4.2.2 負担面積                         目次(第4章)へ

 ある作業期間内に作業可能な面積をその作業の負担面積coverageとよび,つぎの式で表される.

   H = Cd * D / N               eq. 4.24

 ここで,H:負担面積(ha)

    Cd:1日の圃場作業量(ha/日)

     N:作業回数(number of operation on the same work)

     D:期間内の作業可能日数(日)

 ある作業期間において,雨天などで作業できない日を除いた日数を作業可能日数(available working days)とよぶ.機械作業においては,前日の降雨による土壌の軟湿な場合に作業が不可能になったりして,さらに作業可能日数が減少する.また,作物の栽培・作付体系,用排水の水利条件,作業慣行などによって,ある作業の作業期間(working period)は,決まってくる.

 したがって,作業可能日数との関係は,つぎの式で表される.

   D = P * K / 100

     = P * k               eq. 4.25

 ここで,D:作業可能日数(日)

     P:作業期間(日)

     K:作業可能日数率(%)(rate of available days)

     k:作業可能日数率

 作業可能日数率は,天候や作業の種類によって異なるが,通常65〜80%である.

 したがって,負担面積(H)は,(4.22),(4.25)式から,

   H = C * Td * r * P * k * m / N        eq. 4.26

 作業期間内の総作業可能時間を(h)とすると,

   SPkTaDTa

    =PkTdr              eq. 4.27

   ∴ H = C * S * m / N       eq. 4.28

また,(4.9)式から

   H = S * m / ( t * N )          eq. 4.29

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