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 16   【仕事術】ラクして成果が上がる理系的仕事術 鎌田 浩毅
UPDATE:
2006/07/09 (Sun) 
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PHP研究所 777円 (税込)
ISBN: 4569648452 (2006/05)
おすすめランク★★★★☆
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オジサマへの入れ知恵番組の一つに、NHKのクローズアップ現代がある。
7時のNHKニュースの後にある時間帯もタイミングが悪いのだが、定時退社の経営幹部がニュースのあとに続けてこの番組を見て、翌日職場で大騒ぎ。
 
あれは大丈夫か?これの対策は万全か?と叫び出して、余計な仕事が増えて迷惑をした若手社員は日本全国にいるのでは?
 
そのクローズアップ現代、あまり見る事がないのだが、確か3月の終わりくらいに「新書ブームの特集」をやっていたのを偶然見た。
けっこう、面白い特集だったので最後まで見た。
売れるタイトルにするために、著者と出版者があれこれ考える場面があった。
その中で、茂木健一郎が出す新書のタイトルを決めるやり取りが面白かった。
 
書店の書棚を見ても、新書コーナーは熱い。
かなりショッキングなタイトルが並んで、つい手にしてしまう本も少なくない。
大抵はタイトル負けで、パラットめくって終わるものがあるのだが、中には買おうかどうしようか迷うものも多い。
 
本が売れないと言われて久しいが、この新書ブームはしばらくは続きそうだ。
 
   ◇
 
今回購入したこの本も、最初はタイトルにオッとなって手にした。
なんだか良くわからないが「理系的仕事術」という単語が私の琴線に引っかかった。
 
パラッとめくって見ると、効率的にアウトプットを得るための、著者が考えるテクニック紹介が主な内容。
「知的生産の技術」などの有名どころの引用が多いのが少し気になったが、最近この手の本を買っていなかったので、読んでみることにした。
 
最後まで読んで、何が理系なのかはよく判らなかったが、日頃わたしも実践している方法が多数紹介されていたので、なるほど、そうだよねと、妙に納得しながら読むことができた。
 
内容は「ごった煮」状態でなんでもあり。
仕事環境の整理術や時間術、情報収集術に人脈の作り方、データ整理術に、アイデア発想法、文章術。
いわゆる、仕事術全般にわたる内容で、広く浅くという形を取っている。
 
その中で、特にわたしが紹介したいのが、著者が「枠組み法」と名づけている方法。
要はあらかじめ完成形をイメージして仕事を進めること。
 
本書のP24に「無駄を省き効率的に生産するためには、最初に仕事全体の構造を把握する必要がある」とある。
これは、わたしも常に心がけていることだが、最終形をきちんとイメージできれば、そこに到達するには「何が必要」かをイメージしやすい。
 
完成形に到達するために、何が必要かを洗い出せたら、その仕事の80%は完了したも同じだ。
 
職場で要領が悪い人間を見ていると、最終形はまあイメージしているのだろうけれど、そこに到達するために何が必要かを整理せずに、行き当たりばったりで仕事をスタート。
結果、無駄が多く、遠回りで最終形に到達することになり、仕事がトロイというレッテルを貼られてしまう。
 
この、完成形をイメージして、そこに到達するためには何が必要かを整理する方法は、意識して訓練を積むしかないと思う。
 
システムの設計手法は、まさにこの最終形をイメージして、システムに必要なJOBやブログラムをどのように作成していくかを、一定のルールに従って順番に整理していく。
 
私はこの作業を、新入社員のころに繰り返し訓練させてもらえたので、この著者のいう「枠組み法」を、自然にマスタすることができた。
 
もう一つ、こうした考え方をマスタするのにオススメなのが「料理」をすること。
料理の完成をイメージして、まず、それを作るのに必要な材料を洗い出す。
冷蔵庫の中の在庫を確認。
不足するものは買い出しにいく。
 
スーパーに、目的の材料が置いていなかったら、代替品を探すか別のスーパーに行くかの判断は、ビジネスの世界と同じ。
材料がそろったら、どの順番で調理を進めるか、整理して進める。
 
あるモノを茹でる間に、こちらの材料を切るなど。
また、限られたコンロの数で焼く順番や煮る順番をイメージして進める。
 
このように、料理は最初に仕事全体の構造を把握し、手順を整理して仕事を進めるする訓練にちょうど良い。
 
   ◇
 
この「枠組み法」は、本書の中の本の一部で、○○法と著者が名づけた方法が、他にも色々と紹介されている。
タイトルが少しオーバーな気もするが、仕事を効率的に進めるためのヒントが示されており、面白い一冊だと思う。



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