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 79   【仕事術】SEの持つべき「思想」 秋月昭彦/瓜生聖 
UPDATE:
2004/02/27 (Fri) 
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すばる舎:1,500円
ISBN:4883992160 2003年1月
おすすめランク★★★☆☆
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SE(システム・エンジニア)になるための心構えについていろいろと書かれた一冊。
 
管理人は、学生時代に経営工学を専攻し、新卒で自動車メーカーに就職。現在の仕事に転職するまでの4年間、情報システム部門で社内システム開発に携わってきた。
 
この、自動車メーカー時代や転職の経験はまた別の機会にコラムに書かせていただきたいと思うが、わたしは、まさに、この本で取り上げているSEからAE(システムアナリスト)的な業務の経験をしていたので、その当時の仕事を思い浮かべながら、この本を一気に読んだ。
 
タイトルどおりSEがどのような思想を持って仕事に取り組むべきか、コスト意識やコミュニケーションスキルなど、多くの具体例をあげて説明している。
一方、筆者が「はじめに」の章の後半に触れているが、本書の内容はSEに限ったことでなく「社会で働く人ならば持っておくべき常識」についても書かれた本でもある。
 
元経験者としての感想は、額面どおり本書の内容をSEの思想と受け取るには少々物足りないが、社会人の常識してとらえるならば、わかりやすく書いてある本だと思った。
 
ちなみに現在、ユーザー側でシスアド的立場にいる管理人がSEに一番持ってもらいたい思想は、コストと経営の思想である。
特に経営の知識は、SEの提案能力にこれから大きく求められる分野ではないかと考えている。加えてSE以上に、ユーザー側担当者の経営に関する知識はより必要になると思うのだが、管理人を含めて、周りを見渡すとさびしい限りである。
 
SEを目指す方や、これから就職する方に読んでもらいたい1冊である。



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