AVR 超入門 NO.2

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AVR ライタの自作を試みたが・・・
 AVR への書き込みはパラレル方式とシリアル方式があることがわかった。どのように違うのかまだよくわからないが、パラレルポートにセットして使える抵抗だけを使った超簡単なフリーのライタを作ってみた。ところがいつも使っているノートパソコンでうまく動かない。そこで次に 74HC244 を使ったパラレルライタを作ってみた。

 しかしこちらもとてもとても不安定でほとんど使い物にならない。どうしたものか悩んでいたら、秋月の PICライタ Ver.3 を Ver.4 にアップグレードすれば AVR にも書き込めるという情報を見つけた。バージョンアップキットも 1500 円と以前よりも少し安くなっていた。手持ちの PIC ライターが生かせれば何よりだ。秋月では AVR ライタキットが別にあるので果たして PIC ライタでも問題なく使えるか心配したが、ダウンロードサイトで調べたら使いたい AT90S2323 も AT90S1200 も ATtiny15L もサポートしていることがわかった。 AVR ライタソフトをインストールすれば使えそうだ。 PIC では PIC12F629 もサポートしている。ということで結局 Ver.4 にグレードアップすることにした。

 バージョンアップキットの組み立ては簡単で、キットの中に一緒に入ってきた 2 本の 20 ピン両オスソケットを 14 ピンにカットして、 Ver.4 ファームウェア基板に半田付けするだけ。ライタ基板にセットされていた 28 ピンの PIC PGM と書かれたラベルの貼ってあるチップと入替えればいい。

 早速 AVR 用のライタソフトをダウンロードしてインストールしてみた。ライタはダウロードサイトのインサーキットプログラミング用ケーブル回路図 (2003.06.04) を参考にして作った。 AVR ではインサーキットプログラミングができるようだが、とりあえずはそのような使い方をしないのでソケットに差し込んでプログラムを書き込めるように工夫した。

 PIC Programmer Ver.4 で AVR のチップを使うには PIC ライタ 28 ピンのゼロプレッシャソケットのピン端子から 7 本の配線を引き出す必要がある。基板から直接配線を取り出すのはいやなので、ユニバーサルボードを使って 28 ピンのゼロプレッシャソケットにセットするだけで使える AVR 書き込みアダプタを作ってみた。とりあえず 8 ピンと 20 ピンの AVR が使えればいいので、両者のソケットを二つ並べるだけの簡単なものとした。こうすればライタ本体は無改造ですむ。発振回路が内蔵されているチップを考慮し、 3 ピンのソケットを使ってレゾネータの抜き差しができるようにした。 AVR への電源はライタから供給する。

 早速できあがった基板に AT90S2323 をセットし、 4MHz のセラロックを取り付けてリードコマンドを実行してみた。どうやら正常に動作しているようである。次に AT90S1200 をセットしてみた。こちらも外部発振回路仕様なので 4MHz のセラロックをを取り付けたまま、リードコマンドを実行してみた。問題ないようだ。続いてプログラム書き込み済みの ATtiny15L をセットし、発振回路内蔵なのでセラロックを外してリードコマンドを実行してみた。プロテクトされているので消去を実行するようにと促された。オリジナルの HEX ファイルは手元にあるので消去しても問題ないと思い消去ボタンをクリックしてみた。ところがいずれのコマンドも受け付けない。もしかしたらプロテクトがかかっているのか?

 AT90S1200 をセットし直して、あらかじめ発光ダイオードが光るだけのプログラムをコンパイルした HEX ファイルを読み込み、実際に書き込んでみた。ベリファイも OK だ。消去も大丈夫。こちらは問題なく書き込むことができた。 ATtiny15L については後日改めて検証するとして、何とか AVR の勉強ができる環境が整った。


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2003/09/01
2004/03/04 AVR ADAPTOR の配線間違いを訂正(赤線部分)