【特集】万年筆を買いに

■手帳とカバンのホームペーヂ
 http://www7b.biglobe.ne.jp/~techou_bag/
筆記具関係のコラムのページ
私のお気に入りのペンや購入記の紹介
ペリカンスーベレーンM600太字のペン先調整

ちょうど一年前、広島地場大手の多山文具店で購入したペリカンM600太字。
フローはとてもよいのだが、ペリカン太字に共通する書き出しがかすれるという症状が発生していた。
 
この書き出しがかすれるというのは、筆記をする際には、かなりのストレスになる。
一時期はペンクリに行って調整をしていただこうか真剣に悩んだが、どうも完成した工業製品に人間の手を加えるというのが生理的に受け付けない。
なので、何もしないまま放置。
 
使う前には、手元のメモ用紙でクルクルと輪を描いてから日記やHPの記事を書き始めるというクセが自然についてしまった。
そうこうするうちに、9月の頭からは本格的に情報処理技術者試験の論文対応に取り組まなければならなくなり、文具ツアーで市中徘徊するのは10月中旬の試験終了までお預け状態になってしまった。
 
この、情報処理試験の筆記具は、司法試験などと違って万年筆は使用不可。
試験会場で使えるのは鉛筆かシャープペンシルだけ。
本番の論文は2時間で約3,500〜4,000字の文章を書くため、事前の準備ではかなりの論文を書き込むことになる。
ここでひらめいたのが、勉強時に文字を書く時はM600の太字で、徹底して文字を書き込むことでペン先調整をしてやろうということ。
 
試験の一週間前からは本番になれるためにシャープペンシルに持ち替えるが、それまでの40日間は論文だけでなくノートや計算などもすべてペリカンM600太字で書き込んでいくことにした。
 
結果は大成功。
 
書き味は、勉強開始前とは比較にならないほど向上。
お店などでは、半年は使いこんでくださいというアドバイスをよく聞くが、あれは本当というのが実感できた。
半年使い込むというのが、日々に書く文字数が少なければ、半年が1年、2年と延びる反面、大量の文章を一気に書き込めば、約1ヶ月での使用でも、その書き味は激変する。
 
元々フローが良い個体だったので、書き出しにかすれる事もなく、ベン先が紙をなぞれば、そこにローヤルブルーの筆跡がツーッと残るのは気分がすこぶる良い。
本当に、一生モノの万年筆を手に入れた気分である。
 
   ◇
 
ちなみに、試験の時に使ったペンは、3年くらい前に新宿の伊勢丹BPQCで入手したファーバーカステルの0.7ミリのシャープペンシル。
これに広島ロフトで入手したPentelの0.7ミリBの芯を入れて挑んだ。
2年前の上級シスアド合格時も、この組み合わせで取り組んだのだが、太めのグリップに太めの芯。それに少し濃い目の芯の組み合わせは、大量の文章に書くのに適していると思う。
更新日時:
前のページ 目次 次のページ



tetyou_bag@hotmail.comtetyou_bag@hotmail.com