1.2.2.1 地球の温暖化現象      目次

 

 地球環境生態システム(global environmental ecological system)のなかで,生物生産や農業にとって,日射,空気,雨水,気温,湿度などの気象環境は最も重要なファクターのひとつである.

 各地域の気象条件や天気予報については,従来より多くの研究およびその成果がみられるが,近年,地球レベルでの環境悪化や気象の変化が話題になり,「地球に優しく」とか「地球の温暖化」の問題が顕在化してきた.

 「地球の温暖化」については,二酸化炭素(CO2)の濃度が毎年1.5ppmずつ増えており,その温室効果により気温が徐々に上昇して生物生産や農業に直接影響を及ぼすものとして,その対策が強く要請されている.[1]

 地球の温暖化が生物生産に及ぼす影響など多くの研究が行われており,気温が2.5度上昇すれば,インドの小麦の生産量は60%,中国のトウモロコシの生産量は40%も減少しアジアの穀物生産が大打撃を受けるという予測も発表されている.[2]

演習問題 1.2.2.1 参照

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[1]  米本昌平:朝日新聞,1995年4月 = apx.1221

[2]  朝日新聞:1996/5/20 = apx.1221b