AVR のほうがプログラムの記述が素直でわかりやすいと言うことだが、 PIC に少し慣れてしまったためかちょっととまどってしまう。これも初めて PIC に接した時を思い出せば同じだったかもしれない。少し勉強すればすぐに慣れるのではないかと思う。だた PIC のように情報が多くないので、初心者にはちょっとつらいところがある。
とりあえず Atmel のサイトから AVRstudio4 をダウンロードしてインストールしてみた。また、勉強するには AVR チップがなければ話にならないと思い、秋月で 8 ピンの AT90S2323 という AVR を買ってみた。 8 ピンを選んだのはどうせなら趣味の飛行機に生かしたい。ならば小さい方がいいという単純な理由からである。
8 ピンの AVR には内部発振回路を搭載した Tiny シリーズがあることがわかった。しかし入手性はきわめて悪い。わが PIC の師匠である小黒さんがすでに AVR を使っているということで、このあたりの情報を聞いてみた。使っているのは PWM を持つ ATtiny15L という 8 ピンの AVR だという。やはり苦労して入手したようだ。何でも PWM が実装されているので高分解能なスピコンがつくれるという。
その後 WEB 検索で ATtiny15L を使った Futaba PCM1024Z 送信機用のクローンパック製作記事を見つけた。ソースは公開されていないが HEX ファイルが公開されている。早速小黒さんに連絡して ATtiny15L を譲ってもらうことにした。 AVR はフラッシュタイプなので何度もプログラムの書き換えができる。まだライタも持ち合わせがないのでとりあえずクローンパックの HEX ファイルを書き込んでもらった。
手元に届いたのは SM タイプ。 8 ピンの AVR には DIP タイプと SM タイプがある。 PIC にある SN タイプはないので実際に使うとなれば SM タイプになる。となるとまず困るのが変換アダプタ。ということで変換アダプタを作った。
あとは AVR に書き込むためのライタとライタソフトが必要になる。フリーのライタソフトを使い、超簡単ライタを作ってみることにした。
AVR に関する情報を WEB で検索していたら、 ダウンロードしてインストールした AVRstudio4 は AT90S1200 に対応してないことがわかった。 ATMEL のサイトで確認したら AVRstudio3.56 があり、こちらは Tiny15L にも、 AT90S1200 にも対応している。新しいバージョンで対応していないのはなぜなんだろう?とても疑問に思いながらすでにインストールしてある AVRstudio4 をアンインストールして AVRstudio3.56 をインストールしなおした。
起動した画面は Ver.4 とかなり違っていた。統合環境なのでこれ一つで開発およびデバッグができると思われるが、「マイクロコントローラ AVR 入門」に Wavrasm というアセンブラプログラムの紹介があったので、同じく Atmel のサイトからダウンロードしてインストールした。こちらは単独で ASM ファイルから HEX ファイルが生成できる。