小型赤外線送信機の製作 NO.3

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ビデオリモコンをケースに使って送信機を組み立てる
 実験中にどのようなケースに収めようか悩んでいた。ちょうどジョイスティックを収めるだけの厚みがある古いビデオのリモコンが見つかったのでそのケースを使うことにした。

 リモコン内部にジョイスティックをセットして 11x23 穴のユニバーサル基板スペースが確保できた。今回のパーツの搭載には十分なスペースである。早速実験基板からパーツを移しして基板を完成させた。 PIC16F84A の取り付けにはソケット使っている。赤外発光ダイオードのドライブには FET IRLML2502 を使用した。 FET は基板裏側に取り付けてある。

 ジョイスティックはケース底面にボンドサイレックスで固定した。リモコンケースの表面には多くの押しボタンスイッチの穴が開いているので、あり合わせのプラスチックプレートを貼り付けて目隠しをした。黒いケースに白のプレート。まあいいか。表面には電源スイッチとジョイスティックが顔を出すことになる。ジョイスティックのエクステンションにボールペンの芯を使い、トップに外径 4mm のアルミパイプをかぶせた。電池ボックスは単 3 乾電池 2 個のスペースがあり、前回の改造同様 2 セルのリチウムイオン電池がぴったり収まった。


完成した超小型のジョイスティックを利用した Futaba 互換の赤外線送信機

 600mAh リチウムイオン電池 2 セルでの消費電流実測値は約 60mA 。 0.4W の消費電力になる。従来の赤外発光ダイオード 55 個を使ったコントロールモジュールとほぼ変わらない赤外線出力があるが、指向性が強いのは致し方ないところだ。電池を含む送信機の重量は約 120g 。

 軽量な飛行機には軽量な送信機が似合っているのではないだろうか。ということで次回の飛行会ではこの送信機で Push-E を飛ばしてみたい。

 その後、数え切れないほどこの送信機で Push-E を飛ばしている。素晴らしいの一言である。あの広くて天井の高い潮風アリーナを端から端まで使った飛行でも全く問題なくコントロールできている。


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2003/07/01
2003/11/20 update