いくつも押しボタンがついているが、中の最も大きい音量+−のボタンを左右のコントロールに使うことにして、コントロール回路を組み込むスペースを残してリモコンの前側を切り離した。た。電池収納部はわずかな改造で手持ちの 2x550mA リチウムイオン電池がぴったり収まる。リモコン基板は音量ボタンに対応している導電パターンを使うことにして、不要なパーツを取り外した。
送信機は赤外 LED を 7.2V で駆動し、 PIC12C509A は 78L05 を使って 5V で駆動している。今回使用する赤外 LED は 12 個。データシートからはパルスドライブ時にピーク電流 1A ぐらいまで流せる。実際には 38KHz で変調し、デューティも極端に少ないことから、少ない赤外 LED で済むようにドライブ電流を今まで以上に大幅に増やした。従来は 70mA ほどの電流を流していたが今回はその 4 倍の電流で駆動することで、従来の 48 個相当の赤外光出力を確保する。今回は全てを同一方向に向けて指向性を鋭くした。電源電圧が 7.2V になるので、ドライブ電流との兼ね合いから 3 個の赤外 LED を直列駆動し、 4 列の組み合わせとした。今回は FET 1 個で全ての赤外 LED をドライブするようにした。
リモコンに使われているラバーボタンスイッチはボタンの裏側に導電チップが埋め込まれていて、基板に印刷されたカーボンパターンに接触することで ON する構造になっている。 スイッチが押されたときの ON 抵抗は 1KΩ 前後と高い。 PIC 入力をこのスイッチでグランドに落とすが、プルアップ抵抗を 22KΩ とすることで PIC への Low レベルを確実にした。