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講談社:1,365円(税込)
ISBN: 4062135787 (2006/10)
おすすめランク★★★★☆
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久しぶりに購入した手帳関係の本である。
プラッと立ち寄った近所のショッピングセンターの中の書店に、こっそりと置いてあるのに気がついたから良かったものの、でなければ、この本の情報は全く頭になかった。
いうまでもない、超整理手帳の野口悠紀雄先生の本なのだが、内容としては、これまでの先生の著作「超整理法1〜3」の手帳やスケジューリング関係の部分を抜き出したものに、現在のIT事情を加味した内容になっている。
とても読みやすい構成になっているが、超整理法を熟読されている方ならば、なんだか読んだことあるな?と思われるのが正直なところ。
しかし、私が先生の本を好きなのは、一般的にああした方がよいという机上の論理ではなく、具体的に自分がこうして、ああだったから、こういう考えが生まれたということを書いている点。
読者の立場からすれば、自分の置かれた状況に読みかえて理解しやすいところが、焼き直しの本でも、つい先生の本を買ってしまう理由なのかもしれない。
この中で、わたしが興味を持って読んだのは3章のメモの話。
章のタイトルはメモとなっているが、ノートの取り方にも通ずるところがある内容となっている。
以前、超整理法に書いてあったと思ったのだが、電話のメモはノートにメモするのが良いということが書かれていた。
要は紛失を防ぐのと、後から履歴をチェックするのにも活用できるという趣旨のことだったと思う。
今回のメモは電話メモに限った話ではないのだが、やはりノートを推奨されている。
そして、P141の最後に
「メモは本や雑誌のように大量に印刷されたものではなく、世界に一つしかない貴重なものだから、古いメモは捨てないで保存しよう」とある。
わたしも、古いメモもノートも全部保存しているので、確かに、後で読み返して参考になることが多い。
例えば、車検が2年に一回あるのだが、その時に私は他に色々なチェックをディーラの人にお願いする。
そうしたお願いの電話をする時には、何を伝えるのかあらかじめメモに書き出して電話しているのだが、2年後に車検を受ける時には前回の時に何を気にしてお願いしたかを、メモを確認すれば、モレがない。
仕事のノートも、同様の事例が発生した時、前回はどこに確認の電話をかけたとか、どこに何を手配したかとか、ノートには貴重な情報がたくさん詰まっている。
そして、それらは、超整理法で言われていた通り、時系列に管理しているので、検索も簡単だ。
超整理手帳は今のところ、興味はあるが使うまでに至っていないが、その趣旨はシステム手帳の運用でいろいろと参考にさせてもらっている。
超整理法を読んだことのない方には、ぜひ手に取ってみていただきたい一冊である。
きっと、参考になることが多いと思う。
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