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新潮社:714円 (税込)
ISBN: ISBN: 4106101025 ; (2005/01)
おすすめランク★★★★★
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近年、書斎術の本といえば、デジタルツールを活用し、物理的スペースを削り、データ管理をどのようにすればよいかというテーマのものが主流だったような気がする。
一方、本書は、机と本棚を置いて、本を読んだり、書き物をしたり、研究をしたりする部屋という、書斎という言葉本来の意味に近い書斎についてまとめられた本である。
そういう意味では、ありそうでなかったジャンルの本のような気がする。
内容としては、まず著者を含む著名人5名の書斎および活用術が紹介されている。
それらの方々に共通するのが、一人で思索し、何らかのアウトプットを生み出す場所として活用している。
ここで言う一人で思索というのは、大切なポイントだと思う。
外部の情報を遮断し、自ら必要な情報だけを用意できる場所。
こうすることにより、創造力が沸いてくるとわたしも思う。
続いて、データで見る現代の書斎事情。
そして、共著者の中塚氏を含む一般の方10名の書斎が紹介されている。
ここらへんの構成が、あなたの手帳が見たい的な構成になっていて、退屈せずに読める。
こうした事例紹介を参考に、自分だけの書斎術を考えてみるのも楽しいのではと思う。
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