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ソフトバンクパブリッシング:690円 (税込)
ISBN: ISBN: 4797330848 ; (2005/02)
おすすめランク★★★☆☆
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時の人、堀江貴文氏が2003年11月に出した単行本の文庫化である。
紀伊国屋の南店に行った時に、ビジネス書の新刊のところに平積みされていたのを手にして、おもしろそうだったので買ってみた。
メールなどのデジタルツールを活用した、自身の仕事の処理の仕方を紹介している内容だが、とくにこれという目新しいことが書かれているわけではない。
本当にビジネスを進めていく上での基本的なことが書かれている。
この、基本というのはとても大切なことである。
一方で、新入社員研修などで受けた、社会人の基本としての、電話の取り方や挨拶、お客に対する態度などを、ずっと実践できている人は少ないのではないだろうか。
新人研修で学んだことを、忠実に実践するだけでも、わたしは組織の中である程度のポジションを確保できるのでは思っている。
この本を読むと、いわゆる基本的なことを忘れずに忠実に実践することが、へたな小細工をすることより利益を上げる近道であることがわかるような気がする。
そうした基本を守りながら、他の人が気づかない何か+αなことができる人が、一稼ぎできるのではと思う。
本書では、一番はじめにヒトとの関係について触れている。
その中で、部下とうまくやっていくには「仲良くなること」と書いている。
これも当たり前のことである。
方法として一緒に昼ごはんを誘うのも良しとしている。
著者に対しては、けっこうドライなイメージがあったが、対人的にも基本を忠実に守ろうとしている姿勢は、年齢に関係なく参考になるのではと感じた。
読んでみて、な〜んだ、と思う人も多いそうな気がするが、3、40分で一気に読める本なので、忘れかけていた基本を復習する意味で、目を通してみるのもいいかもと思った。
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