受信機に取り付けた受光素子は表面からの赤外光を受けることができるが、飛行機の姿勢の変化で裏側を向いているときは壁面等からの反射光を受けて飛行する。バレーコート 1 面ほどのスペースでは全く問題なく動作してくれたが、広いスペースでは反射光による受信が期待できない。飛んでいる飛行機がどのような向きでも、送信機から直接赤外線信号を受けられるようにすれば、より確実に飛行機をコントロールできるはずだ。
使用している赤外線受光素子 SPS-443-1 の出力はトランジスタのスイッチング回路で構成されている。負論理出力なので二つの出力を並列に繋いでも問題ない。そこで赤外受光素子を二つ使い、お互いに背中合わせに取り付けて、どのような向きで飛行していても常に送信機からの信号を受けられるように改造してみた。
重量の増加は避けられないができるだけ軽くしたいので、受光素子の樹脂モールドをぎりぎりまで削り落とし、軽くした受光素子を IRX01 受信機に追加して 1.5g の赤外線受信機となった。初めから受光素子を二つ使うつもりで作ればもう少し軽くできるだろう。
送信機の指向性改善と受信機の改良で今まで以上に安定した飛行が期待できる。 IRX02 の回路図は前回の IRX01 と同じで赤外受光素子のみを追加した。
今後赤外線受信機も多チャンネル化して、普段使っている RF 受信機と何ら変わらない使い方ができるようにしたい。そんな思いもあって、更にテストを進めるための機材をを追加調達してきた。