【特集】万年筆を買いに

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ルビナートのブロッター

カクテルインキで有名な伊東屋・丸の内店に初めて行ってみた。
目的はルビナートのミュージックシリーズのブロッター。
 
以前から気になるものの一つだったが、伊東屋のe-shopでもずっと品切れ。
一時期、e-shopで在庫無しの状態で画像がUPされていたが、いまでは、その画像も削除されている。
本店で尋ねても、見本を引き下げたものしか置いていないとのこと。
(これはホルンだった)
 
欲しいと思うものが入手不可能となると、物欲はよけいに高まるのが人の常。
入手先をいろいろと物色するうちに、万年筆にコダワリがありそうな伊東屋丸の内店ならあるかもと思い、足を伸ばしてみた。
 
予想通り、丸の内店に行ってみると、こちらには在庫があった。
ラッピングした状態で展示してある、トランペットの飾りが付いたものをまず発見。
店員さんに在庫の有無を尋ねると、奥にしまいこんだクラリネットの飾りが付いたものがあと一つあった。
この楽器の飾りは銀メッキとのことらしいので、外に出していないクラリネットのモノを選んだ。
思ったとおりの手のひらサイズで、使いやすそう。
 
 
これまで、書斎の机で万年筆で書きものをしたとき、神戸のナガサワ文具センターで購入したエルバンの吸取り紙を使って、余分なインキを吸取っていた。
しかし、これは紙一枚で、どうも趣に欠ける。
 
インターネットでいろいろと調べるうちに、ブロッターなる道具があるらしいことがわかった。
シーソー型の器具に紙が挟んであり、グリッとシーソーを上下させて余分なインキを吸取る仕組みになっているという。
 
その中でも、イタリア、ルビナート社のブロッターは、楽器のアクセントが付いていて、小振りで可愛い。
モールスキンのポケットサイズで使うのにもちょうどよさそうな大きさで、値段も2500円程度。
 
伊東屋の2階のガラスペンのコーナーで、以前目にしたことがあったので、実物の雰囲気もわかっていた。
そんなに高いものでないので、試しに一つ欲しいと狙いを定めたのだ。
 
実際に使ってみての感想。
小さいサイズがとても使いやすい。
Bニブを使うことが多いので、モールスキンの日記を閉じる前に、シーソーのようにグリグリと動かして、半乾きのインキを吸取るのが楽しい。
 
万年筆だけでなく、印の朱肉を吸取るのにも、ちょうどいい
手紙を書いたときに、署名のあとに、名前の一文字の印を押すことがあるのだが、そうしたものにも、グリッとシーソを上下するだけで余分な朱肉がとれて、転写が防げる。
 
黒のボディにシルバーの楽器のアクセントも、机の上に置いていて、いい雰囲気を醸し出してくれる。
実用とインテリアを兼ね備えた、お買い得な逸品だと思った。
 
(06/04/23)
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