手帳とカバンのコラム

■手帳とカバンのホームペーヂ
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■手帳、カバン、文房具。思いつくままに・・・。
2006/11/26 Sunday
お気に入りのインキ

万年筆のインキ、使用頻度が高いのは圧倒的にペリカンのロイヤルブルー。
予備も未開封のものが2本ある。
 
これは別格にして、その他のお気に入りのインキがほぼ固まってきた。
これまで、ドクターヤンセンを中心にモンブランなど色々なインキを試してきたが、そうした中でも、青系はヤンセンのジュール・ヴェルヌ、ボルドー系は同じくヤンセンのダンテ(これは、ボルドーというよりルビーレッドか?)
 
この2色は、複数の万年筆に吸引して使っている。
ただ、ヤンセンの悩みは、供給が不安定なこと。
なので、伊東屋に行ったついでに、2色を予備として購入した。
 
ダンテはよく見ると、箱のラベルが、ボトルのラベルと同じものになっていた。
2006/11/25 Saturday
Lamy2000のペン先

私は万年筆を買って帰ると、書斎にこもって、そのスタイルをまじまじと眺める。
ボディラインの美しさ、ペン先のイリジュームの形状、いくら眺めていても飽きない。
 
しかし、あまり眺めていると、手作業である部分の変な所に気が付いてしまうから、ほどほどにしておかないといけない。
 
Lamy2000は、これまでに持っていない種類のペンだったため、最初に手にした時は2時間ちかく眺めていた。
細部にわたっての、精密度の高い加工技術からつくりあげられたボディは、まさに機能美と呼べるもの。
ペン先が、これまた特徴のある形状で、ペン先をBにしたので、塊のようなイリジュームが付いている。
 
汗・・・。
ペン先が、左右対称でない。
よく見ると、向かって右側の下の方がぷっくりと膨らんで見える。
 
一瞬引きつったが、こういう時に便利なのが近所の文具店。
確かLamy2000もおいてあったので、行ってみると3本置いてあった。
試筆はいいと断って3本ともペン先を見せてもらうと、やっぱり左右対称でない。
 
お店の人によると、手作りだからと言う。
ほんまかいな?
とも思ったが、私のモノも含めて100%左右対称でないので、まあ、そんなものなのだろう。
 
昔見た映画の中のセリフで、「時限爆弾の爆破時間をセットするのに、ドイツ人と日本人は、例えば11時のようにジャストの時間をセットするから、まだ爆破時間までは時間がある」とアメリカのスパイが言っているシーンがあった。
ドイツ人と日本人は同じように几帳面だから、中途半端な時間にセットしないという根拠でのセリフだったとおもうのだが、ペン先が左右非対象というのは、ドイツ人はOKでも、日本のメーカならNGであろう。
2006/11/21 Tuesday
4年目に突入しました
いつも、手帳とカバンのホームペーヂをご覧いただきありがとうございます。
はやいもので、当HPを開設しまして、満3年が経過しました。
 
これからも、多くの皆様にご覧いただいていることを励みに、更新を続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
 
<これまでの主なアクセス記録>
03/11/21 HP開設
03/12/17 1,000
04/01/08 2,000
04/01/19 3,000
04/01/28 4,000
04/02/05 5,000
04/03/09 10,000
04/04/24 20,000
04/06/08 30,000
04/07/28 40,000
04/09/03 50,000
04/10/20 60,000
05/01/01 80,000
05/02/24 100,000
05/04/25 120,000
05/06/22 140,000
05/08/27 160,000
05/10/22 180,000
05/11/21 194,200
06/04/02 250,100
06/07/21 300,500
06/11/21 367,500
 
