これまで、色々なことをサイトを通じて紹介してきたが、そうした内容を読まれて、わたしのことをかなり神経質な人間だと思われている方も多いと思う。
それは、まったく正解である。
かなりではなく、「超」神経質だと思う。
家族からも、この世の中で生きていくのに、そんなに色々なことを気にしていると大変じゃない?と言われるが、本人は大変なことは何もない。
(ただ、私の言動を介して、気分を害される方は多いと思うが・・・)
そんな私が、やめておけば良いのに、物欲に負けて、万年筆を通販で買ってしまった。
ペリスケM205のペン先Bが、市中から姿を消してしまったからだ。
今回私が購入したお店は、実店舗を構えているお店で、もう、かなり以前のことではあるが、そのお店の前を、何度も通ったことがある。
そのお店の雰囲気を知っていたので、通販で購入する気になった。
あと、ペン先Bは即納可で在庫もまだ、わたしが注文した時には何本かあるとのことだったのも、注文を判断した理由。
注文にあたっては、通販のルール違反になるかもしれないが、ペリスケに多い尾軸のクラックやその他心配事の内容を幾つか列記し、それに該当しないものを送って欲しい旨お願いした。
こうしてお願いしたおかげかどうかはわからないが、ペン先、同軸とも書斎館で吟味して購入したM205よりも、明らかに質の良いモノが送られてきた。
なんだか、割安に購入して、信じられない気がしたのだが、やっぱり落とし穴が・・・。
そう、キャップに、問題があったのだ。
不具合の詳細は割愛するが、製品の機能としては全く問題もなく、尾軸のクラックと同等程度の不具合なのかもしれない。
しかし、わたしの許容範囲を超えるものだったので、購入先に相談してみた。
すると、キャップを交換してくれるというので、綺麗なものと交換して欲しいと依頼。
しかし、綺麗な物と交換という依頼に、お店も予防線を張ってきたのだろう。
小さなキズは、どの在庫品にもあるというただし書きが付いて、交換品が送られてきた。
これが、通販の暗黙の了解事項なのかは不明だが、送られてきたキャップを見ると、当初の不具合は解決されているが、断りがあったように、確かに小さいものではあるが「かすり傷」が付いている。
ただ、当初の不具合より、小キズの方がましだった。
店頭でのチェックで選択できる場合であれば、当然、選択肢に入らないものである。
しかし、ペン先Bの入手経路が限られている事と、本体自体は、何故か特級品と呼んでもよい上等のものだったので、この件はおしまいにした。
今思えば、最初に伝えた不具合も、私が通販のルールを知らないだけで、お客さんが気になるなら交換しましょう、というスタンスだったのかもしれない。
今回は、安いから通販にしたのではなく、ここしか入手場所を探せなかったから購入したので、スッきりしないところもあるのだが、複数あるモノから選ぶ購入法ではなく、相手に商品の選択権があるのでしょうがない。
しかし、なぜ、通販の万年筆はあそこまで安いのだろうか?
定価販売のお店と、卸値が同じならば、定価販売のお店の利益はかなり高いものになる。
万年筆の流通経路というものが、どのようになっているのか?
なんとなく想像は付くが、あくまで素人の想像。
どなたかご存知の方がいらっしゃったら、教えていただけないでしょうか?
通販だけでなく、最近の万年筆の販売において、気になることがあるのでついでに、もう一つ。
最近の各店の店頭在庫の万年筆の品質が、明らかに落ちてきているような気がしてならない。
万年筆がブームとなり、今まで以上に多くの人が万年筆を求めてお店にやってくる。
当然、数本を比較検討して選ぶため、人気の万年筆ほど、試されて人の手にかかる回数が多くなる。
私も店頭で頻繁に万年筆を試し書きさせてもらっているので、あまり言えたことではないのだが、なかには、色々な人がいるので、そうした万年筆に小キズが付くことも多いのだろう。
また、試し書きして、またショーウインドに戻すまでの店員の作業は、その人の性格による。
側で見ていて、おい、そんなに乱暴に扱って大丈夫か?と思うような店員もよく目にする。
そうした人間の手を介する度に、万年筆に小キズがついていくのだろう。
特に、慣れない人が、キャップをお尻に刺したりしたのか、尾軸の下あたりに、輪のような痕がついた売り物も多い。
(Lamy2000の万年筆は、特にこのリスクが大きい)
わたし個人としては、万年筆を買う場合、やはり試して買うべきと思う。
しかし、その取り扱いは、細心の注意を払うのがマナーだと思う。
某有名店などを訪れると、デートスポットの一つと勘違いした輩が、でかいカレッジリングのような指輪をした手で万年筆を握っているのを見ることもある。
こうしたお客のせいで、小キズがついてしまった万年筆を、定価販売のお店で引いてしまった場合、通販と違ってあきらめもつかない。
こんな状態がつづいたら、いつかはモンブランのように特定の種類のペンで、ニブの感触だけをテスターで確認して、購入物は試し書きができないということにもなりかねない。
まあ、私一人がイラ付いてもしょうがないことなのだが・・・。
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