今週更新の「万年筆を買いに」で新鮮ネタについて触れたので、同じ話題でもう一つ。
広島名物といえば「お好み焼き」だが、じつは焼肉屋の美味しいところも多い。
なので、広島に帰省した時は、焼肉屋によく行く。
いつも行くお店は、実家から歩いて行ける所。
そのお店は立地条件が良いこともあり、休日は夕方6時に行けば、満席で座れないことが多い。
なので、わが家で行く時は、5時半くらいには行くようにしている。
その時間帯は、お客のほとんどは家族連れかカップル。
その光景に慣れていたのだが、少し時間をずらすと客層がちがうので面白い。
なぜ、いつもと違う時間に行ったのかは憶えていないのだが、その日は8時過ぎに、その焼肉屋に行った。
その時間だと、お客はすでに2順しており、家族連れよりも、仕事帰りの人が多い。
わたしはいつものように、カルビとホルモンを頼んだ。
しめの冷麺をそろそろ頼もうか?というころに一人のおばちゃんが入ってきた。
魚の行商スタイルのそのオバサンは、まずはビールを注文して、美味しそうにグビーっといっている。
あっという間に、ジョッキを空けたあと、バイトの店員君に注文をお願いした。
オバちゃんの注文は簡潔だった。
「生で食べれるくらい、新鮮なホルモンはあるかい?」
バイト君は即答できないので、店の奥に消えて行った。
さっきまで、ホルモンを食べていたわたしは、当然耳がダンボ状態。
しばらくして店の奥から、オーナーが出てきた。
わたしだけでなく、その時のお客みんなが、オーナーの回答に注目していた。
合格発表を貼り出す直前の緊張感が店内に漂っていた。
オーナーの回答は、「すみませんが、ありません」だった。
まあ、焼いて食べていたのでいいのだが・・・。
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