2006/11/19 Sunday
初めての通販万年筆

これまで、色々なことをサイトを通じて紹介してきたが、そうした内容を読まれて、わたしのことをかなり神経質な人間だと思われている方も多いと思う。
 
それは、まったく正解である。
かなりではなく、「超」神経質だと思う。
 
家族からも、この世の中で生きていくのに、そんなに色々なことを気にしていると大変じゃない?と言われるが、本人は大変なことは何もない。
(ただ、私の言動を介して、気分を害される方は多いと思うが・・・)
 
そんな私が、やめておけば良いのに、物欲に負けて、万年筆を通販で買ってしまった。
ペリスケM205のペン先Bが、市中から姿を消してしまったからだ。
 
今回私が購入したお店は、実店舗を構えているお店で、もう、かなり以前のことではあるが、そのお店の前を、何度も通ったことがある。
そのお店の雰囲気を知っていたので、通販で購入する気になった。
あと、ペン先Bは即納可で在庫もまだ、わたしが注文した時には何本かあるとのことだったのも、注文を判断した理由。
 
注文にあたっては、通販のルール違反になるかもしれないが、ペリスケに多い尾軸のクラックやその他心配事の内容を幾つか列記し、それに該当しないものを送って欲しい旨お願いした。
 
こうしてお願いしたおかげかどうかはわからないが、ペン先、同軸とも書斎館で吟味して購入したM205よりも、明らかに質の良いモノが送られてきた。
なんだか、割安に購入して、信じられない気がしたのだが、やっぱり落とし穴が・・・。
 
そう、キャップに、問題があったのだ。
不具合の詳細は割愛するが、製品の機能としては全く問題もなく、尾軸のクラックと同等程度の不具合なのかもしれない。
しかし、わたしの許容範囲を超えるものだったので、購入先に相談してみた。
すると、キャップを交換してくれるというので、綺麗なものと交換して欲しいと依頼。
 
しかし、綺麗な物と交換という依頼に、お店も予防線を張ってきたのだろう。
小さなキズは、どの在庫品にもあるというただし書きが付いて、交換品が送られてきた。
これが、通販の暗黙の了解事項なのかは不明だが、送られてきたキャップを見ると、当初の不具合は解決されているが、断りがあったように、確かに小さいものではあるが「かすり傷」が付いている。
ただ、当初の不具合より、小キズの方がましだった。
 
店頭でのチェックで選択できる場合であれば、当然、選択肢に入らないものである。
しかし、ペン先Bの入手経路が限られている事と、本体自体は、何故か特級品と呼んでもよい上等のものだったので、この件はおしまいにした。
 
今思えば、最初に伝えた不具合も、私が通販のルールを知らないだけで、お客さんが気になるなら交換しましょう、というスタンスだったのかもしれない。
今回は、安いから通販にしたのではなく、ここしか入手場所を探せなかったから購入したので、スッきりしないところもあるのだが、複数あるモノから選ぶ購入法ではなく、相手に商品の選択権があるのでしょうがない。
 
しかし、なぜ、通販の万年筆はあそこまで安いのだろうか?
定価販売のお店と、卸値が同じならば、定価販売のお店の利益はかなり高いものになる。
万年筆の流通経路というものが、どのようになっているのか?
なんとなく想像は付くが、あくまで素人の想像。
どなたかご存知の方がいらっしゃったら、教えていただけないでしょうか?
 
 
通販だけでなく、最近の万年筆の販売において、気になることがあるのでついでに、もう一つ。
最近の各店の店頭在庫の万年筆の品質が、明らかに落ちてきているような気がしてならない。
 
万年筆がブームとなり、今まで以上に多くの人が万年筆を求めてお店にやってくる。
当然、数本を比較検討して選ぶため、人気の万年筆ほど、試されて人の手にかかる回数が多くなる。
私も店頭で頻繁に万年筆を試し書きさせてもらっているので、あまり言えたことではないのだが、なかには、色々な人がいるので、そうした万年筆に小キズが付くことも多いのだろう。
 
