【特集】万年筆を買いに

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私のお気に入りのペンや購入記の紹介
●万年筆を買いに(金ペン堂・ペリカンM205購入記)

ペリカンのM205を、神田の金ペン堂で入手した。
青色透明軸の、限定デモンストレータモデルだ。
 
発売前、通販サイトの先行予約ペーヂに掲載された写真を見ると、正直、何といっていいのか・・・な色。
オマケに、サイト毎に色がビミョーに違う。
 
はじめ、ブルースケルトンが出ると聞いた時、廃番になってしまった色スケルトンシリーズにあった、定番の青が再登場するのかと思っていた。
 
この定番青スケ。
数年前、廃番ニュースが出回った時に、南青山の万年筆専門店でペン先BBのものを確保している。
いい雰囲気なので、もう一本持っていてもいいかな?と考えていた。
しかし、廃番ニュースが出回ってからは、あっと言う間。
ものすごい勢いで、市場から蒸発してしまった。
 
で、今回の限定青スケ。
 
早く実物を見てみたいな!
と思いながらも、いっこうに店頭に並ぶ気配がない。
日本橋丸善では、案内カードに写真用紙を使っていたりしていたが、以前の青色とは違う青ということだけは見てとれる。
 
いったい、本当の色はどうなんだよ!!
と、ちょっとイラッとしたりもしていたのだが、8月に入って実物が店頭に並びはじめた。
 
展示された限定青スケを実際に見てみると、2本買いまでの物欲バロメータはUPしなかったが、1本は欲しいなという感じ。
落ち着きがあり、定番青に比べて透明感がある。
これはこれで、いいなと思った。
 
そうなると、どこで買うか?
というのが、次の課題になる。
 
これまで、トラディショナルについては、アメ横でも結構入手している。
なので、当初は、アメ横で2本買いしようかと思っていた。
しかし、「一本でいいや」となったとき、元値があまり大きくないので、アメ横で買っても、値引き額の旨みがあまりない。
さてさて、どこで買おうかと悩んでいたが、ふと、金ペン堂で鉄ペンを買ったことがないぞ!と気がついた。
 
最近、こちらでお世話になることが多く、どうも無理やりこじつけの理由を考えたような気もするが、金ペン堂で今回も入手してみることにした。
やはり、安定した検品力は、このご時世に貴重な存在だ。
 
一万円の鉄ペンの調整は、どんな感じかな?
と、さっそく自宅に持ち帰りペン先を眺めてみたが、肉眼で見る限り、どうも検品メインの様子。
金ペン先の場合、切り割りを目視しただけで、金ペン堂のものとすぐに判断できるが、今回の鉄ペンの場合、その特徴がない。
 
しかし、ルーペでペン先を正面から見てみると、その予断は吹っ飛んだ。
 
ドンピシャ、左右の高さが、美しく一致している。
 
トラディショナルの場合、丸研ぎということもあってか、左右の高さが少々ずれていても、ちょっとひねって書くクセのある人なら、バレないことも多い。
そのせいか知らないが、昔から、店頭品には段差があるものが多いのが、このトラディショナルの特徴でもあるのだ。
 
しかし、流石は金ペン堂である。
ペリカンの山本師に検品いただいたトラディショナル以外で、左右のバランスが、美しいまでに一致しているのは、この青スケだけである。
 
見た目だけではない。
店頭での試筆時、「鉄ペンなので、金ペン先ほどフローは良くないです」、と言われたが、なんのなんの。
そんなことはない。
いままで持っているトラディショナルに比べたら、驚くほど潤沢なインキ流量になるように検品されている。
 
丸研ぎで、許容角度も大きいため、さらっと手にして気軽にメモしたりするには、最上の一本になりそうだ。
 
インキはもちろん、ウエルカムのペリカン・ローヤルブルー。
 
このローヤルブルーを使い終わったら、ここはやはり、ターコイズブルーをいれてみたいところだ。
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