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木下 綾乃 著
世界文化社社:1,365 円(税込)
ISBN: 441807516X (2007/10)
おすすめランク★★★☆☆
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昨年の秋、渋谷のパルコブックセンターで、ビニール袋に入れられた状態で山積みになっていたのを購入。
わが家にやってきても、ずっと積読状態でかわいそうだったのだが、前日、やっと開封してあげた。
実は最近、彼女、木下綾乃氏は色々な本に登場している。
家族が、雑貨が好きで、その系統の本を色々と買っているのだが、最近買った本のうちの2冊に、彼女が登場していると見せてくれた。
正直、それを見て、彼女の本を買っているのを思い出した。
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本書はタイトルどおり、文房具の話題のみで完結した一冊。
なので、文具オタはもちろん楽しめるが、著者と同年代の女の子が読んでも、楽しめる雰囲気に仕上がっていると思う。
最初の方に、サファリの万年筆が紹介されている。
仕事の打ち合わせには、サファリの限定ポリバケツブルーを使っているそうだ。
わたしも、サファリは職場でガンガン使える万年筆として、オススメの一本だと思う。
私の場合、これまで赤軸のMに、純正のブルーインキを刺していたのだが、少し前から、職場のサファリを2本体制にしている。
スケルトンを追加して、こちらを青インキ。
そして、今まで使っていた赤軸は、カートリッヂを付けて、以前、セーラのインキ工房でモンブランのラブレター風インキを作ってもらったのを吸わせている。
現在の仕事の筆記具のスタイルは、サファリ2本に、ステドラー製図用シャープペンシルの3本セットの組み合わせでいっている。
仕事に使う万年筆は、少々のアクシデントが気にならない程度のものがいい。
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本文の中で、気になったのは2点。
P15に紹介されている武蔵美のスケッチブック。
なかなか、良い雰囲気のものなのだが、大学の売店に行けば売っているものなのだろうか?
あと、P49のダイモが紹介されているページ。
ホームセンターなどで見かける、1,000円程度のプラ製の事務用引き出し(A4が4段くらいのやつ)。
この引き出しに、赤のダイモのテープを貼り付けているのだが、これが中々いい雰囲気。
わたしも、文房具のストック品を保管するのにつかっているので、こんど、ダイモを調達して試してみようと思う。
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最初から、最後まで文房具。
文具オタのアヤラーも、アヤラーでない文具オタ、そして、もちろん普通の人も楽しめる一冊に仕上がっていると思う。
気楽に読める一冊である。
さあ、あなたもアヤラーの世界へどうぞ・・・。
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