また、試し書きして、またショーウインドに戻すまでの店員の作業は、その人の性格による。
側で見ていて、おい、そんなに乱暴に扱って大丈夫か?と思うような店員もよく目にする。
そうした人間の手を介する度に、万年筆に小キズがついていくのだろう。
 
特に、慣れない人が、キャップをお尻に刺したりしたのか、尾軸の下あたりに、輪のような痕がついた売り物も多い。
(Lamy2000の万年筆は、特にこのリスクが大きい)
 
わたし個人としては、万年筆を買う場合、やはり試して買うべきと思う。
しかし、その取り扱いは、細心の注意を払うのがマナーだと思う。
 
某有名店などを訪れると、デートスポットの一つと勘違いした輩が、でかいカレッジリングのような指輪をした手で万年筆を握っているのを見ることもある。
 
こうしたお客のせいで、小キズがついてしまった万年筆を、定価販売のお店で引いてしまった場合、通販と違ってあきらめもつかない。
 
こんな状態がつづいたら、いつかはモンブランのように特定の種類のペンで、ニブの感触だけをテスターで確認して、購入物は試し書きができないということにもなりかねない。
 
まあ、私一人がイラ付いてもしょうがないことなのだが・・・。
2006/11/18 Saturday
月給百円サラリーマン

「本当に役立つ手帳超活用術」を書店に買いに行った時に、一緒に入手した本。
以前から、戦前・戦中の庶民の暮らしに興味があるのだが、まさにそのテーマに合致した本。
三菱、三井といった財閥系大企業のサラリーマンや、高級官僚、軍人だけでなく、女性店員などの平均給料がいくらくらいで、どの程度の生活ができていたのかというデータを多数紹介している。
 
本書では、昭和初期の物価を2000倍すると、現在の貨幣価値にほぼ換算できるとしている。
これに当てはめると、タイトルの月給百円のサラリーマンは、現在で言えば月給20万円のサラリーマン。
こんな、感じで所得だけでなく、家賃や色々なモノの価格なども掲載されているので面白く読める。
 
話はまったく変わるが、書斎館に行くと古い雑誌が置いてあり、実際に手にして眺めることができる。
そうした雑誌の中に、戦後すぐの蛍雪時代という旺文社の受験雑誌がおいてある。
私が受験生であった20年近く前にも、この蛍雪時代はあった。
インターネットのような便利なものがなかったので、共通一次のランキングなどを調べるのに利用していたのだが、こういう雑誌は今でもあるのであろうか?
 
いつも書斎館に行くと、この戦後すぐに発行された蛍雪時代を、一冊ゆっくりと読ませてもらっている。
受験体験記などを中心に読んでいるのだが、これが結構、面白い。
少し前までみんな戦争に行っていたので、復員してから1年の浪人を経て、どこかの官立経専に、こういう勉強をして合格したなどの内容が多い。
 
兵役などの経験は、当然わたしの受験時代にはないが、ベースとなる受験に関する内容は私が受験生のころと変わらない。
本や文体は古いが、当時の雑誌に書いてあることを見ると、昭和20年頃と、昭和60年頃の受験生が考えていたことや、やっていた勉強はそんなに変わらないということがわかるので面白い。
 
敗戦を堺に、日本人の生活や思想が寸断されてしまったような気がするが、こうした本や雑誌を読むと、きっと、その当時の日本人も、今の日本人と同じようなことを考えていたのでは?と思ってしまう。
 
いつか、こうした時代考証にゆっくりと取り組みたいものだ。
2006/11/14 Tuesday
本当に役立つ手帳超活用術

別冊宝島から発売になった「本当に役立つ手帳超活用術」
熊ポンを始めとする、いつもの方々の、手帳の中身が紹介されている。
紹介の部分は、カラー掲載なので、見ていて結構面白い。
 
この本の、巻末に手帳関連サイトの紹介がされている。
その中に、当サイト、手帳とカバンのホームペーヂを紹介いただいた。
今回は、実際に掲載されるまで、その内容は知らなかったので、発売日の昼休みに、職場の近くの本屋まで行って、入手。
思っていたより、各サイトのスペースが大きかったので、チョッとビックリ。
 
