赤外線受信機アドオンボード

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従来の 3 チャンネル赤外線受信機に 4 チャンネル目を追加するアドオンボード
 PS コントローラを使った 4 チャンネル赤外線送信機ができたので、それに見合う 4 チャンネル赤外線受信機を作らなければならない。ところが 8 ピンの PIC ではすでに全部のポートを使っているので空きがない。一つの PIC に 4 チャンネルを収めるには 14 ピンの以上の PIC を使うことになる。何よりもプログラムを新たに組まなければならないので大変だ。

 そこで従来の 3 チャンネル赤外線受信機に追加するだけで 4 チャンネル受信機になるアドオンボードを作ってみた。こうすることで 3 チャンネルと 4 チャンネルの使い分けが簡単にできる。

 4 チャンネル目はラダーに割り当てられている。インドアエアプレーンの場合は通常マグネットアクチュエータを繋ぐが、インドアヘリコプタの場合はモーターを繋ぐことになる。インドアエアプレーンとインドアヘリコプタのどちらでも使えるように、マグネットアクチュエータドライバとスピードコントローラ (ESC) を一緒に組み込むことにした。

 マグネットアクチュエータドライバ出力に Dual FET を接続すれば IRXA3xx シリーズの受信機と組み合わせることで 3 アクチュエータドライバ + 1 スピードコントローラの 4 チャンネル受信機になる。

 スピードコントローラ (ESC) 出力に FET を接続すれば IRXA3xx シリーズの受信機と組み合わせることで 2 アクチュエータドライバ + 2 スピードコントローラ (ESC) の 4 チャンネル受信機になる。ヘリコプタの場合はコンピュータ送信機を使い、リボリューションミキシングとラダーオフセットを併用することで、ラダーコントロールが可能となる。

 飛行機、ヘリコプタのどちらで使う場合もこのアドオンボードは Futaba、JR、Sanwa で共通に使うことができる。

 IRXA30x シリーズの赤外線受信機では PIC に PIC12C509A を使ったが、 IRXA312 受信機ではプログラム開発の容易な PIC12F629 を使っている。今回のアドオンボードにも PIC12F629 を使った。


全メーカ対応 4 チャンネルアドオン irxa-add4+.hex for PIC12F629

 3 チャンネル赤外線受信機の PIC 4 番ピンに接続されている赤外線受光素子からの出力を、アドオンボードの PIC の 4 番ピンにも接続する。マグネットアクチュエータを接続するときは PIC の 2 番ピンと 3 番ピンを使うが、 ESC 出力の 5 番ピンは使わないのでそのまま解放しておく、ヘリコプタでは PIC の 5 番ピンを使うが、 2 番ピンと 3 番ピンは使わないのでそのまま解放しておく。

 今回は飛行機用アドオンボードを作ってみた。ヘリコプタ用アドオンボードのパターンは各自で工夫してほしい。


片面基板用プリントパターンで基板の仕上がり寸法は 9mmx12.5mm。パターンは 200pixel/cm で描いてある。


両面基板用プリントパターンで基板の仕上がり寸法は 8mmx8mm。こちらのパターンも 200pixel/cm で描いてある。

今回は 0.2mm の両面基板で作ってみた。

完成したアドオンボード。

IRXA302-3 受信機(右)と並べてみた。

 4 チャンネルアドオンボードは 0.17g で仕上がった。組み合わせることのできる赤外線受信機は IRXA3xx シリーズ。 3 チャンネル赤外線受信機と組み合わせればかなり軽量な 4 チャンネルシステムとなる。スケール複葉機ではエルロンとラダーを同時に操作して旋回することが多いので 4 チャンネルになると便利だ。またエルロンとラダーを搭載したファンフライ機も面白そうだ。
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2004/02/11