4.3.2 作業体系の負担面積           目次(第4章)へ

 農作物を生産するには,種子を播いてから収穫するまで一連の作業を行う必要がある.そのためには,各作業を効率よく行う作業計画をたてることが重要である.そこで,既存の農作業体系を解析して,その方法を考えよう.

ここで水稲の栽培を例にとると,表4.3のように,種子予措からわら処理までの24行程の作業があり,まずそれぞれの経営条件にしたがって作業日程,作業手段,労力等から各作業の負担面積を求めると,この作業体系の概要と特徴がわかる.

 ●ソフトウェア SC.exe

 農作業体系において,システム全体としての作業能力は,各作業の複合負担面積の最小値によって規制されることになるので,表4.3の水稲作業体系では,収穫時期の組作業の複合負担面積4.6 haがこのシステムの負担面積となる.

したがって,本システムの能力を大きくするためには,収穫の組作業の能力を高める必要がある.また,各作業の複合負担面積のばらつきを少なくすることが望ましく,大きすぎる複合負担面積を示す作業は作業能力が過大であることを示しているので,つぎに述べる考え方で機械を選定していく必要がある.

次章 へ