当HPをご覧いただいている方は、すでに入手している人も多いであろうと思われる一冊、ノート&ダイアリースタイルブックVol.2。
わたしも発売日に入手した。
サブタイトルは、”毎日が楽しくなる「ノートと手帳」550冊”とある。
昨年の冬に出たVol.1は、カタログ的編集に徹底していたが、今回は、ユーザーやお店の方を絡めた編集になっており、前回より楽しい。
話はそれるが、私の中で趣味文のVol.1〜8までの中で、Vol.2が一番の名作だと思っている。
筆記具に対して、「手帳とノート」のバランスが絶妙な編集になっているからだ。
万年筆も好きだが、やっぱり手帳も好き。
この趣味文Vol.2は、他の号と少し路線が異なったみたいで、その他はやはり万年筆をはじめとする筆記具が中心。
そのため、昨年、ノート&ダイアリースタイルブックが出版されたときは、趣味文と合体させて理想の一冊になると喜んでいた。
今回は、前号に比べて、趣味文の編集ノウハウが上手く取り入れられており、兄弟誌として、さらに違和感なく読むことができた。
こうしたムックを読んでいて、参考になるのが、お店の店員さんの写真と名前が掲載されていること。
最近の大型文具店は、ヘルパやバイトちゃんなど、商品知識が自社製品に偏っていたり、欠落している店員が接客を行うという、恐ろしい時代になってしまっている。
わたしの買い物の楽しみは、まずはキズ一つない最上の逸品を入手することだが、それと同じレベルで、高度な専門知識をもつ店員さんと、商品についての知的会話することがある。
本やインターネットでは得られない、オォッという言葉を店員さんから聞き出せたときは、何ともいえない至福の時を感じる。
こうした本に、お店や売り場の代表として登場するからには、ヘルパやバイトちゃんではない確率が高い。
なので、実際にショップに行った時は、こうした本に掲載されている人に声をかけるようにしているのだ。
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今回のノート&ダイアリースタイルブックVol.2で面白いと思ったところは
P8 萬年筆くらぶ会長の中谷さんの書斎
この方は、以前、趣味文のVol.7でも登場されていたが、確かその時は、机上の写真しか掲載されていなかったような気がする。
今回は、書斎の広い部分が紹介されていて、見ているだけで楽しい。
他人様の手帳やノートを晒している記事を見るのと同じように、書斎の写真を見るのも楽しいのだ。
P24 阪急百貨店8回文具売場
まさに訪れたばかりの阪急百貨店本店。
今回は時間がなかったため、手帳売場をゆっくりのぞくことはできなかったが、万年筆売場の隣にあったのは、視界に入ってきた記憶がある。
年末に、広島に帰省する途中にまた寄ろうと思っているので、今度はゆっくりと眺めてみよう。
P58 王子ペーパーライブラリ
銀座三越裏手に、このような施設があるとは知らなかった。
来週あたり、伊東屋に行くついでがあるので寄ってみよう。
P56 ツバメノート
今までも、紹介されていた内容だったのかもしれないが、わたしは初めて知った罫線の水性インキでの印刷。
なので、濡れると薄くなってしまうみたい。
万年筆で書いていると、罫線が筆記の邪魔になることがあるので、こうした配慮はうれしい。
P97 中綴じ特集 主要ブランド67
ここら辺は、趣味文Vol.1のインキチャートの編集と同じ発想なのだろう。
こうしたインデックス的記事があると、その本を開く機会が増える。
P131 ブルックリン社長の手帳紹介
手帳もカッコいいが、気になったのが一緒に移っているデジカメケース。
あればオリヂナル製品なのだろうか。
最後のページに趣味文Vol.9が12月20日発売と広告が出ていた。
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