Indoor F/F 用赤外線送受信機 NO.4

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動作テスト
 出来上がった受信機に左右が識別できるように白と青の LED を取り付けて、前回の送信機をテストしたときと同様、夜の屋外で通達距離テストを行ってみた。その結果 30m は確実に動作することが確認できた。送信機の赤外線 LED の数が 12 個と少ないので指向性はかなり鋭いが十分実用になりそうである。

 早速テスト用のラダー装置にマグネットアクチュエータを組み込んでその動作を確かめてみた。

 画像は送信機の左ボタンを押したときのもので 413Ω のコイルを使っている。コイル両端には 2.92V 、 7mA ほどの電流が流れる。 1000 ターンのコイルなので 7 アンペアターンとなる。かなりのトルクを感じるものの、果たしてこの程度のトルクでインドアゴム動力機がコントロールできるだろうか。

 その後横須賀市南体育館で行われた飛行会でこのテスト装置を試してみた。ところがうまく動作しない。ラダーはブルブルと震えて送信機の信号をきちん受信していない。会場の照明が明るいせいだろうか。帰宅後家でテストしたらきちんと動作している。その後六会市民センター体育館での動作テストも問題ない。現状では少し容量の多い電池を使えば問題なく動作することがわかった。しかしこれでは重くて実用にならないだろう。軽く作ることの難しさをしみじみと実感した。

 受信機の消費電流をもっと減らすしかない。アイドル電流を減らすには消費電流の非常に少ない赤外線受光素子を使うのが効果的だ。ということで以前調べた 3.3V 仕様、高感度、低消費電流の赤外線受光素子(新日本無線製)を取り扱う特約店を探して早速電話を入れてみた。幸い私の住むところからそれほど遠くないところに営業所があり、評価サンプル名目なら少量の供給でも可能だという回答が得られた。今までの赤外線センサーは 2.5mA ほどの消費電流だが、今回のセンサは 0.46mA とかなり少なくなる。このセンサが入手できれば、ピン型リチウム電池での動作にも希望がもてる。早速サンプルを注文した。

 インドア F/F 機への搭載は少し先になりそうなので、とりあえず電源に 2g のリチウムポリマー電池を使って、長年の夢であった CO2 モーター搭載機にこのラダーコントロール受信機をセットしてテストしてみることにした。

今回の受信機を搭載した飛行機は A-1 1 号機。ピン型電池をセットするホルダはそのままに電池を取り付けるためのコネクタケーブルを増設した。ラダーにセットされているアクチュエータはそのまま使った。コイルが 170Ω なので問題ない。

 最初に A-1 1 号機に搭載した CO2 モータ(画像)はなぜかうまく回すことができなかった。そこで少々重いが、ほぼ同じ排気容量をもつ TELCO Motor にその後取り替えた。全備重量が 28.3g と今にしてはかなり重くなる。翼面荷重が 6.3g/dm2 なので飛行速度はそれほど速くないだろうと思われる。 搭載した CO2 モータは 40g 程度の飛行機を飛ばすことができるようだ。今回の飛行機では十分なパワーがあると思われるものの、うまくコントロールできるかが心配だ。


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2003/05/16