掲載いただき、ありがとうございました。
 
年に、数回のことであるが、私のような個人の趣味で情報発信しているサイトが、こうした雑誌や新聞などのメディアで紹介いただくのは、大きな励みになる。
4月に朝日新聞の名古屋版に出していただいた時も、アクセス件数が増加し、あらためてインターネット以外のメディアの影響力を実感した。
 
今回の本で紹介いただいた影響も、どれくらいあるか楽しみである。
この本を経由して、こちらのサイトを新たにこられた方々とも、また有益な情報交換ができる機会があることを楽しみにしている。
2006/11/12 Sunday
チャルカの青ラベル

HP管理用として、コラムや原稿の下書きに使っているノートが一冊完了した。
この完了したノートで2冊目になる。
先代はクレーヌフォンティーヌのリングノートだったが、このノートからホチキス止めのノートにチェンジした。
 
もともと、アメリカンファーマシーで購入してデッドストックになりかけていたのを使いはじめたのだが、思った以上に使い勝手がよかった。
そして、最近、伊東屋でコンスタントに入手することができるようになったので、しばらくHP用のノートとは、このホチキス止めのノートを使う予定。
 
使用後のノートは、本棚に保管しているので、本棚に並べてもわかるようにチャルカの青ラベルを貼りつけてみた。
何だかいい感じである。
2006/11/11 Saturday
リド・ミニプランナ用のメモ帳

以前、伊東屋のコクヨフェアをやっていた時に購入したまま、引出しの奥で眠っていた、Campus On Holidayのメモ帳。
万年筆用という帯に惹かれて購入したのだが、まだ一回も使っていなかった。
 
もったいないなと思いながら眺めていたのだが、よく見るとリドの手帳と同じようなサイズ。
試しにさしてみたら、丁度すっぽりと納まった。
 
このまま差したままにして、HPの更新メモにでも使ってみよう。
2006/11/10 Friday
モンブラン・シーズングリーティング

最近、いろいろな文具系サイトで登場しだした、モンブランのシーズングリーティング。
掲載された写真を見ると、昨年の高級コールドクリーム風のビンのフタが、こげ茶からシルバーに変わったみたい。
 
インキの色は、濃いいブラウンで、今回もやはり香り付き。
昨年のインキを使ってみて、劇薬と思ったので、とりあえず今年のはスルーする予定だったのに、先日、九州に遊びに行った時に、立ち寄ったモンブランで買ってしまった。
 
せっかくの旅行なので、何か記念になるものをと思って立ち寄ったモンブラン。
こちらのお店でラブレターのカートリッジが、ずっと売れ残っていたので、九州上陸の度に、一箱ずつ買い増してきた。
 
今回も、まだ残っているかなと思ったらさすがに売り切れとのこと。
手ぶらで帰るのも寂しいので、結局、今年も劇薬を買ってしまった。
 
店員さんによると、ボトルが先行発売で、カートリッジはまだ発売されていないとのこと。
理由は知らないが、昨年のボトルに比べて値段が上がっていたような気がする。
 
モンブランはチョコチョコと価格が上昇しており、中々強気な商売だなと思う。
2006/11/5 Sunday
男の隠れ家

今回の男の隠れ家の特集は「書斎」。
この本は、年に1回書斎特集をやってくれるので、その時だけ買うようにしている。
こういう、書斎の特集は大量の本をどのように収納しているのかも参考になるのだが、見ていて楽しいのが、チラッと写っている机の上の写真。
 
ペン立ての中身や、机の上にころがっている万年筆やインキの種類など、人の机の上は、手帳の中身を見るのと同様、好奇心をくすぐってくれる。
 
その中でも、オヤっと目を引いたのが、写真家、高橋昇氏の書斎。
何と、Dr.ヤンセンのインキボトルが3本も置いてあるではないか。
モンブランのインキボトルを目にする事は多いが、ヤンセンが人の机の上で写っているのをみたのはコレが初めて。
やっぱり、ヤンセンのボトルはカッコイイ!!
 
