この万年筆は、ペン先が鉄ペンで価格は１０，５００円。

いわゆる廉価版ということで、万年筆の雑誌でもあまり真剣に取り上げられることがない。

取り上げられても、一万円で本格吸入式が楽しめるという紹介で終わることが多いと思う。

 

しかし、わたしはこのＭ２００が結構好きで、結局７本も買いあさってしまった。

書いていて楽しいという種類ではないが、書き出し、書いている途中、いずれもインキフローは抜群で、使っていて全くストレスを感じないのだ。

この万年筆を持つと、自然とペンを持つ手が尾軸の方になっていき、本当にペンを持つ手に力を入れることなくスルスルと書くことができる。

 

滑らかな理由は、ペン先の形状にあるのだろう。

スーベレーンのように角張ったペンポイントに比べて、トラディショナルのイリジュームは、形状が卵形になっている。

サファリに近い形だと思う。

なので、筆記角度の許容範囲が広いのだろう。

初めて万年筆を使いたいという方には、金ペンではないが、私のお薦めの一本である。

 

先日、伊東屋で色つきスケルトンのアンバーを購入したことで、全色のスケルトンをそろえることができた。

アメ横にも在庫があるお店があったのだが、どうも態度がでかい上に、程度が私の個人的基準に合致しなかったのでスルーしていたのだが、伊東屋の本店に大量にストックしてあるのを発見。

アメ横と違い、伊東屋はもちろん定価販売だが、メルシー券を５％分もらえるので、デパートで買うよりはお得かも。

 

このアンバー、今までもショーケースの中にあるのは何回も目にしていたのだが、手にとって見たのは、伊東屋に買いに行ったときが初めて。

食わず嫌いというか、５色あるスケルトンの中で、一番好みでない状態だったので、入手するのが一番最後になってしまったのだが、光に軸をかざしてみると、まさに琥珀色の良い感じ。

ちなみに、ペン先はＥＦにした。

これにより、Ｍ２００のペン先もＥＦ〜ＢＢで全部揃ったことになる。

 

□グレー　ペン先Ｍ　広島・多山文具店　インキ　Ｄｒヤンセン　ピョートル大帝

□赤　　　ペン先Ｆ　三越本店（万年筆祭り）　インキ　ペリカンロイヤルブルー

□青　　　ペン先ＢＢ　書斎館　インキ　ペリカンロイヤルブルー

□グリーン　ペン先Ｂ　アメ横・マルイ商店　インキ　モンブラン・レーシングＧ

□アンバー　ペン先ＥＦ　伊東屋本店　インキ　ペリカンブラウン

 

あと、昔のタイプの黒軸Ｆと青マーブルＥＦを所有している。

昔のタイプは、現行版とペン先の形状は全く同じなのだが、ペン先のユニットへの差込が浅いのか、ペン先のプレートの厚みが薄いのかは判らないが、妙に柔らかいので、書くのが面白い。

あとは、１１月にシルバートリムの透明軸が出るらしいので、ペン先Ｂを購入しようと思っている。