フラットパッケージアダプタの製作 NO.1

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8 ピン SM タイプ IC を DIP タイプに変換するフラットパッケージアダプタの製作
 今まで 8 ピンのフラットパッケージ IC は SN タイプを使ってきた。ここにきて AVR の勉強を始めようと思ったが、 AVR の 8 ピン小型パッケージは SM タイプのみで SN タイプに比べてピンピッチは同じ 1.27mm だがパッケージが一回り大きい。

 SN 用のフラットパッケージアダプタはあるものの SM タイプはセットできないため、簡単な変換アダプタを 1.6mm のガラスエポキシ基板を使って作ってみた。

 両面の銅箔をハーフピッチのパターン部のみを残して剥がした。もはや定番ともなったカッタナイフによるパターンカットで・・・(笑)。パターンの端に 0.65mm のドリルで穴を開けて裏側に取り付ける 8 ピンコネクタの足にリード線で配線する。 PIC の足を基板のパターンに密着させる押さえ板も 1.6mm ガラスエポキシ基板の銅箔を剥がして作った。中央の角穴は SM サイズの PIC に合わせてある。 2mm のプラスチックねじ 2 本で締め付けるようにベース側には2mmのタップを立ててある。

 基板の裏側に 8 ピンのソケットを瞬間接着剤で固定した。リード線はソケットピンの付け根の太い部分に半田付けする。

 パターンの端にリード線を半田付けし、 8 ピンソケットの足にそれぞれ配線した。

 変換アダプタの完成。このアダプタはプログラムの書き込み時だけでなく、実験に使う場合にも大変便利だ。

 ATMEL の Tiny15L をセットしてみた。なかなか具合がいい。 AVR の方が PIC よりいいという評判も聞くが、 PIC にある程度慣れてきているのでなんだか AVR の方が難しそうに感じる。まあまだまだ PIC の勉強が足らないので AVR の方はほんのさわりだけ。

 押さえ板の角穴の寸法を変更するだけで SN タイプの変換アダプタとしても使える。 2 種類の押さえ板を作っておけば SN タイプと SM タイプの両方に使えるので便利。

 早速作った変換アダプタを使って送信機との間で I2C 通信によるメモリ転送テスト中の画像。メモリには Microchip の 24LC64 を使っている。64Kビット(32Kバイト)のメモリで、記録されている内容は、IC-Prog を使って見ることができる。マイクロコントローラによる I2C プログラミングはまだまだ先になりそうだ。
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2003/08/15