【特集】万年筆を買いに

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モンブランに初めて触る

万年筆売場などで、ペリカンの試し書きをさせてもらうときは、なんともないのだが、どうもモンブランは私にとって敷居が高い。
 
丸善などに行っても、ペリカンはその他大勢の中にディスプレイされているが、モンブランだけ別格ディスプレイされていることが多い。
知らず知らずのうちに心理的にプレッシャーを受けているのかもしれない。
 
週末に九州・小倉に所用で行った時、地場の文具店に立ち寄った。
万年筆売場はそんなに大きいものではないのだが、モンブランもペリカンも一通りそろっているようなので、ガラスケース越しに眺めていると、店員さんが、どれかお出ししましょうかと声をかけてくれた。
試し書きするつもりはなかったのだが、せっかく声をかけてくれて、ちょうどモンブランのケースの前。
146のBとMがあるかと尋ねると、両方ともあるというので、さっそく試し書きさせてもらった。
 
厳かに店員さんが準備をはじめる。
試し書きのインキのボトルはラベルは貼っていなく、初めて見る形。
インキの色は黒。
 
モンブランを初めて持ってみた。
思ったより軽い。
まずは、ペン先Bを渡される。
ペン先を眺めると、ペリカンのBと比較してもかなり太そうに見える。
実際書いて見ても太い。
店員さんが言うには、わたしはペンの持ち方に癖がないので、まだインキがスルスルと出ているが、ひねって書くクセがある人は、あまりBはオススメできないと言われた。
 
次にM。
とても書きやすい。ペリカンの横扁平のペン先に比べて縦丸のペン先なのだろう。
いわゆる、太丸の筆跡になる。
住所や名前をサラサラと書き綴って、気が付いたら「これください」と言いそうになってしまった。
アブナイ!
 
ペリカンとは全く別の書き味。
もう少し、モンブランは研究してみる必要があるとおもった。
 
ところで、ここで試し書きをしている間、ずっと気になっていたのがインキを入れているボトル。
インキ自体はモンブランの黒を入れているとのことだった。
 
ジャムのような寸胴型のビンで、ボトルの口の部分は半分だけ開いている。
残りの半分は、口の所に小さいパレットがついているような形状。
インクが少なくなったり、付けペンで使う場合、そのパレットのところにインキを流し込んで使える形状になっているのだろう。
試し書きに夢中になって、ビンの正体を聞きそびれてしまったのだ。
 
お店を出たあと、急にあれは何だったのか?と気になりだした。
しかし、ものの1時間もしないうちに、小倉にいるあいだに、謎は解決した。
 
次に訪れた、雑貨屋に同じ形状のビンがあったのだ。
試し書きをしたお店に置いてあったビンはもちろんピカピカで、ふたはプラスチックだった。
 
雑貨屋に置いてあったボトルは文具コーナーのディスプレイ用で、ビンは見るからに古く、蓋は金属製で錆びていた。
しかし、ビンの形状はあのパレットが付いたような独特の形状。
錆びていた蓋に文字がかすかに残っていたので判読してみるとSHEAFFERとかいてあった。
 
自宅に戻って万年筆の本を調べてみると、今のシェーファーのボトルも寸胴ジャムビン形だが、今のものは本当のジャムビン。
九州で見たビンは、もっと細身でかっこよかった。
今度、ユーロボックスあたりで確かめてみよう。
 
モンブランつながりで、もう一つの話題。
あのラブレターインキのデッドストックを発見。
残念ながらボトルはなかったが、実際の色をまずは見てみたかったので、とりあえず1個だけ購入。
あるところには、あるというのがよくわかった。
 
(06/02/26)
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