紀伊国屋で、ワゴンに新刊で山積みにおいてありました。（03年11月の上旬）

第一話を立ち読みして、あまりにも面白かったので購入。

 

カメラメーカーの消費者相談室に勤務していた著者の実体験に基づいた話であり、迫力があります。

この本をよんでみて、実に色々な種類の人間がいて、ああ、こんな要求をする人もいるんだなあと、感心するばかりですが、なんか、これと同じ種類の本を以前読んだことがあるような気がして、読み終わったあと自分の本棚を探してみました。

同じような気がした本は、弁護士の色々な体験を集めた文庫本で、今回と同じ宝島社から出版されたものでした。

この種の話が好きな編集者の持ちネタかもしれません。

 

本の内容に戻ります。

著者が最後のほうでふれていた「インターネットがクレームの形態を変えた」というところは、確かに実感できる話です。

 

これまで一般の人が自分の主張を、公にする方法が、インターネットによって一変してしまいました。

 

テキスト情報だけでなく、画像や音声をも交えて一個人が世界中に情報発信することができる。

このことは、これまで、無名の大衆が、場合によっては力を持った大衆と変貌する可能性がいくらでもあるということです。

ただし、インターネットの発信情報がそこまで影響力を持つには、テレビなどの既存のメディアが取り上げた場合が多いというのも、一方の現実でもあります。