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 12   【文房具】わたしの文房具 木村 衣有子
UPDATE:
2006/11/12 (Sun) 
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講談社:1,386円(税込)
ISBN: 4584189633 (2006/09)
おすすめランク★★★☆☆
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この本の存在に、はじめて気がついたのは、銀座伊東屋の本店。
手帳漁りに行っていた時、4階のシステム手帳のフロアに置いてあった。
4Fに上がったら、まずLamyがディスプレイされているガラスケースがあるのだが、そのショーケースの上にポンポンと無造作に7、8冊積まれていた。
 
手にしてパラッとめくっただけで、その時は終わった。
私の場合、文具好きと言えば、そうだと思うが、「文房具なら何でも好き」ということではないみたい。
自分でも上手に整理できていないのだが、最近出版されたムック2冊で言えば「ノート&ダイアリスタイルブック」は飛びついて買ったが、「文房具スタイル」は、本屋でパラッと眺めて終わり。ほとんど興味が沸かなかった。
あと、伊東屋で言えば、3階の滞在時間は8階と同じく1分未満。
 
なんだか、自分で書いていてよくわからない説明なのだが、独逸製文房具にはかなり強い食指が動くことだけは、はっきりしている。
 
この、「わたしの文房具」を伊東屋の4階で手にした時には、独逸文具はペリカノJrしか目に入ってこず、ゲットするまでに至らなかったのだが、本の中の数枚の写真が私の頭の中に刷りこまれてしまったみたいで、自宅の書斎に戻ると、ふと、その写真が頭の中をよぎる。
 
写真の一枚は、著者である木村衣有子さんが、むかし借りていた部屋の机の写真。
もう一枚は、本文で紹介されているイラストレータの方の、月光荘の使い込まれた青いスケッチブックの写真。
 
書斎の写真はとてもシンプルで、伊東屋から自宅に戻った私は、その写真のイメージに自分の机を近づけたく、ゴチャゴチャの「のだめ状態」の棚や机の上を整理した。
しかし、人間の記憶はあやふやなもので、その記憶をもう一度確かめたい思い、渋谷に出たついでに、パルコブックセンターで、この本を結局購入した。
写真のイメージとは、かなりかけ離れているが、整理前に比べてかなりシンプルな書斎に変身できた。
 
もう一つの写真の、月光荘の青いスケッチブックは、こんど銀座に出た時に、必ずゲットしようと思っている。
 
本の内容は、タイトルどおり、文房具の紹介なのだが、結構身の廻りに普通にあるようなモノばかり取り上げているので、オシャレとかオッというものは正直出てこない。
なので、最初に伊東屋で手にした時には買わなかったのだ。
ここは、好みの分かれる所であろう。
 
わたしが購入した理由は、先に紹介した2枚の写真と、机の話など、文具以外の話がけっこう面白かったこと。
 
この木村衣有子さんの本、「手紙手帖」、「わたしの文房具」ときたので、次はぜひ「書斎の紹介本」を出してもらいたいと思っている。



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