あと、今回の特集で目を引いたのが、書斎の文房具特集。
モノとしては、オオこれは!という目新しいものはなかったのだが、P108にニコ玉の高島屋にある「レジデンツ・バイ・アルキメデス・スパイラル」というとても長い名前のお店がチョッと気になった。
写真を見ると、書斎を楽しくしてくれそうなモノがたくさんそろっているみたいで、なんだか面白そう。
ぜひ、今度行ってみようと思う。
2006/11/4 Saturday
アンディー・ウォーフォールのカレンダ

10月中旬、伊東屋に手帳を買いに行くのに合わせて、この数年は、ちょうど9階で催されているカレンダフェアで、翌年のカレンダを買うのが楽しみの一つになっている。
 
リビングや家族の部屋用などと合わせて、大体毎年、4、5冊購入しているのだが、来年の私の書斎のカレンダは、アンディ・ウォーフォールの輸入カレンダにしてみた。
これは、昨年、家族の部屋用に買ったものが、かなりカッコ良かったので、今年は私が奪いとったのだ。
2006/11/3 Friday
北九州 松本清張記念館

小倉に行きたくなったのが、丁度3連休。
ということで、久しぶりの九州上陸。
 
まずは、小倉駅前の伊勢丹の中にあるモンブランに立ち寄ったあと、井筒屋百貨店の中のアフタヌーンティで、遅めのランチ。
トマトソースのパスタで1,280円。
結構美味しかった。
 
そのまま、紫川を渡って、小倉城の中を抜ければ、そこは、松本清張記念館。
入館料は500円だった。
 
入場すると、最初のコーナーは作家の生涯を展示している。
年譜だけでなく、その当時の原稿も、多数展示されていので、いくら見ていても飽きない。
 
芥川賞の受賞作「或る「小倉日記」伝」の原稿もあり、黒インキに中字っぽい万年筆で書かれている。
モンブラン好きで知られる清張だが、まだ、この頃はモンブランにも手が出なかったであろうから、いったいどこの万年筆とインキで書いたのかな?などと想像を巡らすだけで楽しい。
そうした、展示原稿や取材用のフィールドノートは全部万年筆で書かれており、インキの色は青もあれば黒もある。
 
祝日というのに、お客は片手で数えるほどしか館内におらず、心ゆくまで、原稿の前のガラスケースを陣取って眺めることができた。
 
続いてのコーナーは、杉並にあった自宅の書斎・書庫・応接室を再現したコーナー。
建物の中に、自宅の一部が移築されたような構造になっており、順路も1階を見た後は、2階に上がって、書斎を眺める構造になっていて、まあ、一言で言えば圧巻。
 
この書斎で、多くの読者を魅了し続けた作品が生み出されたと思うと、何だが感慨深いモノが混みあげてきた。
一時間もあればゆっくりと見て回れる小さい記念館だが、清張ファンならば、ぜひ一度はおとずれていただきたい場所だ。
 
久しぶりの清張記念館だったのだが、小倉には、GWにも所用があって訪れている。
前回訪問と、まあ、あまり間がないのだが、訪れるたびに、街がゴーズトタウン化していっているのは、なんだか寂しいものがある。
私が小倉に住んでいたのは、もう20年近く前のことであるが、その当時の休日の魚町銀天街は、溢れんばかりの人・人・人の状態で、銀天街の間に通っていた路面電車を横切るマクドナルドのところの交差点は、それこそ、信号待ちの時は尋常でない状態だった。
 
しかし、今は、どう見ても全国の商店街と同じ状況にあるみたい。
私が住んでいた当時、小倉の文化の担い手であった、銀天街の中の書店も、お店をたたんでしまったようで、チョッとショックだった。
 
