The Pen Catalogueという、日本輸入筆記具協会が作製するカタログがある。
Shopなどで万年筆について尋ねると、伊東屋でも丸善でも百貨店でも、まずこのカタログを出して説明してくれる。
気合いの入ったお店は、毎年更新されるこのカタログが、早いうちから、かなり使い込まれているのがわかって面白い。
このカタログ、一般のユーザーでも入手する方法がある。
年初には、万年筆購入のお客にこの冊子をプレゼントしてくれる通販ショップもあるし、新宿東口の中古万年筆店なんかでは、販売していたりもする。
私は、特にこのカタログに対して興味を持つこともなかったので、自分から入手に動くことはなかった。
だが、年明けに某専門店で万年筆を購入した時に、よろしければと言われたので、頂いて帰った。
毎年コレクションしようとは思わないが、その代わり、お気に入りブランドのカタログは毎年もれなく集めている。
ところで、このペンカタログのペリカンのペーヂをながめていると、なんだか変。
トラディショナルのマーブル軸が掲載されていないのだ。
あらら?と思い、ペリカンの2010年版カタログが出るのを待って、確認してみたら、やはりこちらも黒軸だけしか掲載されていない。
このマーブル軸、スベレンのストライプ軸とはまた違って、どこかクラシカルな雰囲気が良かった。
なので、青、緑、それぞれ2本ずつ確保している。
先日、神田の金ペン堂に寄った時に聞いてみたら、やはりマーブル軸は廃番とのこと。
私が訪問した時には、すでに青軸は完売。緑軸が少しだけ残っていた。
最終的には、黒軸も廃番となり、ゴールドプレートのペン先自体がなくなるような気がする。
こうした廃番は、突然にやってくるので恐ろしい。
やはり、日頃からいいなと思ったものは、潤沢な在庫から選べるうちに選んでおいた方がいいということだろう。
まだ、店頭在庫ではよく見かけるので、興味のある方はお早めに。
(2010/08/01)
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