音楽豆知識

音楽用語の解説


セレナード
グラムロック
 ラグタイム  室内楽  カデンツァ  マズルカ  ソナタ形式  ロンド形式  ケッヘル番号

セレナード

ラテン語の”明るい”またはイタリア語の”野外で”に由来する「セレナード」とは、
本来、イタリアやスペインに於いてギターやマンドリンを伴奏に恋する人の家の窓の下で思いを込めて歌われたもので、
歌曲に於いては一般に「小夜曲」と呼ばれています。この用語は18世紀の入ってから器楽曲にも用いられるようになり、
屋内ではなく街頭や野外パーティーなどに於いて演奏される音楽を指すようになりました。
その流れをくんだ作品としてはモーツァルトが書いた弦楽合奏のための<アイネ・クライネ・ナハトムジーク>が有名です。
グラムロック
グラムロックとは男性ミュージシャンが派手派手、煌びやかな衣装や化粧で体を飾り付けて、
中性的なイメージを醸しだしながらライブ・ステージで演奏したことを、
当時の人たちが”グラマラス”と称した事にその名前が由来しています。
音楽スタイルを定義したものではなく、アーティストそれぞれが独自のサウンドを聴かせています。
T ・REX は幻想的(意味不明)な歌詞をブギの軽快なリズムに乗せて演奏していましたし、
デビット・ボウイはアルバム度とに自身を全く違ったキャラクターに変えドラマティックな幻想世界を演じて見せました。
また、ロキシー・ミュージックはダンディ−、ファッション的、都会的なイメージを喚起する音を醸し出しました。
70年代前半のお話ですね。ちなみに80年代にはいるとビジュアル系と呼ばれる人たちが現れました。
ラグタイム
1890年、スコット・ジョブリンら黒人ピアニストの間に流行したピアノの演奏スタイル及びその音楽。
シンコペーションの効果を活用した生きのいいリズムが特徴で、
ブルースとともにニューオリンズ・ジャズの重要な母胎となっています。
室内楽(カンマー・ムジーク)
この言葉からも判る様に、「室内楽」とは、そもそもは「宮廷で演奏されるに相応しい音楽」という意味であり、
単に「室内で演奏されるための音楽」という意味ではなかったのです。
今日では、各パートが一人ずつで演奏される器楽の合奏形態を指す。楽器の数によって二重奏から九重奏まであり、
楽器の種類によって独奏楽器とピアノの為の二重奏ソナタ(たとえば、ヴァイオリン・ソナタ)、
弦楽器とピアノの為のピアノ三重奏やピアノ四重奏、管楽器と弦楽器のためのフルート四重奏やクラリネット五重奏、
弦楽器のみによる弦楽四重奏などがある。
ソナタ形式
古典・ロマン両派の最も重要な音楽形式で、ソナタ、交響曲、協奏曲、弦楽四重奏曲などの主として第一楽章で用いられた。
多くは対照的な性格の二つの主題を主調と属調で提出する提示部、主題の一部を様々に加工し発展させる展開部、
提示部の主題をいずれも主調で再提示する再現部から成り、最後に結尾部(コーダ)を持つものもある。
十八世紀後半にハイドンによって完成され、十九世紀初頭のベートーヴェンがさらに発展させた。
後期ロマン派に属するブルックナーはさらにこれを発展させ、三つの主題によるソナタ形式を数多くの作品で用いた。
ロンド形式
主題Aが他の楽想(BやC)を挟んで反復され、A-B-A-B-A、A-B-A-C-A-C-A-B-A、という構造をとる形式。
Aは毎回同じ調で現れ、BやCはこれと対照的な調になることが多い。
ロンド形式による楽曲や楽章は軽やかで快活な性格を持ち、古典派のソナタ、交響曲、協奏曲の最終楽章に好んで用いられた。
また大規模なロンドで中間部(C)にソナタ形式のような展開技法が活用されるとき、特にロンド・ソナタ形式と呼ぶことがある。
ケッヘル番号
モーツァルトの作品に付けられた整理番号で、番号の前にKまたはKVを付けて呼ぶ。
オーストリアの音楽研究家L.A.ケッヘルが1862年に「モーツァルト作品目録」で作曲年代順に付けた番号。
以降、何回か改訂され現在では1964年の第6版が用いられている。
カデンツァ
協奏曲において独奏楽器が単独で技巧的なパッセージを演奏する箇所。
マズルカ
四分の三拍子または八分の三拍子の快活な調子の、ポーランドの舞踊(曲)。