先日、ドクターヤンセンのコラムで、チョッとだけ紹介したインキ見本。
ロディアの#11でカード式の見本を作ってみた。
今まで、ノートで管理していたのだが、インキの数が増えてくると、他のインキとの色の比較がやりにくい。
どうしても、比較するものを並べて比較する方が、その差が判りやすいということで、いつかカード式のものを作ってみたいと思っていた。
とうぜん、インキの種類の方が、いま使っている万年筆の数より多いので、見本を作る場合はガラスペンか付けペンで色見本を作製していくことになる。
しかし、このガラスペンや付けペンで複数の色を連続して使う場合、洗浄用の水を準備して、前のインキを洗い流しながらの作業になる。
単純なことだが、数が増えるとこれが結構面倒くさい。
何かいい方法がないかな?と思っていたところ、とあるお店でヒントになる方法を見ることができた。
そのお店で、インキを吟味していたとき、色見本がないインキがあった。
店員さんがとても優しい人で、色を確認してくださいと、ボトルのフタを開けはじめた。
どうするのだろうと眺めていると、試し書き用の紙を一枚抜き取り、シュッとボトルの口に紙をかすめるように滑らせると、ボトルの口に付いたインキがほんの少しだけ紙に付着している。
色の確認ができたのはもちろん良かったのだが、あのボトルの口に紙をシュッとすべらせる動作に、オオと感動してしまった。
早速自宅に戻ってインキボトルを開けてみると、かなりのインキがボトルの口に付着しているのがわかる。
面白いので、全部のボトルの口に紙をこすり付けて、あっという間にインキ見本の完成。
ただ、ペンに付けて書くのとは雰囲気がまた違うので、万年筆に入れているインキはグルグルと見本の紙の隅に書いておいた。
並び替えて、色を比較できるのはとても便利だ。
(06/08/06)
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