本のページにUPした「トップ営業マンのメモ術・手帳術」のことを書きながら昔のことを思い出した。
細切れに色々なページに書いているが、わたしは大学を卒業したあと自動車メーカーに就職した。
いわゆる事務系採用というやつで、その会社は事務系は全員、全国各地の販売会社で自動車販売の営業研修、技術系採用は組み立て工場での実習を、わたしが入社した当時は実施していた。
同期入社の連中は北は帯広から西は鹿児島まで、本当に日本全国に散らばった。
わたしは、愛知県の名古屋近郊の某市にある販売会社に行くことになった。
3カ月の研修後に配属が発表になり、噂では3割程度が本社勤務、のこりは営業部門に配属になり、そのまま販売会社で引き続き1年間営業研修を受けるとのことだった。
わたしは、営業職に向いていないのが自分で一番よくわかっていたし、あと勝手に情報システム部門に配属されると思っていたので、車を売ることなどまったく興味がなく、営業のヒマを見つけては、販売会社の物流システムを研究したり、小規模会社の経理システムの勉強をしていた。
そして、仕事が休みの日に名古屋の街中に遊びに行くことが、営業研修中の唯一の楽しみだった。
その当時、名古屋市内にはビルの中の数フロアだけの東急ハンズがあったので、毎週のようにハンズに行って、栄(名古屋の中心部)をウロウロしてパルコの中のタワーレコードによって帰るという週末を過ごしていた。
自社のクルマのことより、ハンズの店内のどのフロアに何があるかの方が多分詳しかったのではと思う。
恐ろしいことに、そんなわたしでも数台の車を売ってしまった・・・。
運良く、希望通りの情報システム部門に配属になり本社勤務になれたからよかったものの、あのまま営業をさせられていたらと思うと恐ろしい。
ハンズの知識でクルマを売ることはできません。
できの悪い営業マンでした。
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