PS controller 赤外線送信機
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Play Station One コントローラを改造
Play Station のアナログコントローラ SCPH-110 を利用して 4 チャンネルの赤外線送信機を作ってみた。コントローラのケースもジョイスティックもそのまま使う。
アナログジョイスティックは以前作った Mini IR TX とメーカは違うものの 10KΩポットが使われているのでプログラムの 4 チャンネルへの変更は比較的簡単である。プログラムは Futaba 互換モードでスロットルはリバースモードになっている。
ir3857tx4.hex for PIC16F84A
PSone 4 channel IR TX parts list
PSone のジョイスティックは 2 個ともセンターに戻る構造になっているので、スロットルコントロールだけ改造が必要となる。
内部から取り出した基板とジョイスティック。
基板はそのままでジョイスティックのパターンをカットして配線を引き出すことになる。いろいろなパーツが実装されているが、使う端子だけを分離すればパーツは取り除かなくても大丈夫。一応コネクタ等大きなパーツはあとで取り除いた。
ジョイスティックを分解してみた。スロットルがセンターに戻らないように改造しなければならない。
早速スティックの先端についていたプラスチックパーツを削ってスロットルスティックがどこでも止まるように改造した。
次にスティックの動作範囲を調整するための四角い枠を作ってみた。これは元々の丸い穴が大きすぎて角穴に削るのが難しいことと、仮に角穴に削ったとしても PSone のケースに収めたときに最大舵角が確保できないため。
4 チャンネル赤外線送信機のテストを行っているところ。
動作確認ができたところで内部に収めるプリント基板を切り出した。加工が楽なように 0.5mm ガラスエポキシ基板を使ってみた。
形状が複雑なのと、ケース内部の構造物に部品が当たらない配慮をしながら何とかパターンを描いた。エッチングしてから気づいたが PIC16F84A の一番ピンの出力パターンが間違っていたので訂正済みのパターンをダウンロードできるようにした。
mini-irtx4 PCB pattern (2440pixel x 1040pixel 200pixel/cm)
エッチングして部品を半田付けしたところ。赤外発光ダイオードは左右に分けて 9 個ずつ取りつけた。
こんな感じに収まる。もともと PSone についていた LED を出力確認用に使った。
PSone コントローラを使った 4 チャンネル赤外線送信機の完成。ケースに収めたら案の定ジョイスティックの動作角が減ってしまった。そこで 0.047uF フィルムコンデンサと並列に 0.01uF のフィルムコンデンサをあとから追加してパルスの変化幅を増やした。ニュートラル調整は 5KΩのトリムポットで調整できる。トリムポットはケース上部の開口部に合わせて配置したので外部から簡単に調整することができる。
電源には 2x560mAh のリチウムイオン電池を使い、コントローラ中央下部に取りつけて使う。左側のジョイスティックを押下しながら電源スイッチを ON すると 38KHz の変調波となり、単に電源スイッチを ON すると 56.9KHz の変調波となる。どの程度の消費電力かを測ってみた。 0.6W、0.08A と 3 チャンネル送信機の 0.4W、0.06A と比べて多少消費電力が多くなっている。これは 4 チャンネルになって変調パルスの数が増えたのと、変調波出力確認用の LED を新たに追加したため。
電池を含む重量は 165g 。両手で持つてみるととても手になじんで安定感がある。こんな送信機で飛行機が飛ばせたら楽しいに違いない。
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