すべて公費=税金で負担してもらえますが、税金の無駄遣いをせず、できるだけ節約するのがあたりまえです。
 そこで私は、
◆ポスターは2色刷り(9万2862円)、
◆宣伝カーは小型のカローラバンをレンタル(4万7775円)、
◆7日間の走行距離約263q、3500円のガソリン代は公費請求せずに自己負担ですませました。
◆また、宣伝カーなどの看板は前回のものを再使用。タスキは手作りしました(妻がミシンで縫って文字は私がパソコンで印刷)。
 他の候補者のポスターはすべてカラー印刷。宣伝カーは多くの人が7〜8人乗りの大きい車を使用していましたが、そんなのは必要ないですよね。

 


有権者数 57121   99年 55375人
投票者数 29956 31854
投票率 52.44% 57.5%

 

開票結果
順位 政党 当選回数 得票数 前回得票 前回順位 増減
1 後上民子 無所属 2006 2113 ▲ 107
2 石川忠義 完全無所属 1864 1466 398
3 猪股和雄 無所属 1704 1522 182
4 角田礼子 公明党 1654 1380 274
5 岸 輝美 無所属 1545 1311 234
6 鈴木精一 無所属 1455
7 戸ヶ崎博 公明党 1337 1205 132
8 柿沼孝男 公明党 1314 1120 194
9 岡崎克己 公明党 1259 1017 13 242
10 木村奉憲 共産党 1132 841 21 291
11 松村茂夫 無所属 1082 1037 11 45
12 新井勝行 無所属 1067 1067 0
13 井上忠昭 自由党 1009
14 砂川サカエ 共産党 1007 1205 ▲ 198
15 岡崎健夫 無所属 1006 1048 10 ▲ 42
16 原 進一 無所属 1006 873 20 133
17 荒井良和 無所属 984
18 木村茂二 無所属 945 821 23 124
19 川瀬剛三 無所属 942 991 15 ▲ 49
20 内田 正 無所属 898 944 16 ▲ 46
21 鈴木松蔵 無所属 821 895 19 ▲ 74
22 須藤充夫 無所属 811 904 18 ▲ 93
23 稲木豊作 共産党 5(元) 804
24 星野良典 無所属 750
25 福垣令由 無所属 746 826 22 ▲ 80
次点 渡辺 優 無所属 (元)3期 436 708 27(落選) ▲ 272


 無所属の内、猪股、石川は完全に「無所属」。
 鈴木松蔵氏は前回は青年自由党でした。
 他は自民党に所属している人が多いのですが、「無所属」を名乗っています。


私の選挙活動費用を公表します
関連費用すべての合計…55万円

2003/5/8

 4月27日投票の市議会議員選挙で、選挙運動にいくら使ったか、各候補者は5月12日までに収支報告の提出が義務付けられています。
 私は6日に選挙管理委員会に提出しました。

報告書内訳
収入
寄付金 207,000円
実際の現金の寄付金(18人) 187,000円
労務無償提供による寄付(2人) 20,000円
支出
人件費 90,000円
人件費支出 70,000円
労務無償提供(ボランティア) 20,000円
印刷費 159,958円
選挙広報・選挙葉書の版下作製費 40,000円
選挙葉書印刷費 27,096円
選挙ポスター印刷費 92,862円
*選挙ポスター印刷費は後で公費から支払われるので支出なし。実際の印刷代支出は、67,096円
文具費 ノート、画鋲、その他 2,422円
食料費 *おかずなどの食材料費。他に、自宅で買い置きのものも使っています。 12,458円
雑費 45,725円
写真撮影代 20,000円
看板組み立てのクギやネジ 5,209円
スピーカー用バッテリー2台 20,516円
名目上の支出合計 310,563円 D
実際の収入 … A 187,000円
実際の支出 … D−(B+C) 197,701円
差引=自己負担 10,701円

 選挙管理委員会への報告は以上ですが、公職選挙法では、宣伝カーの運行経費や、その他にも、“選挙費用の中に含まれない”ので、収支報告にも載せなくていいものもあります(なぜこのような規定になっているのかは理解できません)。したがってこの「報告書」は実際の選挙運動費用の実態とはかけ離れていると言わざるをえません。

 そこで、この他に、公職選挙法では選挙収支に含まれませんが、選挙に関連して支出した支出についても報告します。

直接に選挙で使った費用 165,025円
  宣伝カーレンタル料(7日間) 47,775円
宣伝カーレンタル料(選挙期日前後3日間分) 15,750円
宣伝カーレンタル料(キャリアレンタル料) 10,500円
ガソリン代 3,500円
運転手報酬(7日分) 87,500円
選挙に関連して後援会活動 83,124円
事務所設置のお知らせ葉書印刷 30,791円
後援会リーフレットの印刷費 52,333円
合計 248,149円
運転手報酬と、選挙期間中の宣伝カーレンタル料は後で公費から支払われます(その前後の分は自己負担)。
したがって公費負担分を差し引いて、実際の私の支出額
112,874円 G−(E+F)

総決算=自己負担金額は14万円

選挙費用、関連経費を含めたすべての支出は D+G 558,712円
公費で負担する金額 C+E+F 228,137円
公費以外の費用 H 330,575円
寄付金収入(実質) A 187,000円
差引(自己負担) H−A 143,575円

 


不透明な宣伝カーレンタル料

 宣伝カーのレンタル料は選挙期間の7日分が公費負担となります(最高限度額10万7100円)。しかしレンタカー会社の担当者の認識不足(?)で、選挙期間前後の分など候補者が負担すべき金額も公費請求に上乗せしている例があるようです。
 たまたま私が借りたレンタカー会社から、市の選挙管理委員会に出した請求書に、公費対象外の選挙期間前後3日分とキャリアの料金も含んでいたことがわかって訂正させました。営業担当者の話では他にもこのような例があるらしい…、これが実際に行われていたら詐欺行為になるのでは?
 選管事務局長は『請求が出されれば調べようがない』と言っていますが、税金を支出するのですからもっと慎重であるべきではないでしょうか。


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