また、活気を取り戻してもらいたいものである。
2006/11/2 Thursday
松本清張の東京

少し前に、丸の内オアゾの丸善で、東京人のバックナンバーの販売をやっていた。
その時に買った、松本清張の特集号。
週末の夜の読書として、積読状態から、真っ先に取り出して読んだ。
 
以前、何度か書いたことがあるが、私は、北九州の小倉という街で、大学受験のための浪人生活を送っていた。
実際に小倉に住んでいたのは、約半年と短い期間だったが、その半年にあった出来事は、わたしの人生や考え方に大きな影響をあたえている。
その当時の小倉の街の活気もそうだが、予備校の寮に入っていた連中がとんでもない奴ばかりだったからだ。
もし、私にもいつか、小説を発表する機会が巡ってきたら、この小倉でのアバンギャルドな半年間をネタに物語を書いてみたいと思っている。
 
なので、この小倉出身の作家である、松本清張には、他の作家とは別格の親密感を持っているのだ。
42歳という、かなり遅いスタートで文壇に登場した清張は、その後の40年間で1,000もの作品を発表しているそうだ。
小倉から東京に出てきたのも、何と44歳になってからという。
この「東京人」のなかでも取り上げられているが、清張の作品が地方から見た東京を描いているものが多いのも、彼のそうした経歴が大きく影響しているのだろう。
 
単に小倉出身というだけでなく、私が清張を好きな理由の一つに、42歳まで、文壇にデビューするという向上心を持ち続けたことがある。
そして、自分の努力で成功の道を掴んだ、この作家の生き方は、見習うところが多い。
 
この清張の記念館が、小倉の市役所のすぐ側にあって、わたしも開館したばかりの頃に一度訪れたことがある。
この、東京人の特集を読んで、久しぶりに、この清張記念館に行ってみたくなった。
きっと、行くだろうな!
2006/11/1 Wednesday
ノート&ダイアリスタイルブック

趣味の文具箱のプレゼントハガキの読者感想蘭→万年筆も楽しいですが手帳など趣味の文具箱のVol.2であったような特集をまたやってください→このネタで一冊ムックが作れるぞ!!
たぶん、こんなノリで作った本だと思う。
 
それにしても、最近の書店の趣味のコーナーは、ありとあらゆるテーマのムックが、毎月のように積まれている。
出版不況と言われて久しいが、新たなビジネスモデルとして、ニッチ企画に各社が注目しているのだろう。
 
その点、われらがエイ出版社は、このジャンルでは先進のノウハウを持っているので、結構当たりが多い気がする。
そして、今回のこのノート&ダイアリも、個人的にとてもよい出来ではないかと思っている。
 
好きなテーマなので評価も甘い気がするが、表紙のデザインもカッコイイ。
趣味文はどこか田舎くさい所があるが、Vol.5で黒ベースの表紙デザインにして、どこか都会的センスに脱皮できたような気がする。今回のこのノート&ダイアリも、このセンスを引き継いでいるような気がする。
 
ページをめくると、いきなり伊勢丹メンズ館の特集。
写真をみると、けっこうそそられるグッズが写っている。
最近、新宿はハンズ近辺しかうろついていないので、久しぶりに伊勢丹方面にも足を伸ばしてみようかと思う。
 
続いて、システム手帳の特集。
P32にファイロファックスのビンテージモデルが掲載されているのは、手帳ファンとしてはうれしいところ。
 
あと、P128には伊東屋のノート売場の珍しい商品ということで、色々なノートが紹介されている。
わたしの大好きな、Cavallinのノートも紹介されている。
 
延々と、商品紹介に徹した紹介になっているが、私の知らない商品もたくさん紹介されており、あっという間に全部読んでしまった。
読んだ後、たくさん貼り付けられたポストイットが何を意味するのか、考えただけで恐ろしい。
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