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朝日新聞社
1,050円(税込)
ISBN: 4023302651 (2007/10)
おすすめランク★★★★☆
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今年も、本格的手帳シーズンに突入した。
銀座伊東屋は、昨年と違い、今年はまたシステム手帳と綴じ手帳を同じフロアで販売している。
そのせいか、フロアは去年以上の熱気を感じられる。
今年の異変は、モールスキンダイアリの黒・一日一ページタイプのポケットサイズが、どこも品薄状態なこと。
伊東屋の5階をわたしが徘徊している間だけでも、何人かのお客が、「ゴムバンドで留める手帳はある?」と店員さんに尋ねていた。
伊東屋は、さすが銀座のお店だけあって、客のあしらいが上手い。
客を見てだろう、同じ質問なのに「モールスキンの前に案内されるお客」もいれば、「ロールバンの前に案内される」客もいる。
私も、どちらに案内されるか尋ねてみたいと一瞬思ったが、傷つくのがイヤなのでやめた。
手帳徘徊記事は、また手帳のページでいずれ紹介するとして、今回はシーズン突入第一弾で発行された手帳本を紹介したい。
その名も「人生を変える手帳術」と少々、詐欺っぽいタイトル。
いつものメンバとして、熊ポン氏、SSKかをり氏、西村ポストイット氏、久恒啓一氏が登場している。
ただ、これらはページ埋めの広告みたいなものなので、とりあえず目新しい内容はなかったと思う(というか、彼らの部分は眺めただけなので・・・)
今回、購入したのは堀紘一氏と猪瀬直樹氏の手帳が公開されていたから。
堀紘一氏は、私の尊敬するビジネスパーソンの一人。
あの髪型を何とかすれば、もっと良い気がするのだが、まあそれはいい。
今回のテーマはメモを取るということで、一冊のノートを使った氏のメモ術・ノート術が公開されている。
使用するのは、リングノート。CAMBRIDGEのロゴが入ったものだ。このノートに私用・公用の区別無しにメモをしているとのこと。ペースは月1冊。
具体的には、本書を読んでいただきたいのだが、とても整然と記録されたノートは、後で活用することを想定した記入となっている。
一方の猪瀬氏。
こちらは、スケジュール兼記録帳のノート。
無印良品のノートカレンダを使用している。
細かい字でビッシリと書き込まれたスケジュールは、氏の精力的な活動を表現している。
今回の紹介で面白かったのが、この手帳をベースに氏の著作と、どのようにリンクしているのかを紹介していること。
具体的に、アウトプットへのつなげ方が紹介してあると、とても参考になる。
全編がこうしたアウトプットへの活用術が掲載された手帳本が出版されれば、即買いなのだが・・・。
最近、ネタ切れ状態が続く手帳関連本の執筆者には、一つのヒントになるのではなかろうか。
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