4.4.2 変動費            目次(第4章)へ

つぎに年間変動費 Cv(円/年)は,運転経費といわれるもので,機械の燃料費(F),オイル費(O),資材費(M),労働費(L)などが含まれ,つぎの式で表される.

   CvFOML            eq. 4.55

 時間当り燃料費・オイル費・資材費・労働費をそれぞれF0 O0 M0 L0とし,年間利用時間をTyとすると,

   Cv =(F0O0M0L0* Ty       eq. 4.56

    =Cv0Ty

 ここで,Cv0 は時間当り総変動費である.

4.4.2.1 時間当り機械利用経費

 年間機械利用経費Cyを年間利用時間Tyで割ると,時間当り機械利用経費 CTが得られる.

   CT = Cy / Ty = ( Cf + Cv ) / Ty

     = Cf / Ty + Cv0             eq. 4.57

 年間利用時間が大きくなればなるほど,時間当り機械利用経費が減少することがわかる(図4.3参照).

 〔例〕購入価格400万円の乗用トラクタの年固定費率25%,時間当り総変動費5千円であるとき,時間当り機械利用経費はCT=(100/Ty)+0.5であり,図4.3のように表される. (図中のCFは,CFCfTy

4.3 年間利用時間と機械利用コスト

 

4.4.2.2 ha当り機械利用経費

 ●ソフトウェア EC.exe

 各作業のha当り機械利用経費CAは,時間当り機械利用経費CTを圃場作業量Cで除して,つぎのように得られる.

   CA = CT / C

     = Cf / ( C * Ty ) + Cv0 ) / C            eq. 4.58

ha当り機械利用経費は,年間利用時間が大きくなるほど,また機械の作業能率(圃場作業量)が大きくなるほど減少することになる.

 また、作業委託費などと比較検討することなどが重要である。ukeoi.htm

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