世間では評価が真っ二つに分かれている万スタ3。
私は購入派に回った。
というより、中身を見ないで、そのままレジに持って行った。
この万スタ、今回でシリーズ3冊目になるのだが、3冊とも内容に全く統一性がないのが凄い。
そのくせ、表紙は3号とも真ん中に万年筆の大きな写真、左上と右下に古い万年筆の広告というスタイルを、頑ななまでに貫いている。
読んでみての感想は、読み応えのある記事もあるのだが、全体としてネタ切れしつつあるかな?というのが正直なところ。
趣味文は文房具と冠を掲げているが、そのほとんどを万年筆の記事で埋めて、一部を文房具の記事でカバー。
万スタも、万年筆のネタ不足を文具でカバーしたいところだろうが、それをやると先発の趣味文と全くかぶってしまうところで、プライドが許さないのか?
カメラやナイフ、航空機の?でページの埋め込みに走ってしまったのは、なんだか同情の感情さえ覚えてしまった。
巻末の丸善の記事は、少し前に本屋で立ち読みして買わなかった文具系ムックの記事の使い回しのような気もするし・・・。
まあ、一冊全部が読み応えがあれば、それはもちろん最高であるが、わたしが本を買う時は、何か一つでも得ることがあればラッキーという考えなので、今回も、この基準で行けば合格である。
◇
そんな中で面白いと思ったのが、P52からの限定万年筆の特集記事。
その中でも、マーケティングプランナたちの万年筆インプレッションという記事は面白かった。
手帳特集と同じで、どのような理由で選んだ万年筆を、どのように使っているというインプレ記事は面白い。
今回は、見開き2Pだったが、次回があるのならば、もう少し、こうしたインプレッション記事を増やしてもらえると楽しいのにと思う。
その一方で許せないのが、税込21,000円以下で買える万年筆の特集。
まずはLamy。
なんで、2000が入っていないのか?単なる供給元が宣伝したい万年筆なのか?
あと、ペリカン。
M200を紹介しているのに、写真はM250を掲載。
ギギギーーーッツ!である。
◇
いろいろと書いたが、次に万年筆と時計の組み合わせ特集とかやられても、きっと買ってしまうのだろうな。
内容は、まあ、そんなところなのだが、一点、内容とは別に気になることが。
この本、妙に吸水性が良いのか、ベコベコというかヨレヨレになるのだ。
最初は、書斎に湿気が溜まっているのかと焦ったが、他の紙製品は普通の状態。
幾つかの書店の店頭にあるヤツを見てみても、何だか本の上下が波打っている。
一部では写真の印刷に失敗したのか?と言われている写真も気になるのだが。
まあ、いいけど・・・
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