Indoor F/F 用赤外線送受信機 NO.3

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専用赤外線送信機の製作
 右か左のみのコントロールなのでできるだけ簡単な送信機にしたい。そんな思いで送信機に使えそうなケースを探してみた。なかなか手ごろな大きさのケースが見つからない。そこで古くて使わなくなったテレビのリモコンの一つを改造して使うことにした。

 いくつも押しボタンがついているが、中の最も大きい音量+−のボタンを左右のコントロールに使うことにして、コントロール回路を組み込むスペースを残してリモコンの前側を切り離した。た。電池収納部はわずかな改造で手持ちの 2x550mA リチウムイオン電池がぴったり収まる。リモコン基板は音量ボタンに対応している導電パターンを使うことにして、不要なパーツを取り外した。

 送信機は赤外 LED を 7.2V で駆動し、 PIC12C509A は 78L05 を使って 5V で駆動している。今回使用する赤外 LED は 12 個。データシートからはパルスドライブ時にピーク電流 1A ぐらいまで流せる。実際には 38KHz で変調し、デューティも極端に少ないことから、少ない赤外 LED で済むようにドライブ電流を今まで以上に大幅に増やした。従来は 70mA ほどの電流を流していたが今回はその 4 倍の電流で駆動することで、従来の 48 個相当の赤外光出力を確保する。今回は全てを同一方向に向けて指向性を鋭くした。電源電圧が 7.2V になるので、ドライブ電流との兼ね合いから 3 個の赤外 LED を直列駆動し、 4 列の組み合わせとした。今回は FET 1 個で全ての赤外 LED をドライブするようにした。


 赤外 LED はスペースの関係で密着してユニバーサル基板に組み込んだ。コントロール基板もかなり小さいが部品点数が少ないのでうまく収めることができた。

 リモコンに使われているラバーボタンスイッチはボタンの裏側に導電チップが埋め込まれていて、基板に印刷されたカーボンパターンに接触することで ON する構造になっている。 スイッチが押されたときの ON 抵抗は 1KΩ 前後と高い。 PIC 入力をこのスイッチでグランドに落とすが、プルアップ抵抗を 22KΩ とすることで PIC への Low レベルを確実にした。

   リモコンの前面のスペースに赤外 LED を取り付けたゴム動力用赤外線送信機が完成した。ラダーコントロール時のみ赤外光を送る方式なのでボタンを押していないときの消費電流は微々たるものなので、電源スイッチは省略した。

 手にもった感じがいい。通常の赤外線送信機もこれぐらい小さくて軽いものが作れたらいいなと思う。上の画像がゴム動力 F/F 機のための赤外線コントロール一式である。受信機の小ささがわかる。
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2003/05/16