----------------------------------
WAVE出版:1,400円 (税込)
ISBN: 4872902157 (2005/03)
おすすめランク★★★★★
----------------------------------
最近、手紙に対して興味が沸いている。
そのきっかけとなった一冊がこの「手紙を書きたくなったら」である。
この本、よくある手紙本のような、事項のあいさつや便箋やハガキの使い方などはいっさいない。
前半は、手作り封筒や、色々なハンコや便箋の紹介。
あと、後半は切手の話である。
実用書では決してなく、著者がいかに手紙を楽しんで書いているか、そのアイデアの紹介に徹しており、それが淡々と続くのだが、これがなかなか面白いのである。
本書のあとがきに「実用的な通信は、携帯電話やパソコンの電子メールにまかせて、手紙にはもう、用事すらかかなくていいんです。家族や友達が頭に浮かんだ時、楽しんで作って、送ってみませんか。」
とあった。
用事のない手紙を、楽しんで作る。
重荷から開放されたというか、なんて素敵なひと言なのだろうと思った。
道具にこだわるもいいし、何か自分のオリジナルを加えるも良し。
この本を読みながら、いろいろと試してみたくなった。
そして、誰に手紙を書こうか考えていた。
ちなみに、この本を見つけたのは銀座の伊東屋だった。
エルメスに行ったついでに、伊東屋へという身分になれればいいのだが、今のところ、わたしの銀座への用件は伊東屋しかない。
なので、なかなか銀座に行くというのは足が重い。
で、たまに伊東屋にいくと、もったいなくて、あの建物の隅から隅まで徘徊してしまう。
そんな惰性で、2階の奥の方にもいってみた時に、レジの前に大量にこの本が積んであった。
サンプルを手にしてみると、コレがなかなか面白い。
ちなみに、パラッとながめただけで、無性に手紙が書きたくなってしまった。
そして、そう思った場所は伊東屋の便箋売場。
アァ、手ぶらでは帰れなくなってしまった。
本は持ち歩くのに重たいので、本は近所の本屋で買えばよしとの判断で、伊東屋では便箋と筆記具だけ購入した。
しかし、その後、どこの本屋も、1、2冊しか取り扱いがなく、あまり綺麗な状態のものがない。
結局、綺麗な一冊を探すのに、えらい苦労をすることになり、その分も思いいれの大きい一冊になった。
|